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息子の泌尿器科に付き添う父親そんなヤバいやつ多いの?

みんな、おしっこしてる!?俺はしてるよ!!ガロンでしてるよ!!

ところでちょっと聞いてくれよ、うちの5歳の息子がちょっぴりおしっこが苦手でさ、具体的にいうとトイレまで間に合わないことがたまにあったりするのね。家でも一応「おしっこ大丈夫?おしっこ行きたくない?」ってこまめに聞くようにはしてるんだけどさっきまで「大丈夫。おしっこ出ない」って言ってたと思ったら突然「おしっこ!おしっこ!」って言い出して椅子から降りた瞬間ずぼんからぺろんとちんちん出してリビングを抜けた廊下の向こうのトイレに向かって走ってくの。ガンダムのカタパルト発進みたいに。ほら、ガンダムもカタパルト発進の時点ですでに右手に銃を携えてるじゃん。銃を剥き出しのままでカタパルト発進してアムロ、行っきまーす!ってやってるじゃん。うちの息子もそんな感じでカタパルト発進の時点ですでにちんちん出してトイレ、行っきまーす!のノリでトイレに向かって走ってくんだけど、トイレに到着する前にビームライフル撃っちゃうんだよ。で、廊下でしちゃったりとかトイレにはたどり着くんだけど便器に入らなかったりとかそういう粗相が多くて、それで汚れちゃった床を俺も拭いたりしてるんだけど。親父のだって拭いたことないのに!って言いながら。いや親父のを拭かされるのはこれからだよ!つって。

で、家ではカタパルトでちんちん出すからそんな感じなんだけど、幼稚園だと結構トイレまで間に合わなくてお漏らししちゃうことも少なくないみたいで。お漏らし用のお着替えセットなんてそろそろ御守りみたいなもんかなーと思ってたら結構普通に使うことが少なくなくて。いや、ちょっとまって、ここまで書いてて気づいたんだけど、ちんちん出してるか出してないかの違いだけでどっちもお漏らしじゃない?なんで俺さっきまでさもカタパルトちんちんはお漏らしじゃないみたいな感じで話してたんだよ。両方お漏らしだよ!ノドグロとアカムツが同じ魚なのに名前が違うみたいなそういうやつだよ!お漏らしもカタパルトおしっこも同じお漏らしだっつーの!

あとまぁ単純に回数多くない?って思うこともある。なんかもう10分おきくらいのスパンで連続3回くらいトイレ行ってない?って思う時があるから、一応飲んでる水の量とか気にしたりとかはしてるんだけど、そんな飲ませすぎかなぁ、別に普段から鳥貴族の大ジョッキで水飲ませてるわけでもないんだけど、みたいな。

 

で、まぁ本題なんですけど、来年の4月からは年長さんでその次はもう小学生ですよ。「そのうちちゃんと我慢できるようになるでしょ」と楽観しておいて、なんだかんだ改善されないまま小学生とかなったらやっぱり息子が困っちゃうことになるんでね、早め早めに手を打つのがいいんじゃないかなーと思って。

「遠き慮無き者は必ず近き憂いあり」私の好きな言葉です。

あの、昨日やっとシン・ウルトラマン観たんですけど、初っ端神永が『野生の思考』読んでたのウケますね。神永がレヴィ・ストロースを学んでくれたから、ウルトラマンは自身らの文明からすると低レベル極まりない人間という種をあんなにも思ってくれたんだ実質レヴィ・ストあの、俺はこのままシン・ウルトラマンの感想を4,000字書き始めても一向に構わないんですが、早く書き終わって俺がおしっこ行きたいので先を急ぎましょう。

 

で、一回泌尿器科に相談してみよっか、ってなって。「そのうち良くなりますよ、子供なんて個人差個人差」って言われて終わるならそれはそれでいいし、なんらか治療が必要ならそれはそれでやっぱ一回診てもらってよかったねだし、とりあえず行ってみよっかって話になって。それでちょうど僕が有休の日に近所の泌尿器科に妻と息子と3人で行ったんですけど。

で、僕はこの泌尿器科の病院で未だかつてない経験をするんですよ。それは何かっていうと、医者がめっちゃ俺を相手にしてくる。全部俺にヒアリングして、説明を全部俺にしてくる。これ、実はめちゃめちゃ不思議というか今までにないことなんですよ。息子になんかあって病院の世話になる時は、なるべく僕も一緒についていくように心がけてるんですけど、それは何故かというと、症状がどうとか時系列にどうなってるとかの説明をするにしても医者のする説明を「つまりこうこうこういうことって認識で大丈夫ですか?」と噛み砕いて齟齬がないように擦り合わせるだとか、そういうことをするのが妻より僕の方が得意だからです。なぜ僕がそういうことが得意かというと、目隠ししている人間の前のテーブルにバラバラに分解された拳銃が置かれていてそれを口で説明して目隠しの人間に組み立てさせるという特殊な訓練を僕が幼少期の頃からずっと受けていたからです。

だからお医者さんの先生と話すために僕もなるべく病院ついていくんですけど、原則としてお父さんって全然相手にされないんですよ。必ず「これはですねお母さん」ってお母さんの方に話しかけるんですよ。だいたいお父さん置き物ですよ。普段から子供の面倒見てるのは母親、子供の体調把握してるのも母親、子供の心配をしてるのも母親、医者の助言をちゃんと聞いてそれに従って子供のケアをするのも当然母親、父親はとりあえず母親に言われて付き添いで付いてきてるだけって感覚が医者の方でも染み付いてるんでしょうね。

まぁだからってね、それを簡単に、偏見だ!差別だ!馬鹿!もう知らない!立って!早く立って!そして走って!あなたを待っているあの雲まで走って!とかそういうことを言いたいわけでもなくて、お医者さんがそういうふうになるのもある意味経験則なんやろなとも思うわけです。お医者さんは毎日毎日いろんな患者さんを診てきているわけですから、そのなかでの経験則として実際にお父さんは子供のことあんまりよくわかってないし、ちゃんと話聞いて持って帰ってくれるのはお母さんだしってことなんだろうって。わかんないけど、とりあえず子どもを診るのが常のお医者さんにそう思わせる背景が実際にあるんだろうなと想像するわけです。それに腹も立てないし、気になること聴きたいことがあったら俺が話に入っていけばいいだけだしね。そんなわけでまぁ、両親で子どもを病院に連れていくと、基本お父さんって全然相手にされないんですね。

そんな中、先日行った泌尿器科。これが全く逆だったんですよ。医者が完全に俺の方しか向いてない。「今日はどんなご相談でお父さん?」「どういうところが気になりますかお父さん?」「こういうときはどんな様子ですかお父さん?」何を話すにも俺の方を見てお父さんお父さんお父さん、こんなこと今までないって!怖い怖い怖い! で、改めてなんか問診票みたいなん渡されて、おしっこの量とかカタパルト回数とかを記入して、それをもとにまた先生がなんやかんや調べてくれてまた診療室に呼ばれて。また、ここで「お父さん!これはですね!過活動膀胱ですね!」言うて「お父さん!過活動膀胱というのですね!」とお医者さん先生延々お父さんお父さん!めちゃめちゃまっすぐに俺の目を見てお父さん!もうなんやろ、途中からだんだん医者の先生が俺に挨拶にきた娘の婚約者だったような気がしてきたもん。で、「お父さん!大したことじゃないんです、誰でもあるじゃないですか。なんかおしっこが近くなるとか、人それぞれですけど特定のシーンで特におしっこが近くなるとかあるじゃないですか!本屋にいる時とか、講義とかの話を黙って座って聴いている時とか、そういうのあるじゃないですか、ねえお父さん!」言うて。まぁそんなところやろなぁ思いながら「わかります、わかります、ありますねぇ」って頷いて話を聞いてるんですけど、マジでこの医者、俺の方しか見てない。あとで妻に聞いても「たぶん一回もお母さんって言われなかった」って言ってて、こんなこと色んな病院通ってて本当に初めてだったわけですよ。で、まぁ診療の方自体は恙なく終わりまして「お父さん、まぁこういうのはね、年齢とともに良くなっていくもんではあるんですけど、やっぱり子どもがおしっこ自体にネガティブなイメージを持つのが良くないですね。自己肯定感が大事です!なのでね、お父さん、お薬出しときます。過活動膀胱を抑えて、膀胱が過剰に縮まろうとする動きを弱めるお薬です、これを飲んでおけば少しずつおしっこ我慢できるようになっていくはずです、とりあえずお父さん!これで様子見てみましょう!」とのことでした。

 

ま、そんな感じでおしっこ我慢ドリンクをもらって帰ったんですけど、いや面白いと思ってドリンクって言いましたけど本当は顆粒なんですけど。やっぱとりあえず病院行ってみるもんやなーそういう薬がちゃんとあるもんなんやなーと感心してたんですけど、しかし結局何だったんでしょう、うちのかわいいかわいい一人娘を、大学ではラクロス部のキャプテンも務めた一人娘をもらいに来たかのようにお父さんお父さんを連呼していたあの医者は。妻ともなんやったんやろなーって話てたんですけど、ハッと気づいたのが掲題の可能性です。

他の普通の小児科やったらお医者さんがお母さんお母さんというのはお母さんこそが興味感心を持って病院に来ているという経験則に拠るものだとしたら、泌尿器科の先生がお父さんお父さんというのも同じように経験則に拠るのでは?そこから導き出せる仮説は、もしかして息子の泌尿器科受診にわざわざ付き添ってくる父親、過激派のヤバいやつ多い?っていう。なんかこう、ドラマとかに出てきそうなヤバい人多いの?「よその子どもは当たり前に出来ていることがどうしてうちの子にはできないんだ!お前の教育が悪いんじゃないのか!普通できるだろ!!うちの子は普通のことすらまともにできないのか!病気なんじゃないのか!教えてアルムのもみの樹よ!」みたいなそういう人が多いってこと?いや、これなんの根拠もない完全な憶測ですよ、ただ、こういう仮説とかがないと、今までの経験上お父さんメインでぐいぐい来る医者ってほんと初めてだったから。何か特別な理由がないわけはないなと思って、ほんとなんだったんだろうなあれ。誰か正解を知っている人がいたらぜひぜひ教えてください。お母さん無視でお父さんにぐいぐい来る医者の目撃談も募集中です。

以上です。