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悪い芝居『スーパーふぃクション』東京公演楽しみ文

悪い芝居ってなぁおれがぁなまら贔屓にしてる劇団の東京公演が来週から始まるんだぞぉ純。俺ぁ今なんかふと気になってよ、wikipedia見てきたんだけどよ、俺ぁそんな気はなんとなくしてたんだけどよ、純、お前ぇ内田有紀ちゃんととっくの昔に離婚してたのか。

例えば僕がずっと抱えている僕の中心的な関心事として「他人の考えていることがよくわからん」というやつがある。それに伴って俺のことをどれだけわかってくれているのかもよくわからんという話にもなってくる。そんなことを余りに真剣に考えすぎるとそこらへん歩いてる奴らを針でプスッと刺してベロリと裏返しにしてやりたい気分になってくる。同様に自分にも針をブスリと刺してドロリと漏れる俺の中身でお前の足元をズブズブのヒタヒタにしてやりたい気分にもなってくる。そのうえでお前がぬかるみに足をとられてすっ転んでドロドロになってしまえばなお良い。

とまぁそんな繰言をいくら紡いだところで感傷にしか過ぎなくて、裏だとか中身だとかなんて話はしょせん僕がでっち上げた幻想で、実のところ僕と貴方の毎日は現実というたった一枚の板のうえで極めて平然と執り行われていくのだろう。どんな過程を辿ったところで、この現実においては1+1は2以外の何物にもならないのだ。僕と貴方が立つ何の変哲もないこの一枚の板を海と呼ぼうと宇宙と呼ぼうと落ち葉に埋もれた空き箱と呼ぼうと、それから一枚の板の上で起こることは一つも変わりはしない。

じゃあ僕らは何ができるのか、何をするべきなのか。この一枚の板の上でどう出会い、どう生きて、どう死ぬべきなのか。何もこれは悲観的な話じゃあないんだ。そうしてできることを手探りで探して、けっ躓いて這い回ってやっとこさ、やっとこさの思いで、つと触れるものってのは意外と温かくて陽気で笑えるものだったりするもんなのだ。

答えらしい答えなどあるはずもなく、だってそこは劇場だから、現実ではなく劇場だから、答えらしい答えはなくとも、確かなヒントがそこにありました。そこら中にばら撒かれたヒントを両手いっぱいに抱えて、終演後劇場の外に飛び出す人が今日もたくさんいるんだななんて考えられりゃあ大阪から僕だって嬉しくなってしまう。悪い芝居『スーパーふぃクション』東京公演、2014年10月21日(水)~26日(日)迄、ご興味ある方々は是非足を運んでみてください。以上です。

 

 

↓観た直後の感想文