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ハングオーバー!の感想書いた

最新作?最終作?3?33?が近々公開とのことでCMをなんかよく見かけてたんですけど、そのCMを見てる感じこれはあれか古き良き馬鹿コメディか?裸の銃を持つ男とかああいうノリの、ガチの馬鹿なやつを21世紀になってまだ作ってるから面白い的な、もしかしてそういうやつなのか?だとしたら超見てぇ。と思いとりあえず初作を借りて観たんです。

ハングオーバー! [DVD]

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ちなみに冒頭、メイリオの3と?って似てるよね、という渾身のギャグでした。

結論から言うととても楽しめました。

そんな人に薦めるほど面白いわけでもぶっ飛んでるわけでも完璧でもねぇんですけど、よくできててこりゃよく出来てんなぁ、って印象です。いわゆるやり方としてはメメントとかSAWに近いやり口と言っていいんだろうか。あんまわからん。わからんけど、そういうのとアメリカのお笑いって意外と相性いいんだな~ってのとりあえず思いました。

設定としては、なんか結婚式の前夜に新郎含む男4人で酒飲んでたら寝て起きて朝だったんですけどなんか宿泊してるホテルの部屋に虎がいたり歯がなくなってる奴がいたり他にも色々わけわからんくてしっちゃかめっちゃかなうえに肝心の新郎がいないから探しに行って、その行く先々で昨晩しこたま酒飲んでどんな馬鹿してたが明らかになる、みたいな構成なんですけど。まぁ、ある程度重症の酒飲みはみんな笑えるんじゃねぇかなと思います。一応謎解きの体裁ですよの顔をしてますけど、起きたらスコーンと記憶が抜けた馬鹿みたいな状況で探ってみると酒飲んで馬鹿やってた事実が明らかになるみたいなことの繰り返しで、馬鹿からマジメに落とすでもなく、マジメから馬鹿にカチ上げるでもなく、馬鹿から馬鹿へのずっと馬鹿なんだからそりゃ楽しいさ、って話で。酒と酒に弱い人間が愛おしくなる映画です。

タイトルにもなってる「ハングオーバー」はそのまんま、「二日酔い」という意味らしくて、誰も二日酔いで覚えてないから始まる馬鹿謎解きっていう軸立ては自由度広過ぎてなかなか良いめっけもんだなというのはすげぇ素直に思いました。そんな扱う人を選ぶ難しい骨組みでもないし、なんぼでも量産できる起点のアイデアな気がする。本作においてはとことん終始アメリカのノリでしたけど、二日酔い謎解き映画の日本版とかも全然観たいっす。ユースケ・サンタマリア、小栗旬、ドランク塚地くらいで観たい。無駄に『キサラギ』が再結集してもうた。

そういうところで脚本も大したもんだなぁとか思いましたけど、やっぱアメリカのあかんノリが爆発してるのが良かったです。シモネタとか差別とか不謹慎とか馬鹿とか、90年代コメディを観て育った自分としてはそれがノリなのか被征服民根性なのかわかんないですけど、「ああやっぱアメリカ人はこういうやつらであって欲しいよね」みたいな感覚は少なからずありましたし、まぁ面白いよねって感じでした。

ギャラ安そうなエディ・マーフィーとかあそこらへんの時期のコメディを楽しく見てた人にはまぁまぁ楽しめるんじゃないでしょうか。僕もそんな人なので超楽しかったですけど、決して人に薦めるほどの生産性はありませんでした。すげー普通の感想文になってしまった。以上です。