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映画『ミザリー』感想文とジュウオウジャーの感想

 

 映画『ミザリー』(邦題:『スティーブン・キングのあんたの夢を叶えたろかスペシャル』)を観ましたー。いやーこれ普通に超怖えわ。だってこれいるよね。こういう人いるじゃん。別に実話に基づいたノンフィクションではないのかもしれないけど、だからってフィクションではないよね。だってこういう人いるじゃんか。いるんだよ知ってるよ。

あらすじは以下の通り。

たぶん大衆小説なのかな、なんだろうな、『ミザリー』というシリーズ小説で売れっ子の主人公ポールなんですけど本人の意志に反して多くのファンを獲得し代表作となってしまった『ミザリー』ばかり持て囃されて延々と続編を書かされる状況にうんざりしちゃったもんで最新作でのミザリーの死を以ってシリーズを完結、自身の小説家としての第二章を始めようと目論みました。しかし、ミザリーシリーズとは異なる新境地の小説が書き上がった矢先にポールは吹雪の山中で交通事故を起こし瀕死の状況に。ある女性に介抱されてなんとか一命を取り留めたものの助けてくれたその40のおばはんは実はミザリーシリーズの大ファンのどうかしてる頭おかしいヤバいおばはんだったからポールは大変ヤバい状況に追い込まれてヤバいし重症で逃げることもできない状況のなか、おばはんすぐ激昂するからヤバいったらありゃしない!ミザリーが死んだことに納得がいかない旨をヤバいテンションで語るおばはんの望みはポールをこのまま監禁してミザリーが生き返る続きの小説を書かせることだったのでポールはこのおばはんヤバいと思ったし俺もそう思った!このおばはん絶対ヤバい!!こうしてポールとミザリーファンのヤバいおばはんアニーの期待を裏切らないヤバい毎日が始まりヤバさしかない!!

本編に対して言いたいことはそんなにないんですよ。ただただよく出来たサスペンスホラー?スリラーサスペンス?全編通してヤバさに唸って喉の奥底から「ヤベぇ」を絞り出してりゃいいですから。兎に角このアニーっておばさんがヤバいんだ。だっているじゃんこれに近しい人って。なんか見たことあるもんスーパー玉出とかで。ライフとか関西スーパーにはあんまりいないんだよ。一番よく見かけるのがスーパー玉出でその次が店内に焼きイモの匂いが充満してる100円ローソン。そこらへんにアニーっぽいおばさん稀によくいる。

なんだろうな、俺もまぁ見ない人よりは見る方だと思うんですよ小説とか映画とか。でも、その、物語として終わったものに対して面白かった面白くなかった好きだ認めるわけにはいかないみたいなのは勿論ありますけど、物語世界をもう愛しすぎてしまってこの物語がこういう終わり方じゃないと絶対納得がいかない許さないっていうのは読者としてはあんまり経験ないんだよね。だから想像するしかないんだけど、そういう憤り方をするアニーみたいな人が世の中にいるかいないかでいうと全然いるっていうのは知ってる。それ自体は全然悪いことじゃないんだろうけどね、そこにヤバさが加わるとヤバいよね。ましてやこっちが怪我をしていて動けないとかだとなおヤバいよね。

要するにすぎる言い方をすればただの話の通じないおばさんなんだけどアニーっていうのは、ただそのうえこっちが重傷でろくすっぽ動けないっていう状況はなおさらヤバいよね。強いってのはヤバいってことだけど、その強さっていうのは相対的なもんなんだよね、そりゃあ4mで「お、お、お、おでのために、はやく続きを書くんだな」って迫る化物も怖いとは思うよ。ただ強さの側を釣り上げるんじゃなくてこっちを弱くされると余計怖いね。恐怖の質がグッと異なるよね。強いやつが強さをどう理不尽に使うかっていう怖さより、こちらの弱さをどう扱うかっていう方がなんかすげえ怖い。話の通じなさにしてもそうで、これやっぱアラフォーのおばはんだから怖いよね。説得できなさそうさがすごいよね。だってもうその年までそのままいっちゃってるんだから。どうにかなってるもんならとっくにどうにかなってるはずだから。絶望しかない。これが17歳の黒髪ヤンデレ少女だったら、ねえ、かわいいかわいくないを抜きにしたって、説得は無理かもしれないけどこううまく言いくるめてなんとかできるんじゃないかみたいな希望があるじゃないですか。ただこれがアラフォーのおばはんとなるともう駄目だって。人を信じないにも自分を疑わないにも年季が違いますから。メンヘラ大ベテランですから。

いやでも本当、どうすりゃいいんだろうね。やられるこっちからすると恐怖しかないけども、ミザリーが好きで好きなものが好きじゃない形になるのが許せないだけなんだもんね。そういう人に対して一体どうすりゃいいんだって考え始めると、頭抱えたくなるけどね。映画『ミザリー』では最後ポールがバーリトゥードゥの直接対決挑んで普通に勝って殺して終わるんですけど。ポール頑張れ!ってなるし、それまでポールがどれだけひどい目に合わされてたかも知ってるから、ポールの容赦無さに笑うんですけど。実際はなかなかそうもいかないもんですからねぇ。そりゃあ言い出したら俺も今からジュウオウジャーの脚本家を拉致って監禁してですね、ジュウオウイーグル役の主人公がジュウオウシャークの青い女の子に惚れ込むんだけどそれに気付いたジュウオウタイガーの白い女の子が別にジュウオウイーグルに恋愛感情を持ってるわけではないんだけど自分以外の女をチヤホヤするのは気に食わないみたいな理由でモーションかけまくるもジュウオウイーグルは相変わらずジュウオウシャーク一筋でどんどんジュウオウタイガーがメンヘラに堕ちていくみたいな展開を書かせたいですよ。そういう願望がないわけじゃないけどね、でもだからって拉致監禁しても仕方がないわけで、っていうフィクションの話じゃなくても、いやーあちらを立てればこちらが立たないけど圧倒的に立てられるのはここまででしょ、ここより先は立たせようがないでしょってことに納得できない人ってたくさんいるわけじゃないですか。好き嫌いの感情が伴えばなおさら。そういう好き嫌いに基づく理不尽さって一番話し合えないもんだから。そしてそれって意外とすぐ身近にあることってみんな知ってるから。だから『ミザリー』はすごい素直に怖えって思えるし、面白いんだけど,いやーただひたすら怖ええ。

もうちょっと話をすると今日やってたジュウオウジャーの3話見てる感じジュウオウイーグルの童貞感すごくない? もう俺の中で完全に童貞を見守るドラマってことになったんだけど。完全に「いつも笑顔なのにそんなこと考えてたの~?」みたいなセリフのせいなんですけど。それだけなんですけど。しかもその思考の流れは明らかに童貞の良くない面が強く出てる方の童貞なんですよ。前任のニンニンジャーの赤は童貞が良い方に作用してるリーダーでしたから。ああいうタイプは逆に変に女を覚えるとダメになるタイプですから、ドラゴンボールの悟空みたいにさっさと結婚して女を一人しか知らない状態になった方が今後も良いリーダーでいられると思うんですよね。ただ、今回のジュウオウイーグル君はまた違うタイプだから。彼はそういう女を知ることも含めてもっと良いリーダーに育つというか、逆にそこらへんわからないままこの調子で童貞こじらせていくと一番まずいサークルに迷惑かけるリーダーになりかねないと思うんだよね。おっさんはそこんところがものすごく心配です。一応言っておくといっつもこんなこと考えながら特撮見てるわけじゃないからね。実際ニンニンジャーはそんなこと一切考えずに見てたんだけど、だってジュウオウイーグルの童貞感がすごかったんだもん今日の放送。そして一度そういう風に見始めると他の4人の経験済み感がすごいんだよね。ジューマンやっぱそういうのお盛んなんだって思ったもん。童貞リーダーと経験済み4人って取り合わせの戦隊なんだなって思えてきて、それはそれですごくいいなってことで結構また一年楽しんで見れそうだなぁと思っています。以上です。