俺が子どもの頃はなかったやつなのでたぶん最近出てきた偉いやつが作ったやつだと思うんですけど、たぶん前澤さん?もしくは竹中平蔵?たぶんあそこらへんが作ったやつだと思うんですけど、ハロウィンってあるじゃないですか。何かしらの偉い人が経済を活性化させるために定着させたと思うんですけど、恵方巻との2本柱で定着させたと思うんですけど、俺が子どもの頃にはなかったから親になった今でも何したらいいかよくわからないんですよ。なんか、欧米の元ネタ的にはお菓子くれって子どもが近所の家を渡り歩くらしいんですけどそれで撃たれたり変な毒が入ったお菓子を渡されてたりするんでしょ?ウケる。そんな危ないことさせるわけにもいかないし、かといって道頓堀とかUSJに仮装して連れて行くのもめんどくさいからねぇ。
というわけで、我が家では2年前からハロウィン(に近接する日曜日)の朝は、起きると息子の大切なともだちである家中のぬいぐるみが息子を驚かそうといたずらでみんなどこかに隠れていなくなってしまうというイベントを催しています。こういうのやってみようと企画を言い出したのどっちかは忘れたけど、演出アイデア出し主に俺、そしてそれを具現化する部分はもちろん嫁さんに手伝ってもらってます。あと、嫁が「今年もハロウィンがやってくるよ」と言い出さない限り俺は忘れています。じゃあ企画嫁だな。
4歳の時は、シンプルにぬいぐるみたちがどこに隠れているかのヒントになる写真が時間を追うごとに息子のSIMなしスマホ(親のお下がり)に届くというもので、たとえば人間がとても入れない大きさのおもちゃ箱の中の持ち手部分の穴から外を覗く角度の写真、食器棚の上から見下ろす角度の写真など、息子本人は絶対に見たことのない視点からの写真を中心に仕掛けて、それでも写ってるのは見覚えのある自分の暮らす家の風景なので、「こんな写真が撮れるのはどの場所からだろう?」から推理してぬいぐるみの居場所を探り当てて、ぬいぐるみがみんなお菓子も一緒に持っているという構成でした。
5歳の時は基本は4歳の時と同じ構成ながらそこに謎解き要素を少し付け加えて、去年と同じようにぬいぐるみを見つけ出すとそいつらが何やら折り紙を持っていて、そこには五線譜が引いてあって一小節ぶんの音符が並んでいる。折り紙は色が分かれていて色はそれぞれ白、赤、青。3枚の折り紙を見つけたもののどうしたものか考えてみると、家に置いてある電子キーボードの前に不自然に地球儀が置いてあって、フランスのところにシールが貼ってある。それでフランスの国旗に思い至って左から青、白、赤の順に並べてできあがった楽譜を弾いてみるとちゃんとした曲になりました、そのメロディを奏でることがゴールでお菓子を抱えたぬいぐるみたちが隠れてる場所に案内してもらえましたー、みたいなやつをやりました。
それでは来年から小学生、6歳になる息子向けの今年の謎解きを見ていきましょう。
旅行用の大きなスーツケースがあるが、そのスーツケースの鍵は透明な箱の中に入っていて取り出すことができない。
紙が一枚置いてあって「みんながこの中に閉じ込められているよ!5桁の数字を解読してみんなを助けてあげて!」的な内容が書いています。
家の中のわかりにくいところに、こいつらを散りばめます。
こいつらの名称を息子が正しく理解していれば索引からページ数特定して、5つの数字をゲットすることができます。しかし、5桁の数字をどのような順番に並べるのが正解かはわかりません。
そのうえで、先日購入した電子ピアノの中にこんな紙を仕込んでおきます。分かりにくすぎるとよくないので、一応ピアノの上にぬいぐるみはなんか置いておきます。
そうすると、それぞれの数字のヒントの紙に割り振られていたアルファベットを並び替えると「PIANO」になることがわかり、5桁の数字の正しい並び順が解読できるというわけです。
無事に5桁の数字で解錠してトランクバッグの鍵を入手したらあとは開けるだけです、たくさんのぬいぐるみとお菓子と共にハッピーハロウィンの手紙を受け取ってゲームは終了です。ちなみにこの5桁の数字はある日付を表してまして(5桁の鍵しか手元になかったので一番上の桁は0なんですが)次のお楽しみイベント・来年の春から使うランドセルの作成工程見学の日程を告知するサプライズも兼ねており、その旨も手紙で伝える感じです。
まだ3回目ですが、毎年10月に入ってから「なんとなくこんな感じかな」とぼんやり構成を考え始めて、お菓子とかは嫁さんに事前にお願いして、前の前の日くらいに全体と具体を決めて、前の日の夜に嫁さんと二人で仕込むみたいなんでなんとかここまでやり過ごしてますが、いい加減その程度じゃ来年の息子は満足せんやろなーというので今後も続けるつもりであれば長期的な計画の必要を感じています。
でも僕、子供とか別に好きじゃないし、自分の息子をことさらにかわいいとも思わないし、なんか家にいる他人がたまたまえらい年の差離れてるくらいにしか思ってないんですが、これをやるとね、「いや、これはもうあいつには簡単すぎるな」「もう一捻りしないとあいつの苦戦が見れないな」みたいなことを考えなくてはならなくなるので、割と子供の成長を実感して向き合う良い機会になってるなーと感じてて、あと数年は頑張ろうかなと思います。まぁ、テキトーなタイミングでギブアップ太刀打ちできないってなって全然いいですし、向こうもこんな茶番に付き合ってくれるのなんてあと何年もないからいいんですけど。でもまぁ、しょせん、父親と息子という男同士はこういうもんで、そうやって互いに挑み戦って競い合い続けるしかないんすよ。いや、令和の子育てブログの結論がそれ!?
以上です。