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嫁の「じゃじゃまるのお母さん、三味線にされた説」

まあ、2歳の息子がおりますもんで。絵本なんか色々本屋で買ったり図書館で借りたりして読み聞かせしてるんですけども。

やっぱ、「お母さん」の登場率が多いね絵本は、なんつって嫁さんと話しててね。やっぱ赤ちゃんはお母さん好きだからねーってところで、にこにこぷんのことを思い出してね。

なんかで読んだんですよ、にこにこぷんは子供のための番組です。しかし、世の中のすべての子供がお母さんがいるわけでもない。だから、にこにこぷんじゃじゃまるぴっころぽろりの三人はお母さんと離れて暮らしてるって設定なんだよね。

って話をしてたら嫁さんが「じゃじゃまるはお母さんが三味線にされちゃったんだよね」って言い出して。え、にこにこぷんってそんな残酷な設定ぶっ込んでくる?つって。たしかにじゃじゃまるはよくわかんないけどたぶん猫じゃん?って考えたらお母さんが人間に殺されて皮を剥がれて三味線にされてしまったって設定はまあなしではないかな?みたいな。ピーターラビットのお父さんがミートパイにされた的な?いや、でも、なんでそんな「三味線は猫殺してその皮を剥いで作るんだよ」なんてトリビア子供に教える必要ある?と思ったんだけど、嫁さんは超強気で「だからじゃじゃまるは三味線の音を聴いたら悲しくなって泣くんだよ」って言ってて、あー俺もなんか見たことあるわそのシーン、じゃじゃまる三味線で泣いてたわ。そうかそういうことだったのか!

と思ってググってみたら全然そんなことねえの。じゃじゃまるはお母さんと小さい頃に行き別れになって顔も覚えてなくて、お母さんは三味線の名手だったので三味線の音色を聴くとお母さんを思い出して泣いちゃうんだってさ。全然違うじゃねえか!なんとなくそう記憶が改竄されてく感じはわかる。

久々に良い捏造記憶に会いましたね。僕が小学生の時に亡くなった父方の婆ちゃんがね、僕と一緒にNHK教育を見ていてね、ノッポさんについて「この人は聾唖で喋れないけど、こうやって人を楽しませる方法を見つけて頑張ってるんだよ」と語ってて、婆ちゃんが死んでしばらくして中学生になった時にあの人は今的な番組でノッポさん普通に喋ってた時の衝撃ね。婆ちゃんなんでそんな嘘ついたのさって。まあでも、嘘ではないんだろうね。婆ちゃんはそれを信じて疑わぬまま死んでったんだろうね。そんなもんなんだろう、人生。誰も彼も真実を何も知らぬまま、間違った知識を抱えたまま、勘違いを抱き勘違いに抱かれながら死んでいくのでしょう。

少なくとも俺はじゃじゃまるのお母さん三味線にされた説は抱かずに死んでいくことになったけど、それでもどうしたって、婆ちゃんと同じように、勘違いを抱き勘違いに抱かれて死んでいくのでしょう。

死生観の話!?死生観の話だったのこれ!?

以上です。