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息子の泌尿器科に付き添う父親そんなヤバいやつ多いの?

みんな、おしっこしてる!?俺はしてるよ!!ガロンでしてるよ!!

ところでちょっと聞いてくれよ、うちの5歳の息子がちょっぴりおしっこが苦手でさ、具体的にいうとトイレまで間に合わないことがたまにあったりするのね。家でも一応「おしっこ大丈夫?おしっこ行きたくない?」ってこまめに聞くようにはしてるんだけどさっきまで「大丈夫。おしっこ出ない」って言ってたと思ったら突然「おしっこ!おしっこ!」って言い出して椅子から降りた瞬間ずぼんからぺろんとちんちん出してリビングを抜けた廊下の向こうのトイレに向かって走ってくの。ガンダムのカタパルト発進みたいに。ほら、ガンダムもカタパルト発進の時点ですでに右手に銃を携えてるじゃん。銃を剥き出しのままでカタパルト発進してアムロ、行っきまーす!ってやってるじゃん。うちの息子もそんな感じでカタパルト発進の時点ですでにちんちん出してトイレ、行っきまーす!のノリでトイレに向かって走ってくんだけど、トイレに到着する前にビームライフル撃っちゃうんだよ。で、廊下でしちゃったりとかトイレにはたどり着くんだけど便器に入らなかったりとかそういう粗相が多くて、それで汚れちゃった床を俺も拭いたりしてるんだけど。親父のだって拭いたことないのに!って言いながら。いや親父のを拭かされるのはこれからだよ!つって。

で、家ではカタパルトでちんちん出すからそんな感じなんだけど、幼稚園だと結構トイレまで間に合わなくてお漏らししちゃうことも少なくないみたいで。お漏らし用のお着替えセットなんてそろそろ御守りみたいなもんかなーと思ってたら結構普通に使うことが少なくなくて。いや、ちょっとまって、ここまで書いてて気づいたんだけど、ちんちん出してるか出してないかの違いだけでどっちもお漏らしじゃない?なんで俺さっきまでさもカタパルトちんちんはお漏らしじゃないみたいな感じで話してたんだよ。両方お漏らしだよ!ノドグロとアカムツが同じ魚なのに名前が違うみたいなそういうやつだよ!お漏らしもカタパルトおしっこも同じお漏らしだっつーの!

あとまぁ単純に回数多くない?って思うこともある。なんかもう10分おきくらいのスパンで連続3回くらいトイレ行ってない?って思う時があるから、一応飲んでる水の量とか気にしたりとかはしてるんだけど、そんな飲ませすぎかなぁ、別に普段から鳥貴族の大ジョッキで水飲ませてるわけでもないんだけど、みたいな。

 

で、まぁ本題なんですけど、来年の4月からは年長さんでその次はもう小学生ですよ。「そのうちちゃんと我慢できるようになるでしょ」と楽観しておいて、なんだかんだ改善されないまま小学生とかなったらやっぱり息子が困っちゃうことになるんでね、早め早めに手を打つのがいいんじゃないかなーと思って。

「遠き慮無き者は必ず近き憂いあり」私の好きな言葉です。

あの、昨日やっとシン・ウルトラマン観たんですけど、初っ端神永が『野生の思考』読んでたのウケますね。神永がレヴィ・ストロースを学んでくれたから、ウルトラマンは自身らの文明からすると低レベル極まりない人間という種をあんなにも思ってくれたんだ実質レヴィ・ストあの、俺はこのままシン・ウルトラマンの感想を4,000字書き始めても一向に構わないんですが、早く書き終わって俺がおしっこ行きたいので先を急ぎましょう。

 

で、一回泌尿器科に相談してみよっか、ってなって。「そのうち良くなりますよ、子供なんて個人差個人差」って言われて終わるならそれはそれでいいし、なんらか治療が必要ならそれはそれでやっぱ一回診てもらってよかったねだし、とりあえず行ってみよっかって話になって。それでちょうど僕が有休の日に近所の泌尿器科に妻と息子と3人で行ったんですけど。

で、僕はこの泌尿器科の病院で未だかつてない経験をするんですよ。それは何かっていうと、医者がめっちゃ俺を相手にしてくる。全部俺にヒアリングして、説明を全部俺にしてくる。これ、実はめちゃめちゃ不思議というか今までにないことなんですよ。息子になんかあって病院の世話になる時は、なるべく僕も一緒についていくように心がけてるんですけど、それは何故かというと、症状がどうとか時系列にどうなってるとかの説明をするにしても医者のする説明を「つまりこうこうこういうことって認識で大丈夫ですか?」と噛み砕いて齟齬がないように擦り合わせるだとか、そういうことをするのが妻より僕の方が得意だからです。なぜ僕がそういうことが得意かというと、目隠ししている人間の前のテーブルにバラバラに分解された拳銃が置かれていてそれを口で説明して目隠しの人間に組み立てさせるという特殊な訓練を僕が幼少期の頃からずっと受けていたからです。

だからお医者さんの先生と話すために僕もなるべく病院ついていくんですけど、原則としてお父さんって全然相手にされないんですよ。必ず「これはですねお母さん」ってお母さんの方に話しかけるんですよ。だいたいお父さん置き物ですよ。普段から子供の面倒見てるのは母親、子供の体調把握してるのも母親、子供の心配をしてるのも母親、医者の助言をちゃんと聞いてそれに従って子供のケアをするのも当然母親、父親はとりあえず母親に言われて付き添いで付いてきてるだけって感覚が医者の方でも染み付いてるんでしょうね。

まぁだからってね、それを簡単に、偏見だ!差別だ!馬鹿!もう知らない!立って!早く立って!そして走って!あなたを待っているあの雲まで走って!とかそういうことを言いたいわけでもなくて、お医者さんがそういうふうになるのもある意味経験則なんやろなとも思うわけです。お医者さんは毎日毎日いろんな患者さんを診てきているわけですから、そのなかでの経験則として実際にお父さんは子供のことあんまりよくわかってないし、ちゃんと話聞いて持って帰ってくれるのはお母さんだしってことなんだろうって。わかんないけど、とりあえず子どもを診るのが常のお医者さんにそう思わせる背景が実際にあるんだろうなと想像するわけです。それに腹も立てないし、気になること聴きたいことがあったら俺が話に入っていけばいいだけだしね。そんなわけでまぁ、両親で子どもを病院に連れていくと、基本お父さんって全然相手にされないんですね。

そんな中、先日行った泌尿器科。これが全く逆だったんですよ。医者が完全に俺の方しか向いてない。「今日はどんなご相談でお父さん?」「どういうところが気になりますかお父さん?」「こういうときはどんな様子ですかお父さん?」何を話すにも俺の方を見てお父さんお父さんお父さん、こんなこと今までないって!怖い怖い怖い! で、改めてなんか問診票みたいなん渡されて、おしっこの量とかカタパルト回数とかを記入して、それをもとにまた先生がなんやかんや調べてくれてまた診療室に呼ばれて。また、ここで「お父さん!これはですね!過活動膀胱ですね!」言うて「お父さん!過活動膀胱というのですね!」とお医者さん先生延々お父さんお父さん!めちゃめちゃまっすぐに俺の目を見てお父さん!もうなんやろ、途中からだんだん医者の先生が俺に挨拶にきた娘の婚約者だったような気がしてきたもん。で、「お父さん!大したことじゃないんです、誰でもあるじゃないですか。なんかおしっこが近くなるとか、人それぞれですけど特定のシーンで特におしっこが近くなるとかあるじゃないですか!本屋にいる時とか、講義とかの話を黙って座って聴いている時とか、そういうのあるじゃないですか、ねえお父さん!」言うて。まぁそんなところやろなぁ思いながら「わかります、わかります、ありますねぇ」って頷いて話を聞いてるんですけど、マジでこの医者、俺の方しか見てない。あとで妻に聞いても「たぶん一回もお母さんって言われなかった」って言ってて、こんなこと色んな病院通ってて本当に初めてだったわけですよ。で、まぁ診療の方自体は恙なく終わりまして「お父さん、まぁこういうのはね、年齢とともに良くなっていくもんではあるんですけど、やっぱり子どもがおしっこ自体にネガティブなイメージを持つのが良くないですね。自己肯定感が大事です!なのでね、お父さん、お薬出しときます。過活動膀胱を抑えて、膀胱が過剰に縮まろうとする動きを弱めるお薬です、これを飲んでおけば少しずつおしっこ我慢できるようになっていくはずです、とりあえずお父さん!これで様子見てみましょう!」とのことでした。

 

ま、そんな感じでおしっこ我慢ドリンクをもらって帰ったんですけど、いや面白いと思ってドリンクって言いましたけど本当は顆粒なんですけど。やっぱとりあえず病院行ってみるもんやなーそういう薬がちゃんとあるもんなんやなーと感心してたんですけど、しかし結局何だったんでしょう、うちのかわいいかわいい一人娘を、大学ではラクロス部のキャプテンも務めた一人娘をもらいに来たかのようにお父さんお父さんを連呼していたあの医者は。妻ともなんやったんやろなーって話てたんですけど、ハッと気づいたのが掲題の可能性です。

他の普通の小児科やったらお医者さんがお母さんお母さんというのはお母さんこそが興味感心を持って病院に来ているという経験則に拠るものだとしたら、泌尿器科の先生がお父さんお父さんというのも同じように経験則に拠るのでは?そこから導き出せる仮説は、もしかして息子の泌尿器科受診にわざわざ付き添ってくる父親、過激派のヤバいやつ多い?っていう。なんかこう、ドラマとかに出てきそうなヤバい人多いの?「よその子どもは当たり前に出来ていることがどうしてうちの子にはできないんだ!お前の教育が悪いんじゃないのか!普通できるだろ!!うちの子は普通のことすらまともにできないのか!病気なんじゃないのか!教えてアルムのもみの樹よ!」みたいなそういう人が多いってこと?いや、これなんの根拠もない完全な憶測ですよ、ただ、こういう仮説とかがないと、今までの経験上お父さんメインでぐいぐい来る医者ってほんと初めてだったから。何か特別な理由がないわけはないなと思って、ほんとなんだったんだろうなあれ。誰か正解を知っている人がいたらぜひぜひ教えてください。お母さん無視でお父さんにぐいぐい来る医者の目撃談も募集中です。

以上です。

20年近くぶりにポケモンやってて楽しいぞ日記

クリアしてから書こうかなーと思ったけど、だらりと日記風に書く。

ネタバレ全く気にせずに書くので各自の判断で回れ右してください。

参考としては最初に選んだホゲータがレベル40くらいになっててジムバッヂ4つ、スター団倒したボス3人、集めたスパイス4つ、たぶん中盤から終盤に差し掛かってるくらい。

 

まず俺がプレイしてたのが赤緑と金銀とルビサファまで。それ以降はなんとなく教養としては入ってきてるくらい。やっと物理か特殊かがタイプ依存じゃなくてわざ依存になったんかい、金銀時点でやらなあかんかったやろ、とか。ネット対戦のガチ勢だるすぎるから絶対やりたくないわ、それはそれとして学校の友達のエンジョイ勢としか対戦することないのに努力値振ってた俺まじで時間の無駄やな勉強しろ、とか。

そんな感じで横目で楽しそうだねーとは思いつつも、まぁ他にやることあるし、めんどくさいし、カネないし、みたいなその時々の理由でポケモン(というかコンシューマゲーム自体)を全然やらない月日を重ねてたんだけど、5歳の息子にポケモンブームが来てて配信でアニメ見たりとかポケモン図鑑だけ本で買ったりとかはしてて。で、今回完全新作が満を持して登場って話題になっているのでここはさすがに買ってやらなきゃダメだろうとなりまして。あのー、昔の知り合いの蓮田くんっていう5人兄弟の長男の親が稼ぎそんなに良くないので超貧乏だった蓮田くんっていうやつがいたんですけど。そいつの貧乏エピソードのなかで好きなのが、ファミコンとか貧乏で買えないけど弟たちがマリオしたいマリオしたいっていうから、ダンボールででっかいファミコンのコントローラーを作って、それを弟にプレゼントして弟がダンボールのコントローラのAボタン押したら蓮田くんがジャンプするっていう。蓮田くんがマリオの役目を担うマリオごっこファミコン買えない代わりに兄弟でやってたって話をすごく覚えてて。それを覚えてたので、せっかくポケモン好きで、別にSwitch買えないくらい生活に困ってるわけじゃないんだから、それならやっぱSwitch買ってポケモンやるか、って流れで約20年ぶりくらいにポケモンやることになりました。

 

※前提(建前)として、とりあえず息子がゲームやるのは休みの日に1日2時間までみたいなルールでやっていくので、あまり変な詰まり方をして全然進まないのはストレスになると思うので俺が先回りして全クリしておこうみたいな感じでゴリゴリプレイしてます。

 

ほんで、まぁ一言でいうと超面白いね。最初の3時間くらいは結構かったるくて「あーもうやっぱ、ゲームするのしんどいな、RPG無理やな」思いながら仕方なくやってたんですけど、ちょちょいとハマらせてくれますね。

まず、めちゃめちゃブランクがあるから余計なんですけど、知らないポケモンに出会うの超楽しい。全然知らんポケモンに初めて遭遇して見た目からタイプを予想して憶測でこうげきを仕掛けるの超楽しい。いつものようにねむりごなで捕獲しようとした時に相手のとくせいでねむりごなが効かなかった時とか超楽しい。ホゲータはどんな最終進化になるんだろうと頑張って育てて思ったのと全然ちゃう感じになってしまったの超楽しい。なにあの最終進化?「ポケモン(人間と心を通わすことができる動物よりももう少し高い知性を持った生命体)」としてはむしろ進化じゃなくて退化してない?フィールドに放って野生のポケモンの群れ襲わせてる時本当に怖いんですけど。後ろ姿も「そんなにポケモンが憎いのかウルトラマン」みたいになってるし。まぁ愛着が湧いてきたら格好いいんだけどね、この下りまじで最初にホゲータ選んだ人にしか伝わらん気がする。あと、「お前、絶対進化するよな!?信じてるぞ!?お前は絶対一回は進化してそこそこ種族値が高い複合タイプのかっこいいポケモンに進化してくれるって信じてるからな!?」って思いながら育成するのも20年ぶりで楽しかった。まぁ、ガケガニなんですけど。ガケガニ絶対進化するやろ思ってもうレベル40になってるからたぶんこいつ進化しないじゃん、みたいな。攻略サイトとかTwitterとか一切見ないでプレイしてるんで本当に純粋にそういうのが楽しくて。なんかそういう赤緑でエレブー一生懸命育ててたこととか思い出せて、そういうのもすごい楽しい。ガケガニはたぶん他のやつとレギュラー交代検討してもいいと思うんだけど、とくせいのぼうぎょ系が下がってすばやさとこうげきが上がるやつが強敵との戦闘で「せめて死ぬ前に向こうも一人殺す」を完遂してくれて助けられた経験が多いので最後まで連れて行ってやりたい気持ちになる。こういう感情移入をさせてくれるのも、本当にポケモンの素晴らしいところだと思う。ステータス値や性能で最適解を取るみたいなプレイをしがちな自分が愛着を優先できるのって自分でも新鮮で楽しい。

あとなんだかんだポケモンの捕獲は楽しい。レギュラーはだいぶ固まってきたし、本当にストーリー最短クリアを目指すなら数合わせのしょぼそうなポケモンなんか放っておいてガンガン進んじゃえばいいはずなんだけど、やっぱ知らんポケモン見つけたら捕獲したくなっちゃうもんね。今回は歩いてたら突然ででーんとポケモンに襲われるランダムエンカウントじゃなくて、フィールドにポケモンがウロウロしていて接触すると戦闘になるシンボルエンカウント方式を採用してるから余計だよね。次の目的地目指してる時に視界の端に見たこと無いポケモンがいるとやっぱり近づいて捕獲したくなっちゃう。知らん生き物見つけるのって楽しいんだなという原始的な感情を思い出させてくれてやっぱり楽しい。

昔だったりあんまり感じなかった面白さとして、基本的にはストーリー最短で攻略するためになるべく穴のない色んなタイプに対応できるフルアタッカーのポケモンをスタメンに置いてるので、自分より弱いポケモンを捕獲するみたいな器用なことできるやつが全然いない。結果として、蝶みたいな姿をしていて中途半端な攻撃力でひこう技とエスパー技とむし技とねむりごなを持ってるビビヨンが道中の捕獲を全部一手に引き受けてるの大変そうでおもろい。ビビヨン打たれ弱いから必死に打たれながら頑張って初めて見たポケモンを弱らせて捕まえて図鑑に登録していってくれてる。ジム戦とか大きなバトルでは一切活躍してないけど、道中で地道に活躍してくれてる。「よし、ここらへんのポケモンだいたいゲットしたかな?」ってなったら主力ポケモンに先頭を交代されて、その主役のやつらがちまちまバトルするんじゃなくてフィールドを縦横無尽に駆け回って野生のポケモンを蹂躙していくのをひっそりと見守るビビヨン、まじ不憫。自分がチクチクダメージ受けながら徐々に弱らせて捕獲していたポケモンたちを我が物顔で蹂躙していく主力ポケモンたち。モンスターボールのなかでボロボロのビビヨンはきっとこう思っているはずだ、「俺だってその役割を与えられて、もっとダメージソースに特化した技構成にしてもらえたら同じようにできるんだぞ」と。なんかそういう、駆け出しのまだ人数も少ないベンチャーのヒューマンリソースとか広報担当という名の雑用をやらせてる創業メンバーっぽさがビビヨンにはあって愛らしい。実際ビビヨンは一番最初の進化前から一緒にいるほぼ創業メンバーだし。やっぱこういう感情移入といか愛着が湧くのはとても楽しい。

 

ストーリーとか世界観設定も令和~と思いつつ素直にいいな~と思う。学校が舞台って最初見た時は「なんすかそのハリーポッターに寄せた感じの(笑)」とちょっと冷ややかやったんですけど、プレイしてみると赤緑のカントー地方が今から考えると異常だったんだなーって感じがしますよね。だって、ポケモン一匹渡して「よっしゃ、じゃあ行って来い」って今考えると相当おかしいですよね。

 

マサラタウンから でていけバイバイ お前はこいつと旅に出ろ(ネグレクト!)

 

みたいな感じじゃないですか。ほんで、その後わりとガチ目のマフィアと一人で抗争することになりますからね、赤緑の主人公。普通に負けたら殺してきそうなマフィアと一人で戦う感じになってるんでよく考えたら色々ダメだろ。アニメだとさすがに心配すぎて最初の方のジムリーダーついてきてますからね。赤緑も金銀もライバルの性格がめちゃめちゃこじれてたんですけど、あれもやっぱ大人のフォローが無かったからなんやなーとか頭をよぎりますし、色々冒険してるまだ道半ばですけど、本作の「大人に見守れてる感」って昔のポケットモンスターにはなかったなーと思って素直に時代の変化を感じる。

あと、それでいうとジムリーダーもいいですね。みんな副業持ちというか、たぶんもう片方が本業で片手間というか副業か趣味かの感じでジムリーダーやってる雰囲気、俺こっちの方がしっくり来るなーと思った。それがどれだけ多数の意見なのか知らないけれど、Twitterで「ジムリーダーが本気で戦ってない感じが嫌だ」みたいな意見も見かけたんですけど、俺はこれくらいのゆるい感じの方がいいなーとむしろ思って。むしろ、最初の方の頃のジムリーダーってみんな闘志剥き出しで俺は負けないぜ!って本気で言ってたわけですけど、じゃあタケシもカスミもマチスポケモンバトル舐めすぎやろっていうレベルのポケモンだったわけじゃないですか。お前らそれ本気?それが本気でポケモンバトルにプライド持ってるんだったらお前アホすぎるやろみたいなことは当時小学生ながらに思っていたんですけど。今回のポケモンのジムリーダーのノリは「あくまで試験官として、相手の力量にあわせた戦いをして相手を試している」みたいなところが強調されていて、「本当はもっと強いよ」というリアリティと「そういうふうに有志のクラブ活動の顧問として後輩を見守ってるんだよ」みたいな安心感があって、これも良いんじゃないかなーと思いました。ポケモントレーナーを本職としてポケモンバトルを生業としている奴らが主人公の成長過程にあわせて弱いよりかは、こっちの方がよっぽどリアリティがある。ので、小学生の頃から思っていたポケモンのジムリーダーへの不満が解消されたので嬉しかった。あと、試験官としての役割で手加減してるんだよという設定があれば本編クリア後に本気のジムリーダーと戦えそうだし。これはたぶんあるでしょ。64のポケモンスタジアムでめっちゃ強いカスミのスターミーとかと戦えた記憶がうっすらあるし。

ジムリーダーのなかでは特に、居酒屋で戦うサラリーマンのジムリーダーはめちゃめちゃいいなーと思った。YouTuber的なジムリーダーもやっておく一方で、毎日出勤して毎日疲れてくたびれてて自炊する元気ないから居酒屋で毎日定食食ってるサラリーマンをジムリーダーに設定するというのは「コロナ禍!リモート!リモート!」と騒がしい現代において英断は言い過ぎだけど「めっちゃいい!!」となりました。これは僕もサラリーマンをやっているからなのかもしれませんが。そんな感じで、ジムリーダーの多様性、めっちゃ良い。でもそういうテーマならせっかくだし、有志のサッカー少年団のコーチのおっさんとかめちゃめちゃ怒鳴るヤバいおっさんしか名乗りをあげないのが常なので、そういうヤバいおっさんを優しいポケモンの世界にも一人欲しいかな。そういうタイプのジムリーダーがこの後出てくることをめちゃめちゃ期待しています(絶対出ないやろ)。

 

とか言ってるあいだに日記とか言っておいて5,000字だな。切り上げるか。

まぁ、やっぱ面白いねポケモン。なんかこう、大人になるとちょっと変な視点で、「全世界の子どもたち大人たちに夢を見させるために賢かったり色んな技術を持ったりしているたくさんの大人たちが集まって、カネと時間をかけて全力で作ってるぜ」っていうのを浴びるだけでなんか感動しちゃうよね。ストーリー進めるなかで2回くらい負けたかな、その負けた後にさーどうすっかなーって考えてる時にも「自分に何が足りないか、どうすれば前に進めるか、何をどう補えばいいのか」をすごく考えさせる仕組みになってるなーと思って感動してちょっと泣いてしまった。未知に挑んで発見と喜びを得る、チャレンジと報酬の繰り返しというゲームの本質を本当に味わってるなーっていう感じがして楽しい。

 

あと、オープンワールドもいいよね。最後にやった3Dのゲームがワンダと巨像PS2グランド・セフト・オートのどっちだったっけなおじさんには地図全然読めなくて大変ではあるんだけど、人間とポケモンが共に生きる世界っていうのをリアルに立ち上げてる努力はすごい。その結果フィールド広大すぎるけどこれ移動どうすんだよという部分をコライドン・ミライドンで解決してみたものの、今度はポケモンをフィールド上においてシンボルエンカウントという方式を採用したせいですんげえちっちぇえポケモンがすこらへんウロウロしてるの。コライドン・ミライドンお前らそんなん蹴散らせよ!踏み潰して進めよ!みたいなサイズのちっちぇえポケモンにいちいちコライドン・ミライドンが驚いて戦闘が始まるの。実際「これめっちゃテンポ悪いっすね」って開発してる人らのなかでなったと思うけど「まぁ、仕方ないよ、ね!」でこの感じになってるんだと思う。でもまぁそれでいいんだと思うよ。ポケモンは走った勢いのままにポケモンを蹴散らしたりしない。出会って戦うことになったら、4つのわざを順番にぶつけ合って決着をつけるんだ。それが人間とポケモンが共存する優しい世界だし、それをリアルに体験できてるポケモンSVめっちゃ楽しい。

 

それはそうとして、図鑑に食用と明記されてるポケモンめっちゃ多い。

 

またクリアした頃に書きます。

 

以上です。

マイナビ子育てさんにインタビュー記事が掲載されました

woman.mynavi.jp

 

マイナビ子育てさんのオススメ育児アイテムを紹介する企画にインタビューという形で参加させていただきました。

 

編集の方とは先日とある格闘トーナメントの準々決勝で対戦しており、その際に僕が息子をヌンチャクにして闘っていたことから育メンであることがわかりお声がけいただくこととなりました。僕が竜巻旋風脚コマンドで出す、ちっちゃく前方にジャンプしながらヌンチャクである息子を地面に叩きつける技がしゃがみガードを潰す中段攻撃であることがすごく鬱陶しかったそうです。僕はその後、準決勝で谷原章介さんとの育メン対決に挑み辛くも敗れることとなりましたが、せっかくなのでめざまし8からもインタビューのオファーが来ないかなと思っています。比較的まともな内容のインタビューの紹介が照れ臭いのでバランスを取るためにすごく馬鹿なことを書いていますが、この段落は編集の人に「やめて……」と言われて後で消す可能性があります。

 

育児の話ってすごく苦手で、僕は「よそはよそ、うちはうち、よそをうかがいながら正解を確かめて安心しようとするやつも嫌いだし、よそを見て自分はまだ大丈夫だと確認するやつも嫌い」という性格なので育児関連の話題あんま向いてないなと思ってるし、今いざ書いてみるとそんなめんどくさいやつは育児云々の問題じゃなくてどんなジャンルの話題でもめんどくさいから何をやったってダメだろと思いましたが、そんな感じなので具体的に真面目に何かをオススメすることなんて誰かからお話をいただかないとなかなか機会がないので珍しい経験をさせてもらったなと感謝しています。

 

記事でも紹介させてもらってる『MAPS』は本当に面白い絵本で、まあ普通に楽しい絵本です。子供を持つ立場になって思うのは、基本的には子供を持った持たないで価値観が変わっただの変わらないだの洒落臭え親になって一人前とか親になって世の中の見え方が変わったかそれまで何も考えてなかっただけじゃねえかと思う考え方はあまり変わらないのですが、それでも自分が老いて死ぬまでを考えるだけじゃ足りなくてそのもう少し先の未来まで老いて死ぬまで生きていく子供のことを考えるというぶぶんは正直あります。

具体的には、日本ってどうなるんかなー、とかです。全然具体的じゃないじゃん。

自分のことだけ考えるなら「日本はどうなるかわからんけど俺はなんとか寿命が尽きるまでは逃げ切って生き延びるぜ」とかでいいんですけど、次の世代を生きる子供のことを考えると逃げたかったら逃げられるような、それが選択肢として視野にあるような感じの方がいいのかもしれんなーと思って、英語教育とか世界のことを学ばせたいとか考えているところはあるのかもしれない。少なくとも僕は英語もできないし、大人になるまで国外のことについて大した興味を持ったことは無かったし、まあ別にそこらへんの教養を身につける機会がなかった自分の半生に後悔もないのだけれど(本当に後悔してるなら今からでも自分で頑張ればいいだけだしね)、せっかく今から転びまくって膝小僧を擦りむきまくるガキが身近にいるのなら、俺は知る機会のなかった「日本だけが世界じゃねえんだぞ」という感覚は幼いうちから当たり前に持っててもいいんじゃないかなーと思っている。別に日本が嫌いなわけでも海外に憧れているわけでもなく、泳げないより泳げる方がいいよねくらいの感覚で、子供には色んな情報に触れて育ってほしいなーと思う。

自分の子供にこうなって欲しいみたいな理想像は特にないし、むしろそういうのを強く願う親は血が繋がってようがなんだろうが所詮は他人に過ぎない子供に自分の何かを託しすぎだよと思って好きではないのだが、その子供が何を思って何に触れて過ごすかの決定権は強く委ねられてる立場にいるのが親であるという立場にあることからは逃げられないというか自分でそれを選択したのだから、まあ自分の人生をテキトーに面白くやっていこうと思うのと同様程度には考えていくのが良いんだろうなーと考えている。

なんか間違って堅苦しい話になってはしまったが、「よそはよそ、うちはうち」という前提を共有できるのなら育児の話を誰かとシェアするのは案外嫌いじゃないのかもしれない。まあ、人間社会が嫌いなだけで、人間嫌いではないからな。自分の子供に限らず、よその子供でも、子供は大人よりもより原始的な人間なので、原始的な人間の方が好きだ。だから、こんな子供がこんなんだ、みたいな話は楽しい気がするし、そんな子供はこんなものを面白がるんじゃないだろうかって話も楽しいし、そんな話をするのは俺が子供を原始的から社会的に変化しようと画策してて良くないことをしてるんじゃないかと悩むのも楽しい。

つまり、子供がいて初めてわかることなんか一つもなくって、そんなもんをあると言い張るのはもともとの浅慮なんだとそこは意地を張るのだが、もともと好きで楽しかったことが育児にもたくさんあるんだなぁとは思う。同様に、育児をしていてしんどいことは、育児をしてなくても別にある。

 

全然インタビュー記事の話はしてないけどそんな感じで、以上です。