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悪い芝居 第一幕ふぁイナル公演『スーパーふぃクションふぉーエヴァー』感想文

あのー、「悪い芝居」という名前の劇団がありまして。「悪いけど芝居させてください」の略らしくて、とっても謙虚です。

旗揚げしてもう19年くらいなのかな、僕ズイショはもうずいぶん長いこと偏愛しています。最初に観たのは2008年とかだから15年前か、15年前か?だいたい15年前。数え年とか関係なくシンプルに何年前とか計算するのめちゃめちゃめんどくさいよね。全然関係ないけど初対面の時に早生まれに厳密な学年トークしてくるやつちょっと怖いよね、出身大学で派閥作る偉そうなサラリーマンの下位互換っぽい。ほら俺3月生まれじゃん?だから余計にそこらへん気になっちゃうんだよね。あと、こう言うふうに俺3月生まれじゃん?て初対面で知らんのに言ってくるやつもちょっと警戒するよね。仲良くなれない予感って、あるよね。そう思いながらみんなで箸をつつく唐揚げの山にレモンを絞ってる自分も猛省してください。良かれと思ってなのはわかるけどね〜!!!!

ちょっと話が逸れたので話を戻すと、僕はその2008年に悪い芝居に出会ったその瞬間から心を鷲掴みにされてしまって、以来15年偏愛しながら、別に鷲鼻じゃなくても鷲掴みってできるんだーといつも感心しております。悪い芝居と出会って以降、人の心を鷲掴みにするために鷲鼻への整形手術を考えてる人と出会うたびに「なんか鷲掴みにするってそういう鼻にシリコン入れるとかそういうことじゃないらしいよ」とアドバイスしています。ここで鼻の大きさとちんぽの大きさ比例するという古来の都市伝説をいじり始めると2000字は書けるんですけど割愛します。ちんぽだけに。おい!馬鹿!だめだこいつ、犬!咬め!嚙めじゃなくて咬め!本気でいけ!なんのための本能だ!なんのための野生だ!この馬鹿にちゃんと喋らすために本気で咬め!でも死なれると困るから、ぶっとい動脈があるところは避けて、そのうえで全力で咬め!お前の顎は俺が拾ってやる!二の腕とかを咬め!いや二の腕にも太い血管あるくない?ないはずなくくない?

犬「わん!!!!!!!!!!」

 

はい、ここからドラムロール入りまーす。今鳴ってまーす。ドゥるるるるるー!パナソニックでございまーす。あ、違うわ、ここは先にサザエでございまーすを挟まないと、いきなりパナソニックじゃ伝わりにくいんだ、間違えた。あ、今はもう一社提供じゃなくなってるんだっけ、いつからだっけ?わからないね、昨日のようなことだね、よその子の成長は早いね、これなんのドラムロールだったっけ?そうだ、この犬の犬種はなんでしょうかーだね、そうね、そうね。土佐犬やったら咬まれる部位関係ないからね、もうバッキバキよ、どんだけ太い骨もバッキバキよ、やばいよやばいよどうするどうするリアルガチどうする?あー出川ー、ドゥるるるるるードン!チワワでしたー!セーフ!俺の腕、セーフ!出川のことあ〜白木みたいに言うな!THE Wめちゃおもろかった。全然関係ないけど、土佐犬は骨髄めっちゃおいしそうに舐めてすするけどチワワは口すらつけなさそうだよね。いや、直近の話題とは若干関係あることだけど、これ悪い芝居の感想文だからー!そういう意味ではマジで全然関係ないからー!始まらないよー!全然感想文始まらないよー!だって始まったら終わっちゃうから。悪い芝居、第一幕ふぁイナル公演『スーパーふぃクションふぉーエヴァー』感想文ないしみんな是非観に行って欲しいと叫ぶ推薦文です。じゃあこの入りおかしいだろ。ここまで1300字です。すいません

 

劇団の歴史とか、僕の悪い芝居という劇団への思い入れとかは最早語る必要もない、どうでもいい、今回のこの作品、超面白かった。どれくらい面白かったかというと、子供の頃にインフルエンザにかかって高熱を出した記憶の頃の記憶くらい面白かった。僕が覚えてるのは、たしか小学1年生くらいの時かな、インフルエンザで高熱出して寝込んでて、パッて起きた時にお母さんが横にいて、「今何時?」て聞いたら「2時だよ」言うて、おかんが。そんな夜遅くまで俺のことずっと寝ないで見ててくれたんや思って涙が出たんすけど、記憶を振り返るとカーテンから日差し差し込んでて完全に昼の2時だったんすよ。もうこっちも高熱で頭バグってるからしゃあないし、そのうえで、俺のあの涙も本物なんですよ。間違った母の愛をインプットしてるんよ。でも、俺はそんな母の愛を信じてるし、人生も演劇も何もかも、そういうもんなんだなーと思っている。

悪い芝居の芝居を観たら、悪い芝居を観た俺の感情をテキストでアウトプットする。好きだから始めたそのライフワークは、まあぶっちゃけこれ絶対劇団の人ら読んでるだろうし、義務感にもなってくる。重荷とまでは言わんけど書かなくちゃならんやんけ、となってくる。なんならタスク増えてるやんけと思いつつ、絶対に、馬鹿みたいな語り口で、作品と関係ないテキトーなことを書き散らして、大好きだよと伝え続けたい。その義務が終わるふぁイナル公演だったんですけど、最後にめちゃめちゃビーンボール投げてきたなぁ。いや、今までもビーンボールはたくさん投げてきてたのを知ってるけど、今回のはちょっと俺の鼻にぶつけようとしてきてた。王道じゃないやつのど真ん中、それが鼻。お前、俺の鼻血を見たいんか、俺の鮮血をよ〜!!あ、脳に近いところの血は酸素を含んでるのでめっちゃ赤いらしいです。俺の真っ赤な花火をよ〜!!出なかったけど、俺の脳内では嵩張ってたよ!!あーいや今の、なんかすごい俺の脳内で花火みたいに弾けてたよみたいなことを言いたかったんだけど、嵩張ってたは違うか。うん、ごめんな、でもそれはそれとして嵩張ってたのも事実だよ。俺は、本当に引越しするのが億劫になるくらい、悪い芝居からたくさんたくさんのことを貰ってきたよ。悪い芝居から受け取ったものが嵩張っている。

『スーパーふぃクションふぉーエヴァー』は、集大成でもなんでもなくいつもどおりそのままの悪い芝居で、たくさんのものがぎゅうぎゅう詰めで、そして僕の座る席がひっそりと用意されていた。俺がそこに座れるのが本当に嬉しかった。

「夢のような時間」とか手垢のついた言葉がありますが、時間と質量を伴ったつまり現実に存在する夢を僕は初めて見ました。

俺はあれを観たんだ目撃したんだ絶対に観たんだ俺はあそこにいたんだと信じ込んで声高じゃなくてもいいけど自分のためにそう思わない限り、夢だったんじゃないかなと思えるような曖昧に消えてしまうような、そんな絶対に忘れられないような芝居でした。絶対に忘れることなんかできない。

全員見ろ。

 

以上です。

 

追記2023年12月18日:ふぉーエバーじゃなくてふぉーエヴァーだったらしいので修正しました。ただし、この世界の全ては等価交換なので代償として俺は死ぬまでビッセル神戸、ベルディ川崎と呼びます。大阪公演お疲れ様でした。東京公演も大阪より楽しみにワクワクしています。