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バレンタインは社長が社員にチョコ配れ

この前、ズイショとは関係ない人格で知らん人らのグループに飛び込んで酒え飲んでたんですけど、一応趣味の集まりなのでみんな仕事も業界業種けっこうピンキリのバラバラだったんだけど何だかんだまーみんな会社の愚痴が多くて。僕もまあ自分の会社の不満ゼロではないですけど割と裁量も持たされてるし気持ちよく働けるようにああしようこうしようってできる風通しのいい感じはあったりするので理不尽だとか不合理だとかって慣習とかルールにそんな塗れてるわけではない環境なので、普段はあんま聞かない話だったりするんだけど、みんな大変なんだなーつって聞いてて。

で、会社のダルイベントあるあるみたいな話になって、時期的にちょうどバレンタインがあったよねーって話になって。まあ毎年ネットでも話題になるやつですよね、女性社員が一人なんぼってお金出してチョコ買ってみたいな。「女性社員からでーす、みんな好きに食べてくださーい」ならまだマシで、女性社員が分担して一席一席男性社員の席を回って手渡しで配ってくなんてパターンもあったりして。あれまじクソだるいよねーって話して。男側も男側でホワイトデーなんかしやなあかんからだるいよねーって話してて。弊社はだるいので禁止です。「同志がやる分には自由」じゃ甘くて、それだと結局「私らだけでやろうよ」グループが動くとやっぱ男も馬鹿だから鼻の下伸ばすじゃん、えこひいきになるじゃん、って考えたら一同からにするのが無難じゃん、ってなったら実質強制参加イベントじゃん、だるいじゃん。なので会社イベントとしての義理チョコは全面禁止。これはこれで「毎年数個本命チョコがどこかで交差してる可能性がある」という話になるので緊張感はあって良いです。

で、もう一つ出たのが、社員に誕生日プレゼントあげる社長ね。小さい会社だと案外結構いるのよね、そういうのしたがる社長。もうはなから完全に軍隊的な組織でもうその誕生日イベントがピラミッドを可視化するツールになってたりするなら逆にまだマシ思いますけどね、他の奴らは何ももらえないけど幹部候補だけが腕時計買ってもらえるみたいな。そんなんじゃなくて、普通に全社員になんか買ってやろう、そんな大した人数じゃないしみたいなことしたがる社長って結構いるみたいで。みたいでっていうか、社長業やってる知り合いの方でもそれを本当に「したいから」って善意のつもりでやってる奴けっこうおるし。そういう社長によって誕生日プレゼントイベント発生してる会社案外多いんだなーつって。

ほんで、これが厄介なのって、本人は善意のつもりでも、結局格付けにはなるんだよね。プレゼントの品の値段も全く同じには揃うわけないし、社歴長い奴にはちょっと高いもん、みたいな。人間だからそういうの自然と入っちゃうよねー、みたいな。いや、組織のボスは入っちゃダメだろって思うから「いやダメでしょ」って知り合いには言うんだけど「いやでもまあ、そんな大きな金額でもないし、気持ちだから」みたいな濁した言い訳が出てきて、「だから組織のボスが気持ちで差をつけちゃダメでしょ」言うんですけど。あと、金額以外の部分でもやっぱ気持ちが入るみたいな貰う方の話は面白かった。当たり前だけど気に入ってるやつ仲良くなるやつにはそいつが喜ぶもん選べるし、あんま知らんやつには無難なプレゼントなるし、みたいな。

で、また面倒なのが社長の誕生日ね。「み、みんなどうする?」みたいな。で、これがまたバレンタインのケースとは別の感じで足並み揃わねえんですって。お金出し合ってなんかする?って流れになってもちょっと高いもん貰った気に入られてるやつは「自分は一人で渡すんで」とか言ったりとか。だ、だる〜。

みたいな、そういう世の中にはだるい会社がいっぱいあるらしいよって話を帰ってから嫁に話したら目が醒めるような解決案が出てきて。

それが掲題の「イベントごとに社長がみんなに食べ物を振る舞う」です。

なんか嫁が言うには、僕の会社はそういうのだるいから要らんって理由で社内イベントがまじで一切ないんですけど、そういうの必要な人もいるんだよつって。全くのゼロも極端なんだよ、と。ただ、やりたい人やりたくない人金出したい人出したくない人いるから揉めるよね、と。じゃあ社長が全部振る舞う側で。

バレンタインもクリスマスもハロウィンも社長が全社員にお菓子を配る。そしたらスタッフに良くして気持ち良くなりたい社長は満たされ、不平等も無く、社員は負担もなく、八方丸く収まる。さすがに社長の誕生日は「いつも振舞ってもらってるし」とみんなで小銭出し合ってケーキくらい渡した方がいいだろうから「それも出したくねえ」って人には申し訳ないけど、これがダルさを最小にする方法だからそこは泣いてくれ。不平等がないだけでまだマシと思ってくれ。そしたら社長は見返りがあって嬉しいし、社員はだるい探り合いをやる必要もないし、季節イベント感は会社の文化も残るし、これでいいのではという話になった。

嫁の妙案にただただ感心したというだけの話でした。この手の話で困ってる勤め人の方は是非こちら提案をしてみてください。まあ、この案が提案されて通る会社ならこんなだるいことなってねーわって実態はわかってるんだけど。それでも落とし所としてはね、ここはかなりちょうどいいなと思いました。以上です。