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我々はドリンクバーで口の中に味がする自由を買っている

我々がドリンクバーの何に金を払ってるかというと実際に飲むドリンクにではなく、味の自由に金を払ってるわけだよ。だいたいドリンクバー頼んだからってそんなガバガバとドリンク飲みまくるかっていうとそうじゃねえだろ?元を取るために烏龍茶飲んでコーラ飲んでメロンソーダ飲んでカフェラテ飲んでホワイトマスカット的な逆にドリンクバー以外だとあれどこで飲めるの?でお馴染みのあの何かを飲んでってそんな立て続けにドリンクばかり飲む奴ぁいねえ。そうだろ?じゃあ俺達は何に金を払ってるんだ?それは味の予感だよ。口の中に味をする権利、味の自由と言ってもいい。多種多様のドリンクを実際に飲むことに価値があるんじゃない、俺はその気になったら口の中に色んな味をさせることができるんだっていう自由を買ってるんだよ。その自由を持たない人間の口の中に味はしない。なぜなら水は味がしないからだ!ジュースは味がついているので飲むと口の中に味が広がる。それがどれだけ頼もしいことか、口の中に味がしない時のことを思い出しながら考えてみてほしい。口の中にいつでも味をさせることができると考えたら心が踊るだろう?水は味がないから口に含んでも潤いだけで味は広がらないんだ!水は水でおいしいけど味はしない!味がするのはジュースで、水はあくまで味がしないものなのだ!味が欲しい時に口の中に味がするというのはすごいことだ。昔の人は口の中に味をさせようと思ったら果物を食べるのだった。しかし私たちはドリンクバーで自由自在な味を口の中にさせることができる。感謝の気持ちをお金で払うのだ!だからドリンクバーは人数分しっかりと頼まなくてはならない。ドリンクバーを頼んだ人から一口もらったらその時点で味がしてしまうから、何を隠そうジュースは一口目から味がする!飲み物なので噛む必要もない。お侍さんは味と言えば果物だったので果物は噛まないと味がしなかった。しかしジュースは飲み物なので口に含んだその時点で味がする。味がした瞬間、味の自由が発生しているので我々は対価を支払わなくてはならない。だからドリンクバーを頼まずに口の中で味をさせるのはご法度だ。お侍さんなら切腹物だ。石田三成というお侍さんは切腹の前に柿を食べるかと聞かれたが柿はお腹を壊すからいらないと言って口の中に味がしない状態で死んでいった。我々が今こうして口の中に味をさせるのはすごいことかお分かり頂けただろうか?ドリンクバーの代金を払えば我々は口の中を味で満たすことができる。それを光栄に思う気持ちがあればドリンクバーの料金はちゃんと払えるはずだ。口の中に味がしなくていいのか?そんなの嫌だろうが。わかったか。