←ズイショ→

ズイショさんのブログはズイショさんの人生のズイショで更新されます!

20年近くぶりにポケモンやってて楽しいぞ日記

クリアしてから書こうかなーと思ったけど、だらりと日記風に書く。

ネタバレ全く気にせずに書くので各自の判断で回れ右してください。

参考としては最初に選んだホゲータがレベル40くらいになっててジムバッヂ4つ、スター団倒したボス3人、集めたスパイス4つ、たぶん中盤から終盤に差し掛かってるくらい。

 

まず俺がプレイしてたのが赤緑と金銀とルビサファまで。それ以降はなんとなく教養としては入ってきてるくらい。やっと物理か特殊かがタイプ依存じゃなくてわざ依存になったんかい、金銀時点でやらなあかんかったやろ、とか。ネット対戦のガチ勢だるすぎるから絶対やりたくないわ、それはそれとして学校の友達のエンジョイ勢としか対戦することないのに努力値振ってた俺まじで時間の無駄やな勉強しろ、とか。

そんな感じで横目で楽しそうだねーとは思いつつも、まぁ他にやることあるし、めんどくさいし、カネないし、みたいなその時々の理由でポケモン(というかコンシューマゲーム自体)を全然やらない月日を重ねてたんだけど、5歳の息子にポケモンブームが来てて配信でアニメ見たりとかポケモン図鑑だけ本で買ったりとかはしてて。で、今回完全新作が満を持して登場って話題になっているのでここはさすがに買ってやらなきゃダメだろうとなりまして。あのー、昔の知り合いの蓮田くんっていう5人兄弟の長男の親が稼ぎそんなに良くないので超貧乏だった蓮田くんっていうやつがいたんですけど。そいつの貧乏エピソードのなかで好きなのが、ファミコンとか貧乏で買えないけど弟たちがマリオしたいマリオしたいっていうから、ダンボールででっかいファミコンのコントローラーを作って、それを弟にプレゼントして弟がダンボールのコントローラのAボタン押したら蓮田くんがジャンプするっていう。蓮田くんがマリオの役目を担うマリオごっこファミコン買えない代わりに兄弟でやってたって話をすごく覚えてて。それを覚えてたので、せっかくポケモン好きで、別にSwitch買えないくらい生活に困ってるわけじゃないんだから、それならやっぱSwitch買ってポケモンやるか、って流れで約20年ぶりくらいにポケモンやることになりました。

 

※前提(建前)として、とりあえず息子がゲームやるのは休みの日に1日2時間までみたいなルールでやっていくので、あまり変な詰まり方をして全然進まないのはストレスになると思うので俺が先回りして全クリしておこうみたいな感じでゴリゴリプレイしてます。

 

ほんで、まぁ一言でいうと超面白いね。最初の3時間くらいは結構かったるくて「あーもうやっぱ、ゲームするのしんどいな、RPG無理やな」思いながら仕方なくやってたんですけど、ちょちょいとハマらせてくれますね。

まず、めちゃめちゃブランクがあるから余計なんですけど、知らないポケモンに出会うの超楽しい。全然知らんポケモンに初めて遭遇して見た目からタイプを予想して憶測でこうげきを仕掛けるの超楽しい。いつものようにねむりごなで捕獲しようとした時に相手のとくせいでねむりごなが効かなかった時とか超楽しい。ホゲータはどんな最終進化になるんだろうと頑張って育てて思ったのと全然ちゃう感じになってしまったの超楽しい。なにあの最終進化?「ポケモン(人間と心を通わすことができる動物よりももう少し高い知性を持った生命体)」としてはむしろ進化じゃなくて退化してない?フィールドに放って野生のポケモンの群れ襲わせてる時本当に怖いんですけど。後ろ姿も「そんなにポケモンが憎いのかウルトラマン」みたいになってるし。まぁ愛着が湧いてきたら格好いいんだけどね、この下りまじで最初にホゲータ選んだ人にしか伝わらん気がする。あと、「お前、絶対進化するよな!?信じてるぞ!?お前は絶対一回は進化してそこそこ種族値が高い複合タイプのかっこいいポケモンに進化してくれるって信じてるからな!?」って思いながら育成するのも20年ぶりで楽しかった。まぁ、ガケガニなんですけど。ガケガニ絶対進化するやろ思ってもうレベル40になってるからたぶんこいつ進化しないじゃん、みたいな。攻略サイトとかTwitterとか一切見ないでプレイしてるんで本当に純粋にそういうのが楽しくて。なんかそういう赤緑でエレブー一生懸命育ててたこととか思い出せて、そういうのもすごい楽しい。ガケガニはたぶん他のやつとレギュラー交代検討してもいいと思うんだけど、とくせいのぼうぎょ系が下がってすばやさとこうげきが上がるやつが強敵との戦闘で「せめて死ぬ前に向こうも一人殺す」を完遂してくれて助けられた経験が多いので最後まで連れて行ってやりたい気持ちになる。こういう感情移入をさせてくれるのも、本当にポケモンの素晴らしいところだと思う。ステータス値や性能で最適解を取るみたいなプレイをしがちな自分が愛着を優先できるのって自分でも新鮮で楽しい。

あとなんだかんだポケモンの捕獲は楽しい。レギュラーはだいぶ固まってきたし、本当にストーリー最短クリアを目指すなら数合わせのしょぼそうなポケモンなんか放っておいてガンガン進んじゃえばいいはずなんだけど、やっぱ知らんポケモン見つけたら捕獲したくなっちゃうもんね。今回は歩いてたら突然ででーんとポケモンに襲われるランダムエンカウントじゃなくて、フィールドにポケモンがウロウロしていて接触すると戦闘になるシンボルエンカウント方式を採用してるから余計だよね。次の目的地目指してる時に視界の端に見たこと無いポケモンがいるとやっぱり近づいて捕獲したくなっちゃう。知らん生き物見つけるのって楽しいんだなという原始的な感情を思い出させてくれてやっぱり楽しい。

昔だったりあんまり感じなかった面白さとして、基本的にはストーリー最短で攻略するためになるべく穴のない色んなタイプに対応できるフルアタッカーのポケモンをスタメンに置いてるので、自分より弱いポケモンを捕獲するみたいな器用なことできるやつが全然いない。結果として、蝶みたいな姿をしていて中途半端な攻撃力でひこう技とエスパー技とむし技とねむりごなを持ってるビビヨンが道中の捕獲を全部一手に引き受けてるの大変そうでおもろい。ビビヨン打たれ弱いから必死に打たれながら頑張って初めて見たポケモンを弱らせて捕まえて図鑑に登録していってくれてる。ジム戦とか大きなバトルでは一切活躍してないけど、道中で地道に活躍してくれてる。「よし、ここらへんのポケモンだいたいゲットしたかな?」ってなったら主力ポケモンに先頭を交代されて、その主役のやつらがちまちまバトルするんじゃなくてフィールドを縦横無尽に駆け回って野生のポケモンを蹂躙していくのをひっそりと見守るビビヨン、まじ不憫。自分がチクチクダメージ受けながら徐々に弱らせて捕獲していたポケモンたちを我が物顔で蹂躙していく主力ポケモンたち。モンスターボールのなかでボロボロのビビヨンはきっとこう思っているはずだ、「俺だってその役割を与えられて、もっとダメージソースに特化した技構成にしてもらえたら同じようにできるんだぞ」と。なんかそういう、駆け出しのまだ人数も少ないベンチャーのヒューマンリソースとか広報担当という名の雑用をやらせてる創業メンバーっぽさがビビヨンにはあって愛らしい。実際ビビヨンは一番最初の進化前から一緒にいるほぼ創業メンバーだし。やっぱこういう感情移入といか愛着が湧くのはとても楽しい。

 

ストーリーとか世界観設定も令和~と思いつつ素直にいいな~と思う。学校が舞台って最初見た時は「なんすかそのハリーポッターに寄せた感じの(笑)」とちょっと冷ややかやったんですけど、プレイしてみると赤緑のカントー地方が今から考えると異常だったんだなーって感じがしますよね。だって、ポケモン一匹渡して「よっしゃ、じゃあ行って来い」って今考えると相当おかしいですよね。

 

マサラタウンから でていけバイバイ お前はこいつと旅に出ろ(ネグレクト!)

 

みたいな感じじゃないですか。ほんで、その後わりとガチ目のマフィアと一人で抗争することになりますからね、赤緑の主人公。普通に負けたら殺してきそうなマフィアと一人で戦う感じになってるんでよく考えたら色々ダメだろ。アニメだとさすがに心配すぎて最初の方のジムリーダーついてきてますからね。赤緑も金銀もライバルの性格がめちゃめちゃこじれてたんですけど、あれもやっぱ大人のフォローが無かったからなんやなーとか頭をよぎりますし、色々冒険してるまだ道半ばですけど、本作の「大人に見守れてる感」って昔のポケットモンスターにはなかったなーと思って素直に時代の変化を感じる。

あと、それでいうとジムリーダーもいいですね。みんな副業持ちというか、たぶんもう片方が本業で片手間というか副業か趣味かの感じでジムリーダーやってる雰囲気、俺こっちの方がしっくり来るなーと思った。それがどれだけ多数の意見なのか知らないけれど、Twitterで「ジムリーダーが本気で戦ってない感じが嫌だ」みたいな意見も見かけたんですけど、俺はこれくらいのゆるい感じの方がいいなーとむしろ思って。むしろ、最初の方の頃のジムリーダーってみんな闘志剥き出しで俺は負けないぜ!って本気で言ってたわけですけど、じゃあタケシもカスミもマチスポケモンバトル舐めすぎやろっていうレベルのポケモンだったわけじゃないですか。お前らそれ本気?それが本気でポケモンバトルにプライド持ってるんだったらお前アホすぎるやろみたいなことは当時小学生ながらに思っていたんですけど。今回のポケモンのジムリーダーのノリは「あくまで試験官として、相手の力量にあわせた戦いをして相手を試している」みたいなところが強調されていて、「本当はもっと強いよ」というリアリティと「そういうふうに有志のクラブ活動の顧問として後輩を見守ってるんだよ」みたいな安心感があって、これも良いんじゃないかなーと思いました。ポケモントレーナーを本職としてポケモンバトルを生業としている奴らが主人公の成長過程にあわせて弱いよりかは、こっちの方がよっぽどリアリティがある。ので、小学生の頃から思っていたポケモンのジムリーダーへの不満が解消されたので嬉しかった。あと、試験官としての役割で手加減してるんだよという設定があれば本編クリア後に本気のジムリーダーと戦えそうだし。これはたぶんあるでしょ。64のポケモンスタジアムでめっちゃ強いカスミのスターミーとかと戦えた記憶がうっすらあるし。

ジムリーダーのなかでは特に、居酒屋で戦うサラリーマンのジムリーダーはめちゃめちゃいいなーと思った。YouTuber的なジムリーダーもやっておく一方で、毎日出勤して毎日疲れてくたびれてて自炊する元気ないから居酒屋で毎日定食食ってるサラリーマンをジムリーダーに設定するというのは「コロナ禍!リモート!リモート!」と騒がしい現代において英断は言い過ぎだけど「めっちゃいい!!」となりました。これは僕もサラリーマンをやっているからなのかもしれませんが。そんな感じで、ジムリーダーの多様性、めっちゃ良い。でもそういうテーマならせっかくだし、有志のサッカー少年団のコーチのおっさんとかめちゃめちゃ怒鳴るヤバいおっさんしか名乗りをあげないのが常なので、そういうヤバいおっさんを優しいポケモンの世界にも一人欲しいかな。そういうタイプのジムリーダーがこの後出てくることをめちゃめちゃ期待しています(絶対出ないやろ)。

 

とか言ってるあいだに日記とか言っておいて5,000字だな。切り上げるか。

まぁ、やっぱ面白いねポケモン。なんかこう、大人になるとちょっと変な視点で、「全世界の子どもたち大人たちに夢を見させるために賢かったり色んな技術を持ったりしているたくさんの大人たちが集まって、カネと時間をかけて全力で作ってるぜ」っていうのを浴びるだけでなんか感動しちゃうよね。ストーリー進めるなかで2回くらい負けたかな、その負けた後にさーどうすっかなーって考えてる時にも「自分に何が足りないか、どうすれば前に進めるか、何をどう補えばいいのか」をすごく考えさせる仕組みになってるなーと思って感動してちょっと泣いてしまった。未知に挑んで発見と喜びを得る、チャレンジと報酬の繰り返しというゲームの本質を本当に味わってるなーっていう感じがして楽しい。

 

あと、オープンワールドもいいよね。最後にやった3Dのゲームがワンダと巨像PS2グランド・セフト・オートのどっちだったっけなおじさんには地図全然読めなくて大変ではあるんだけど、人間とポケモンが共に生きる世界っていうのをリアルに立ち上げてる努力はすごい。その結果フィールド広大すぎるけどこれ移動どうすんだよという部分をコライドン・ミライドンで解決してみたものの、今度はポケモンをフィールド上においてシンボルエンカウントという方式を採用したせいですんげえちっちぇえポケモンがすこらへんウロウロしてるの。コライドン・ミライドンお前らそんなん蹴散らせよ!踏み潰して進めよ!みたいなサイズのちっちぇえポケモンにいちいちコライドン・ミライドンが驚いて戦闘が始まるの。実際「これめっちゃテンポ悪いっすね」って開発してる人らのなかでなったと思うけど「まぁ、仕方ないよ、ね!」でこの感じになってるんだと思う。でもまぁそれでいいんだと思うよ。ポケモンは走った勢いのままにポケモンを蹴散らしたりしない。出会って戦うことになったら、4つのわざを順番にぶつけ合って決着をつけるんだ。それが人間とポケモンが共存する優しい世界だし、それをリアルに体験できてるポケモンSVめっちゃ楽しい。

 

それはそうとして、図鑑に食用と明記されてるポケモンめっちゃ多い。

 

またクリアした頃に書きます。

 

以上です。