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名前から性別断定できない赤ちゃんの呼び方問題

夏に子孫が生まれたんですけど。あのー、息子なんですけど、ネットでなんて呼ぼうかな思って。例えばおもちちゃん、おもち君はココアという名前のミニチュアダックスくらいネットでたくさん見かけるじゃないですか。なんかそういうニックネームみたいなのあった方がええんやろなーと思いつつあんまピンと来るのが思いつかなくて、今のところ第一候補が「子孫」なんですけど。うちの子孫もそろそろ首が据わってきましてねーつって。これ非常にしっくり来てて、何より嘘がないよね。本当に子孫だからね。ちょっと確認するわ、家系図ホワイトボードに書いて確認するからちょっと待ってな、俺をのび太として嫁をしずかちゃんとした時に俺の息子はノビスケにあたるわけだから、やっぱ子孫で間違いないですね。だから俺が息子のことを「うちの子孫がね」って言うのは何の問題もないはずなんですけど、問題があるとしたら面白すぎてあんまり本題が頭に入ってこない可能性があるよね。
で、最近うちの子孫も外に連れ出してもいいかなくらいにはしっかりしてきて、意識とか。今まではほとんど酩酊状態でしたから。このまま子宮でのんびりやっていこうと思ったらある日いきなり頭掴まれてこの世界に引きずり出されたわけですから、そりゃあ世界酔いもしますよ、何この世界生きにくいおえっぷってなもんで、ずっと酩酊状態みたいなもんだったんですけど、最近はやっとこの世界でやっていく決心がついたのかしっかりしてきたんで外とかに連れ出す機会も増えてるんですけどね、そこで人に話しかけられるじゃないですか。
「あら、かわいいわねー、お名前は?」つってね。
ズイショさん、ババアにすげえ好かれるから、歩いてるとすげえババアに話しかけられるんですけど。で、名前言うんですけどね、うちの子孫、男の子につけても女の子につけてもしっくり来るようなそこそこ中性的な名前なんですね。カオル的なね。あと馬につけてもしっくり来る。カオルサクランボ的な名前なんですけど。大泉逸郎が『孫』で一発当てた金で馬買ったみたいな名前なんですね。いや、そこはお前、孫の学資保険とか積み立てろよ、何を馬なんか買ってるんだよって話なんですけど。そういえばこの前なんかのキッカケで大泉逸郎について調べてたんですけど、孫の女の子バージョン出してるのみなさん知ってました?出してるんですよ実は。で、これが、また二人目だか三人目だかのお孫さんが生まれて、待望の女の子の孫が生まれた結果作ったのか、過去の財産を絞り尽くす感じで残ってる需要を全部余すことなく掘ってやるって意味で別に女孫生まれてないのに作ったLifetime Respectアンサーソングパターンなのか、どっちなのかが気になって気になって大泉逸郎の情報を30分くらい漁ってても答えが見つからなかったんで誰か真実を知っている方いたら教えてください。
で、何の話でしたっけ、そう、うちの子孫が中性的な名前なんですけどね、たぶん一般的に見て、すげえ男顔だとは思うんですよね。顔は。親が息子について言ってることだからわかんないけどね、たぶんどっからどう見たってパッと見で男の子だろうって俺は思うんですけど、服も男の子っぽいの着せてると思うんですけどね、あ、なんとかですって名前を言うと「あらーなんとかちゃんかわいいねー」ってだいたいみんな言うんですよね。で、「あ、男の子なんです」って言って「あらごめんなさい、なんとかくんだねー」って流れがだいたい毎回で。嫁と子孫の二人で歩いてて話しかけられる時もそうらしくって、嫁は「案外女の子顔なのかな」とか言うんですけど、いやそんなわけないやろ、と。わかるやろ、と。「いや、他所のガキの性別なんて見た目でわかるか馬鹿」って意見もあると思うんですけど、一般論としては俺もそうだと思います。ただ「あら、かわいいねー」って話しかけてくる人たちってなってくると、だいたい育児マイスター気取りなニュアンスもセットで出してくるじゃないですか。育児に関してはこっちの方が先輩だから、くらいのニュアンスがダダ漏れしてるじゃないですか。その感じで来るなら、じゃあ当てに来いよって思うんですけどね。で、この現象なんだろうと思って色々考えたんですけど、たぶん「女の子を男の子と間違える」と「男の子を女の子と間違える」だったら後者の方が失礼ではないって判断が無意識下で働いてるんじゃないか、と思ったんですよね。まぁまぁ、それもわからんでもない。「いや、女の子です」ってムスッとする人ってなんとなくいうるな、とイメージがつく。逆に「いや、男の子です」ってムスッとする人ってそこまでいないだろうという気がするし、そこでムスッとされても「いや、お前が紛らわしい名前つけんなや!」って素直に思える気がするよね。いやでも顔も服も結構男の子ですけど!?とは思って、そこはまぁそりゃリスクはわかるよ、「いや、女の子ですけど」って気まずくなるリスクがあるのはわかるけど、勝負してこいよ!っていう。そこ置きにいかなくても大丈夫だろ、みたいな。あの、囚人のジレンマってあるじゃないですか。二人でなんか犯罪をやらかした囚人が、それぞれ別室で自白を迫られてて、二人とも自白せずにしらを切り通した場合は二人ともケツの穴に単3乾電池入れられるんだけど、片方が自白して片方がしらを切り通した場合は、自白した方は単4乾電池でしらを切り通した方が単1乾電池入れられる。二人とも自白した場合は単2乾電池なんですけど、この場合もっとも合理的なのは単3乾電池を受け入れることなんですよ。だってテレビのリモコンとかのやつでしょ?まぁまぁ、全然いけるっしょアレより太いうんこいくらでもしたことあるし、って話なんで、二人とも何も言わずじっとしているのが一番合理的なんですけど、だいたいの場合、人間はこの状況で単2乾電池をくわえ込むはめになるみたいな、いやー、だって単1ってあの懐中電灯とかの一番でかいやつでしょー、無理だってー、それが万が一ありえるとなると、うーん単2、めざまし時計とか動かしがちなやつ?まーそれならイケるかな。それなら、ゆっくりならなんとかなるかなー。万が一の単1を避けるためにも、俺単2チャレンジしてみようかなーみたいな発想にやっぱ人間なっちゃうんだねみたいなやつ、あるじゃないですか囚人のジレンマ。たぶん、アレに近い構造なのかなこれ、って思って。女の子を男の子と間違えて「うちの子って女の子らしくないですか?」って思われる大きな失礼の可能性を徹底的に避けた結果、たぶん見た感じも男だけど女ともとれる名前ならまぁたぶん正解は男の子だけど万が一女の子だった場合のこと考えるとちゃん付けで呼んだ方が、もしやっぱそのまんま男の子だったとしても「あんまりかわいいから間違えちゃった」とか言えばいいし、って判断で「あらなんとかちゃん」って置きに行くんだろうなーっていう。大きな失礼を避けるために、小さな失礼になる可能性が高い方の選択肢を取るみたいなのあるなー思って。これはこの話題に限らず、人間って本当いろんな瞬間でこういう判断してるよなー思って。あとは、だから今は赤ちゃんだからアレだけどいつまで続くかだよね、世の中の子どもに話しかけてくる人たちはどれくらい子供の年齢が大きくなってさすがに見りゃわかるやろレベルがどこまで上がったら「カオルです」と言われても「あら、カオルくん」って言うようになるのか。それがもう今から楽しみだよね。まぁでも単純にこれ考え過ぎで「カオル」が女よりの中性的な名前だからそうなだけで、「あらアキラくん」「いや女の子です」ってやりとりを繰り返してるアキラちゃんもいるのかなーとか思ったり。思ったところでやめときゃいいのに、ここで「よし、じゃあ今度話しかけられたら嘘でアキラですって言ってみよう」とか考え始めるのがズイショさんの人としてどうなの?ってところなんですけど、さすがにやらないけどね。子孫ももう名前わかってきてるから混乱するやろうし、やらないけどね。こういうやりたいけどたぶんあかんので我慢してやらないことがたくさん出てくるので子育ては大変だなって思いますね。うちの子孫、風呂が好きで全然泣かないんですけど、これ服着せたまんま風呂入れても泣かないのかな、とか思うじゃないですか。思うだけで実行するのを我慢するのが育児なんだなって思ってて。
まぁなんだ、結論ないんですけど、子孫が我々の生活にジョインしたところで、僕はなんかこんな感じで、すげーめんどくせー考えなくていいことまで考えて、いや別にこの話も怒ってるとかでもないから、失礼とも俺は思ってないからね。ただ、みんな間違えるなー、でもそんな間違えるかー?どういうメカニズムなんだろーってぼやぼやっと考えてるだけで、間違える人たちにどうこうってのはないんですけど、そういう、どうだっていいし何より今それどころじゃないから日常のなかで誰に話しても相手してもらえないような、ブログ以外どこでするんだよその話みたいなことを考えながら、そんなこと全然考えてないですよみたいな顔をしながら生きてます。生きてますね。以上です。