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インターネットの遊び方(約20年遊んでる人の所感)

僕が来月で37歳になるんですけど、一番最初にインターネットに出会ったのがいつだろう、でも実家に初めてやってきたパソコンがWindows95だったので、だいたいそんなもんだな。歳を取ると誤差の許容範囲が多くなるよなー。絶対20年以上だけど、ざっくり20年と言い切ってしまう。

 

中学生の時にテレホーダイに頼ってインターネットを始めた時は本当に楽しかったな。当時はエロ画像も全然ないし、容量も重いし、上から順にジジジッてじょじょに画像が明らかになっていく感覚ってもうたぶん若い人わかんないよな。乳輪が小さいかでかいかわからない白人女性のヌード画像を乳輪の大きさわかるまで2分か3分かかる感じでインストールするんだよ。ポケモンが進化するくらいのスピードでゆっくり、どういう裸体かが明らかになるんだけど、いやでも俺が言う「ポケモンが進化するくらいのスピードで」も初代ポケモンのノリで言ってるからね。

 

エロ画像をテレホーダイの定額制に甘えて見ながら、他のことも頑張ってたよ。

一番最初の中学生の頃は、とりあえずよくわかんないけどなんか人が集まってるチャットがあるホームページに通ってた。たぶん周りは社会人とか大学生とかばっかりで、中学生なんだー、ってすごいかわいがられてた。で、そういう人たち、まぁたぶん今思い出すと全然面白い人たちではなかったのだけど、年上だから俺が知らないものをすごいたくさん知ってた。中学生とかのガキをちやほやしてくれる優しい人たちだった。

 

インターネットは分かり合う人を見つけるための場所だった。高校生になるくらいのときには「インターネットを知っているだけの普通の人たち」とチャットするのに嫌気がさしてきていて、「もっと面白いやついないかなー」と頑張って検索していた(当時の「頑張って検索」はマジで頑張る必要がある)。結果、たどり着いたのがネット大喜利界隈で、一人ごっつの影響を受けた異常者が自分の陰性を棚に上げて面白いボケを考えるカスみたいなことを考えてボケ合う、今考えると本当に最高なカス空間が出来上がっていた。

とんでもないのが、そこから出世したこんな人がいるんですよ、みたいのがめちゃめちゃ言える。めちゃめちゃ言えるけど、まぁいいか。そこから出世した人がどれだけいても、あの時、あの場所はカスの集まりだった。なんか、みんなずっと変なこと言ってて、俺もその一員だった。

 

どれくらい変だったのかを説明するのは難しいんですが、僕はなんかで「このAV女優のアナルはベガなので夏の大三角形が完成します」みたいなことを大喜利で言ってて、何いってんのこいつみたいな感じになったのを覚えています。僕は今でも、夏の大三角形は完成すると思っています。

 

そんな馬鹿話ばっかじゃなくても、面倒事はたくさんあります。個別に仲良くなる友達も増えていくし、その中でのあーだこーだも出てくるし。

今会えたら笑えるかなってレベルの、当時は深刻で夜寝れないくらいの諍いもたくさんありました。

今思い出しても「こいつ、俺が中学生の時にお前が大学生の時にこのキレ方むっちゃむかつくな」とか思うことは可能ですが、それでも大切な思い出です。

それを学校でやったら不登校になるかもしれない喧嘩を、人生となんの関係もないインターネットでやらせてくれた兄ちゃんどもありがとうと思うし、お前結構年上やのに幼いなぁ!とも思います。別に俺も年取ってみてもそんな変わらなかったから、ええけど!おい!みたいな。

2010年くらいからかな?僕はそれまでの経験を踏まえて「ズイショ」を名乗り始めます。いわゆるブランディングだったんでしょう、何かになにたかったし、何かに名前をつけたかったんでしょう。

随時随所、いつでも、どこにでもいるよ。そんな願いを込めて、インターネット上の妖怪みたいになりたくて、ズイショを名乗り始めたのがたぶん10年くらい前ですけど。

 

最初は意外とうまくいったけど、その後はうまくいかなかったかな。

 

お金を目的とせずに「こういう俺みたいな妖怪がいるよ」と宣伝するだけの目的でやってたので、意外と友達はできた。「こんな妖怪がいるんだ」って言ってくれる人意外といる。そこは、よかったかなーと思う。

 

最初の頃は、妖怪のまま「妖怪がなんか変なこと言ってるやー」と思われてたと思う。でも、その時の方がマシで、なんかいつのまにか、俺よりもっと妖怪みたいな、一言言うだけの人が増えてきて今なのかなーってなっている。

なんかこう、鵺みたいになりたいなーと思って「ズイショ」を名乗り始めてたんだけど、そんな繊細さを関係なくイナゴみたいに集団で食い散らかす、そういう魑魅魍魎の方が強いのはいつからだっけな、みたいな。最近はそういうことを考えています。

 

最近の僕の言うことはたぶん普通の人間で、たぶん妖怪には見えてないと思うんですけど。

妖怪になりたかったけどこりゃだめだと思って人間臭い俺より、妖怪みたいやつらの方が、こりゃだめだって思いません?っていう、そういうインターネットの妖怪の一部になっていたいズイショさんでした。

以上です。