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『確定申告したくない』~確定申告したくないmix~ =確定申告したくないedition=

は~~~~!!!!!

今年も確定申告したくないよ~~~~~~~~~~!!!!!!

なんで俺はこんなに確定申告したくないんだよ~~~~~~~~~~~~~~!!!!

去年も!その前も!そのその前も!確定申告したかった時なんて一回もなかったよ~~~~~~~~~~~!!!!!

俺は、何年経っても!!確定申告すらろくにできない人間から一つも成長できていない!!

 

いやちょっと待って、なんで俺が成長してるか成長してないかを確定申告に決められなきゃならないの?税務署に決められなきゃならないの??

ふっざけんなよ!!!!税務署!!!!お前!!!!お前は黙って税を取り立てておけばいいんだよ!!!!俺の人間性を評価する権限はお前にはねえっ!!!!

えっ?こっちのセリフだって? お前の人間性を評価する気はないから、税を払えって??………………………………それは、ごめん。

 

あのー、コロナ禍の若者のあいだではさ、マスクが当たり前になりすぎてるからさ、マスクを外した顔面を人に見られるのが嫌だなって感じになって嫌なんだって。あと、カメラ加工アプリとかも流行ってるからさ、そういうカメラアプリで撮ったメガネザルくらい目がでかい自分と実際の鏡で見るハイエナくらいの目の大きさの自分のギャップが耐えられなくて整形を考えちゃう若者とかもいるらしいよ。

かわいいって~~~~~~~~~~~~~!!!!

ありのままの自分を受け入れようって、なんか、あの、水色のドレス着た氷の人も言ってたじゃん。整形なんかしなくても、マスク外してもみんなかわいいって、自分を卑下しないでみんな力強く生きていこうな!!!!

でも俺も気持ちわかるんよ、売上も領収書も見たくないもん。現実に基づいて納税額を算出するのしんどいんよ、もうだいたいでいかない?だいたいでいかない?

「いっつも世話になってるから、まっ、これくらいで。来年もよろしく頼むよ!」

みたいなみたいなみたいなさ~~~~~~、そういう落語っぽい世界感でできませんか?できませんかね?

は~怖い怖い、確定申告が怖い。領収書が怖い、最後に一杯、按分やりすぎが怖い。

 

嫌だよ~~~~~~~~~!!!!!

確定申告が嫌だよ~~~~~~!!!!!見ないで!!!!!俺のことを見ないで!!!!!俺を赤裸々にしないで!!!!税金を払いたくないわけじゃないの、赤裸々な自分を見たくないのよ。

M・U・G・O・N、わ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっっっっ!!!!!

 

確定申告したくない、確定申告したくないよ~~~~~~~~~~~~~~~!!!

 

かつて、糸井重里がこんなことを言っていました。

「お風呂入った後にお風呂入らなきゃよかったと思ったことない」

確定申告したくないよ~~~~~!!!

過去、確定申告してよかったって思ったこともないよ~~~~~~~~!!

おい!来い、櫻井!

どっち~!?

どっち~!?

どっちの櫻井?どっちの櫻井~~~~~~~!!!!!

ドラムロールだらららららら~~~~~~~~~~

櫻井翔

よかった~!

呼べる方でよかった、ニュースゼロ!呼べる方でよかったね!

うん、ドラマも頑張って!鬼と、倒すよりかは和解かな?知らんけど頑張って!!

でさ、おい、だいじょぶな方の櫻井!聞け!俺に聞け!がん保険のノリで聞け!

確定申告していてよかったですかって聞け!

あー、確定申告してよかったですかー?

無いよ!確定申告してよかったことなんか一回もないよ!

あるとすれば、してない奴が怒られてる時だけだよ!

ではここで、確定申告をちゃんとしなかったらどうなってしまうかをゲームのチュートリアルでご紹介しましょう。やかましわ!

 

やだよ~、確定申告!やだよ~~~~~~~~~~~~!!!!!

もう勝手に血液を抜けよ~~~~~~~~~~。

稼いでる!俺生きてる!それを社会に還元したい!その気持ちはある!

じゃあ抜けよ~~~~~~~~~~~~!!!俺の血液抜けよ!!!!!!!!!!

ほら!!ブスッていけよ!!刺して!!何本でも刺して!!あの、なんだっけ、クラピカの!!クラピカの、クラピカの護衛してる王子の部屋に来たやつ!!すっげえ血を吸うあいつ!!あいつ名前なんだっけ?思い出せねえ。いや、アレ犯人まだわかってね~~~~~~~!!HUNTER×HUNTER、わかってないことが多すぎる。むしろ増えている。深海か?宇宙よりも、深海の方が謎が多いのかという学者の話はよく聞く。富樫はもうひとつ深海を作ろうとしているのか?

終わらないよ~~~~~~~~~!!!!

HUNTER×HUNTERも、喧嘩稼業も、俺の確定申告も全然終わらないよ~~~~~~~~!!!!

 

ワンピース終わりそう!終わりに向かってる。終わりに向かってるけど、伏線多すぎて、この盛り上がりを共感できる人をネットで探すのめっちゃめんどくさい。リアルにはもちろんいない。

俺が初めてワンピース読んだ第一話、25年前。親父が通ってた床屋についていって読んだジャンプで読み切りのロマンスドーン読んで、「こいつはジャンプの次世代を担うすげえ漫画だ!」って思って、もうその床屋の親父死んだって。うわ~~~~~~ん!!!確定申告やりたくねえ!!!

 

ちょっとねぇ、ちょっとだけ確認ね。

まず僕はね、僕が思うのわね。まず、確定をやりたくねえ。そして、申告もやりたくねぇ。つまり確定申告やりたくねぇ。Here we go!

 

(♪おのおの思い思いのアゲアゲの洋楽)

 

春にやんなよ~~~~~~~~~~~~~!花粉の時期にぶつけるんじゃないよ。

どっちかっていうと秋口とかそういうしっとりした、山口百恵とかが似合う季節にやれよ~~~~~~~!!!!!!!

 

儀式!これは儀式!!

やりたくなさすぎる時にはこういうこと一回書かないとマジで確定申告やる気起きないから。

ちゃんと納税するよ。ばーか!ばーか!

 

風物詩。以上です。

悪い芝居vol.30めもりある 『逃避奇行クラブ』感想文

あのー、僕が中学3年生の冬の話なんですけど。

僕は生まれも育ちも北海道で、みなさんご存知ですかね、雪ってあるじゃないですか、四季折々のやつがある日本に住んでる人が読んでる前提でブログを書くのはご時世的にコンプラ的にアレなんで一応聞くんですけど、ご存知ですか?なんか結晶の冷たいやつです、雪。アレがめっちゃ降るんですね、僕の地元の北海道って。一夜のうちに高さ1mくらい積もったりするんです。その日、雪が降っているエリア、そのすべての面に、道路にも庭にも屋根の上にも、一律に1mの雪が積もるんです、一夜にして。災害じゃん、そうなんです、災害なんです。

で、そうなると、雪がそのままだと翌朝には交通が完全に麻痺しちゃうので、夜通し除雪車が走ります。翌日も道路を車が走れるように、車道の雪を歩道の脇に蹴散らして騒音を轟かせて近隣住民の安眠を妨げながら除雪車が朝まで闊歩する。うるさいけど災害なんだから仕方がない、むしろ夜中に頑張ってくれて運転してくれてる人ありがとう。

これは僕の中学3年生の冬の話なんですけど、20年以上も前の話なのでちょっとアレな部分があっても大目に見てやってください。僕が当時住んでいた一軒家の向かいには大きな空き地が、土管こそないもののそれこそドラえもんのび太としずかちゃんとジャイアンスネ夫と時々出来杉くんが集まるような広々とした空き地があって、空き地は読んで字の如く空き地で何の役割もない空き地なので使い道さえあったらどうとでも使われます。冬になって雪が降るようになると、要らない雪を、こう、ブルドーザーとかがガガッと空き地に積み上げていって、もう山としか言いようがありません。冬になると家の横の空き地に、そり遊びができるくらいの雪山が出来上がるんですね。実際に小学生の頃は毎年、そこでそり遊びをしていた。ここまで読んでる人がどれくらい「どういうこと?」となってるのかは置いておきます。雪国にはとにかくたくさん雪が降るんです、わかって!

で、中学3年生の時に、その時に仲良かった友達たちと話してて思いついたんです。あのでかい雪山を掘って、イカついカマクラを作れるんじゃないかって。なんでそんなこと言い出したのかはわかりません。中学生最後の思い出みたいなことは当時誰ひとり言ってなかったけど、そういうところはあったのかもしれません。僕が仲良くしてたグループはみんなバラバラな奴らで、でもなんかいつも一緒にいて、趣味趣向がバラバラなら学力もバラバラなもんで、みんな違う高校に行くことになるのはわかりきってたので、やっぱり最後にみんなでなんか一緒にやりたいってのはあったかもしれない。めっちゃすげえカマクラを作ろうと決めて、なんの役割もない空き地にどかどかと積み上げられた、誰にも降ってくれてありがとうと思われてないただ迷惑がられて要らん土地に集積された雪山を、受験勉強の合間を縫って掘って縫って掘って掘りまくった。途中で受験勉強とかあるからって抜けたやつもいたけれど、みんなで夜とか集合して掘りまくった。僕は地元で一番の進学校の受験を予定していて、その後無事に合格したあと360人中常に300番以下くらいの成績に落ちこぼれることになるんだけど、でも高校受験時点では一番頑張ってたんじゃない?って感じだったので、受験勉強を理由に雪掘りから抜けるやつにはちょっとむかついてたけど、とりあえず掘りたいやつらで掘りまくった。掘っと掘ったー掘ってすと。

年を超す頃には中学生が這って進めるくらいの3mくらいの通路の先に4畳半くらいの住居スペースがあるくらいに掘って、そこに誰かの家に余ってるコタツをわざわざ持ち込んでるんだから、相当掘ってんな!コタツが入るって、相当雪山掘ってるな!そこは僕たちの秘密基地になって、みんな色々持ち込んで、だべったり各々受験勉強したり漫画読んだりミカン食ったり、秘密基地としか言い様がないスペースになったのであった。もちろん何もないと暗いので、照明器具とかも色々頑張って持ち込んでた。今だったらスマホの懐中電灯みたいな機能とかめちゃくちゃ便利だけど、20年前って考えると本当にどういう執念でやってたんだろう、もう思い出せない。

だけど、秘密基地って言っても、住宅街のど真ん中の雪山にひっそり作ったカマクラの入り口に鍵をかけることなんかできなくて、というかそれは秘密基地ではなくて住宅街のど真ん中の雪山になんか怪しい穴があるだけの状態なので、なんか誰もいない時にモノがなくなるんだよな。家から持ってきて家に持って帰らないのが悪いって言われりゃそりゃそうなんだが、なんか無くなるんだよ。特に誰かが持ち込んだエロ本がよく無くなる。

間もなくして、俺たちは町内会のおじさんおばさん及び親に怒られることになって、俺らがいないあいだに小学生とかがカマクラに忍び込んでいる、なんの安全安心設計もない馬鹿な中学生が作ったカマクラに小学生が入って、もしカマクラが崩れて子どもたちが生き埋めになったらどうする!?とバチクソに怒られて、今でも確かにその怒られは真っ当で、たしかに小学生とかがそんな死に方をしてしまったら後味が悪いどころか一生引きずるだろうし、俺たちが怒られるのは仕方がない!俺たちは悪いことをしたのかもしれない!けど、じゃあ俺たちも危ないこともしたけど、「お前たちも危なかったんだよ」とかないの?小学生のためにだけ怒ってて、俺たちが悪いの?大人なら俺たちのことも「そんな危ないことしてお前たちに死なれたら私は悲しいよ」みたいなそういうのないの?あと、エロ本盗まれたし。俺たちはエロ本盗まれた被害者なんだよ、エロ本買っちゃダメな年齢だけど、売ったのも大人じゃん!あ、こういうの今だとよくないのかな、拾ったんだよ!当時、橋の下に捨てられてたのを大事に集めてた俺たちのエロ本を、俺たちは盗まれた被害者なのに!いや被害者じゃなくていいけど、子供のつもりでいたよ。

自分が大人なのか子供なのかあやふやなまま、俺たちは自分らで山のふもとの横からせこせこ掘って作り上げたカマクラを潰すために、今度はカマクラにたどり着くために雪山の上から掘るという重労働を強いられ、山のてっぺんから下に掘り続けてやがて辿り着いた秘密基地を破壊して、そして中学校を卒業した。なんの意味もない空き地にできた、誰にも必要とされていない雪が集まってできた雪山、そこにまだ何者でもない中学生が秘密基地を作って、大人たちに怒られて自分たちの手で壊した。そしてそれぞれの高校に進学してバラバラになって、自分が大人なのか子供なのかあやふやなまま、大人になって、その成れの果てが今の俺!未だに大人になれてないし、今一番の悩み事は確定申告めんどくさい。

そしてびっくりするんだけど、これ掲題のとおり、悪い芝居vol.30めもりある 『逃避奇行クラブ』感想文で、ここまで2700字書いてきたの、全部その序文なんですよね。なんで!?なんでお前はいつもそうなっちゃうんだよ!?まともな感想文も書けないまま大人になってしまいました。

 

waruishibai.jp

 

ひとつ初めに言っておきたいのは、この『逃避奇行クラブ』という素晴らしい演劇を実際に見た人は、たぶんこの序文を読んで、なんで突然この馬鹿はこんな話をしているのかはわかってくれると思っています。だから、何言ってるんだこいつと思った人は、『逃避奇行クラブ』を見よう。配信やってます。2023年3月5日がタイムリミットらしいです。序文を読んで、何か懐かしくなった人も、何かムカついた人も、ここまで全部読んじゃった人は、『逃避奇行クラブ』観ちゃった方が絶対いいと思います。絶対に面白いし、絶対にあなたの思い出になります。

おいちょっと待て、こいつ2700字くらい喋ってから「初めに言っておきたいのは」言うたぞなんやこいつ死ね!こいつ殺す?どうする、犬?

 

犬「わお~~~~~~ん!」

 

高く鳴いたな、高く鳴かれると解釈次第やな。うん、殺す方向かどうかは、ゆっくり考えよ。2700字わけわからん話をしてから作品紹介するやつ殺したいけど、そこは解釈次第やから、犬が「く~~~ん」って擁護しないなら殺す案も含めて検討するしかないから、みんな自分の目で『逃避奇行クラブ』を見て、ズイショさんの感想ブログが殺したいかどうか検討してね!!

 

カマクラを壊して高校に進学して、それからなんやんやあって、僕は大学進学をきっかけに関西に身を移すことになりました。ほんで、「演劇」というものに傾倒していくわけですが、大学を卒業して「傾倒」がきつい頃に出会ったのが『悪い芝居』でした。なんか、そこらへんを喋ってるやつは、僕が最初の観劇をしてから14年くらいごしで悪い芝居立ち上げた山崎彬さんと対談させていただいたやつを最後にリンク貼っておくんで、気が向いたら読んでください。

 

あ、これ感想文か、感想言わなあかんのけ、『逃避奇行クラブ』は、えーと、「逃げる」をテーマにした芝居で、どこに逃げるのかがテーマの芝居で、「逃げるのってダサいよね」じゃなくて、どこかに逃げ続けようぜって芝居で。だって、世の中って向き合うに値するものが少なすぎる、なんかみんなすぐ怒るし、あの時の町内会のおっさん、グーできてたし。逃げたくてカマクラを作った僕が、結局それも壊せよって言われて、だからじゃないけど雪国からも逃げて大学行って逃げて、そっからもどこからかどこからかへ逃げ続けて、対談を読んでもらえればと思いますが「悪い芝居」も僕のひとつの逃げ先なのかもしれないし、わけわからん文章書いてるこのブログも逃げ先なのかもしれないし、でもまだまだ逃げきれてないよ!逃げきれてないよ!って思うけど、もしかしたら俺にとっては逃げきれてない最中だったとしても、俺が『悪い芝居』を観て「逃げ先が見つかった」と思ったように、俺が書いてるブログも全然逃げきれてない逃げてる真っ最中にすぎないけどそれを読んで誰かから「逃げればいいんだ」って思ってもらえたらいいかもしれないし、僕にとっての『悪い芝居』は、本当に頼もしい一人じゃなさで、ずっとのいつもどおり大好きなんです。

 

あのカマクラ、なんで作ったんだっけな。理由は思い出せない。けど、何をしたって、何歳に、どこにいたって、頑張って居場所を作ろうとしたら、あのカマクラを思い返すしかないのかもしれない。そんな悲観的な話ではなくて、みんないつも考えていて、みんないっつも誰かを思い出して一段落して風呂に入るような、そんな感覚は間違ってないってことをすごくすごく頼もしくさせてくれる、そんなお芝居です。

 

心細い人も一人で頑張ってる人も、みんな観るのが良いです。過去のこととか未来のこととか、現実のこととか、いろんなことを考える人たちはみんなみんな絶対観たほうがいいと思う。僕のブログなんかよりよっぽど雄弁で、すごく頼もしくて、俺も頑張らなきゃなって思わせるラブリーなお芝居でした。

 

waruishibai.jp

3月5日までらしいです。

 

あと、悪い芝居・主宰の山崎彬さんとなぜか対談させてもらった記事へのリンク。

waruishibai.jp

以上です。

インターネットの遊び方(約20年遊んでる人の所感)

僕が来月で37歳になるんですけど、一番最初にインターネットに出会ったのがいつだろう、でも実家に初めてやってきたパソコンがWindows95だったので、だいたいそんなもんだな。歳を取ると誤差の許容範囲が多くなるよなー。絶対20年以上だけど、ざっくり20年と言い切ってしまう。

 

中学生の時にテレホーダイに頼ってインターネットを始めた時は本当に楽しかったな。当時はエロ画像も全然ないし、容量も重いし、上から順にジジジッてじょじょに画像が明らかになっていく感覚ってもうたぶん若い人わかんないよな。乳輪が小さいかでかいかわからない白人女性のヌード画像を乳輪の大きさわかるまで2分か3分かかる感じでインストールするんだよ。ポケモンが進化するくらいのスピードでゆっくり、どういう裸体かが明らかになるんだけど、いやでも俺が言う「ポケモンが進化するくらいのスピードで」も初代ポケモンのノリで言ってるからね。

 

エロ画像をテレホーダイの定額制に甘えて見ながら、他のことも頑張ってたよ。

一番最初の中学生の頃は、とりあえずよくわかんないけどなんか人が集まってるチャットがあるホームページに通ってた。たぶん周りは社会人とか大学生とかばっかりで、中学生なんだー、ってすごいかわいがられてた。で、そういう人たち、まぁたぶん今思い出すと全然面白い人たちではなかったのだけど、年上だから俺が知らないものをすごいたくさん知ってた。中学生とかのガキをちやほやしてくれる優しい人たちだった。

 

インターネットは分かり合う人を見つけるための場所だった。高校生になるくらいのときには「インターネットを知っているだけの普通の人たち」とチャットするのに嫌気がさしてきていて、「もっと面白いやついないかなー」と頑張って検索していた(当時の「頑張って検索」はマジで頑張る必要がある)。結果、たどり着いたのがネット大喜利界隈で、一人ごっつの影響を受けた異常者が自分の陰性を棚に上げて面白いボケを考えるカスみたいなことを考えてボケ合う、今考えると本当に最高なカス空間が出来上がっていた。

とんでもないのが、そこから出世したこんな人がいるんですよ、みたいのがめちゃめちゃ言える。めちゃめちゃ言えるけど、まぁいいか。そこから出世した人がどれだけいても、あの時、あの場所はカスの集まりだった。なんか、みんなずっと変なこと言ってて、俺もその一員だった。

 

どれくらい変だったのかを説明するのは難しいんですが、僕はなんかで「このAV女優のアナルはベガなので夏の大三角形が完成します」みたいなことを大喜利で言ってて、何いってんのこいつみたいな感じになったのを覚えています。僕は今でも、夏の大三角形は完成すると思っています。

 

そんな馬鹿話ばっかじゃなくても、面倒事はたくさんあります。個別に仲良くなる友達も増えていくし、その中でのあーだこーだも出てくるし。

今会えたら笑えるかなってレベルの、当時は深刻で夜寝れないくらいの諍いもたくさんありました。

今思い出しても「こいつ、俺が中学生の時にお前が大学生の時にこのキレ方むっちゃむかつくな」とか思うことは可能ですが、それでも大切な思い出です。

それを学校でやったら不登校になるかもしれない喧嘩を、人生となんの関係もないインターネットでやらせてくれた兄ちゃんどもありがとうと思うし、お前結構年上やのに幼いなぁ!とも思います。別に俺も年取ってみてもそんな変わらなかったから、ええけど!おい!みたいな。

2010年くらいからかな?僕はそれまでの経験を踏まえて「ズイショ」を名乗り始めます。いわゆるブランディングだったんでしょう、何かになにたかったし、何かに名前をつけたかったんでしょう。

随時随所、いつでも、どこにでもいるよ。そんな願いを込めて、インターネット上の妖怪みたいになりたくて、ズイショを名乗り始めたのがたぶん10年くらい前ですけど。

 

最初は意外とうまくいったけど、その後はうまくいかなかったかな。

 

お金を目的とせずに「こういう俺みたいな妖怪がいるよ」と宣伝するだけの目的でやってたので、意外と友達はできた。「こんな妖怪がいるんだ」って言ってくれる人意外といる。そこは、よかったかなーと思う。

 

最初の頃は、妖怪のまま「妖怪がなんか変なこと言ってるやー」と思われてたと思う。でも、その時の方がマシで、なんかいつのまにか、俺よりもっと妖怪みたいな、一言言うだけの人が増えてきて今なのかなーってなっている。

なんかこう、鵺みたいになりたいなーと思って「ズイショ」を名乗り始めてたんだけど、そんな繊細さを関係なくイナゴみたいに集団で食い散らかす、そういう魑魅魍魎の方が強いのはいつからだっけな、みたいな。最近はそういうことを考えています。

 

最近の僕の言うことはたぶん普通の人間で、たぶん妖怪には見えてないと思うんですけど。

妖怪になりたかったけどこりゃだめだと思って人間臭い俺より、妖怪みたいやつらの方が、こりゃだめだって思いません?っていう、そういうインターネットの妖怪の一部になっていたいズイショさんでした。

以上です。