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心の旅

タイトルを曲名にして書いてる途中でヤバくなったら歌詞絡めて緊急脱出するってパターンを思いつきました。このエントリは童貞マインドこじらせ系男子が男女のうんたらについて語りますので、つまりヤバくなりそうなので、ヤバくなったら「そんな嫁をポケットに詰め込んでそのまま連れ去りたい」で緊急脱出します。

嫁と仲が良くて二人が起きてる間はだいたいずっと何かしらのお喋りをしていていつも楽しいんですけど、今日はなんでそうなったのかわからんけどなんか二人で恋愛周辺の男女問題の話と男の悪口と女の悪口と、いわゆる僕と彼女とで手を取り合って踏みしめるこの大地、この地平、この世界への呪詛の話をしていたんですけどそんな中で男女の割り勘の話になったんだったかな。割り勘問題、難しいよね。僕はこういう男女の話をするのが大好きなんですけど、それは偏にケースバイケースがすごすぎて一度にうまく言い切るのが難しいから面白いっていう、難しいから面白いって一点に尽き、そこらへん俺の中でお話することはだいたいファミコン魔界村をプレイするのと同じ感覚だ。難しいよね、俺個人の感覚としては俺から男へ思うことは「せめて最初くらいはさ、奢ってやってもいいんじゃないの」って気はする、それが毎回毎回ってなったらおかしな話かもしれないけど最初はそういう感じでいいんじゃないのって思うけど、女が「一回目くらいは奢ってくれないと」って言い出すとちょっと待ってその話詳しく聞かせてくれよってなるよね。缶コーヒーとタバコを一本奢りたくなるよね、この話長くなるぞ~~屋外なのに!秋口で風が強いのに!って感じを出したくなる。いや、「一回目くらい男が奢れよ」自体は別にいいのよ、ただお前はその「一回目」にどれくらいの頻度で出向いてるのってところが気になってくる。これ俺の想像なんだけど、「男が奢るもんでしょ」にハラワタ煮えくり返る世の男性ってのが一定数いるらしいんですけどその人たちは、この「一回目」の頻度あるいは「二回目」につながる割合の低さが際立つ女性が「男が奢るもんでしょ」って言ってる主体だと想定してるような気がする。そして俺もそこが気になる。そりゃ「二回目」に至れないのは男の側にも非があるってのはそりゃそうだと思うよ、けれどそういう「一回目は奢ってくれないと」って合意形成があったうえで徒に「二回目」に至るかもしれない確率を高めずに「誘われたんだから」とついていって「一回目くらい男が奢れよ」と言っていたらその論理が真であったとしても、奢られる回数ばかりが乗数的に増えていくわけでしょ? いや、乗数的には増えねえわ。普通に比例するだけか。ともあれ「奢られたデートの回数」だけが淡々と積み重なっていくわけで、そうなるとこじらせ男子が想像する藁人形的な実際には存在しない「男が奢って当たり前と考えてる女」と「一回目くらいは奢って欲しいと思う女」との乖離がどんどんどんどん薄まっていくんじゃねえかなと思うわけですよ。そこのところに「何一つ問題ない」って言い切るのってすげえなって俺なんかは思っちゃうわけです。そりゃこっちは本当に一回こっきりの一回目なんだから奢って然るべきですよ、でもそっちはいっつもそうなんでしょう?奢られたいだけなんじゃないのって思いたくなるのは仕方がないことだと思うんですよ。反論は色々ありましょうよ、難しいなって思うのはこれデートに限らず何でもそうだけど女の方が金かかるでしょ。それは事実なのでそういうのももちろん加味すべきだと思う。結婚式の二次会は女の会費ちょっと安くあるべきだと思う。だけど俺とお前がさぁ、初めてのデートでさぁ、俺がネイルばっちり決めてサロンで全身こんがり焼いてさぁエクステつけてさ、「じゃあ俺もオシャレお金かかってるから割り勘で」って言ったらめちゃめちゃネタにするでしょ?20回くらい他所ですべらない話にして爆笑をかっさらうでしょ?男から。いい男の爆笑をかっさらうわけでしょ。もうほんと勘弁してくれよ踏んだり蹴ったりだよって爪に描かれたアゲハ蝶に俺はとほほってつぶやくわけですよ。そんなネイルアートあるのか知らねえけど。

そんなことを晩飯食いながらしゃべくり007観つつ嫁に話してたんですけど(嫌な食卓だな)、そうすると嫁は、言ってることはまぁわからんでもないとしながらも「割り勘で当然っていう女もなんだか信用ならない」みたいなことを言い出すわけですね。ちょっと嫁の校閲を経るのめんどくさいので、詳しく嫁のその意図を書こうとするとあとでそういうことを言ってるんじゃないとか言われるとめんどくさいし申し訳ないので、嫁の言うことの要旨は最低限に留めて俺の心の旅だけをメインに展開しますけど、それの類似系として「電車の中で化粧する女はありえないと主張する女」とか「ラテアートを写真に撮りたがる女はありえないと主張する女」とかもなんだか信用ならないらしい。嫁は女の子はかわいくある方がいいし、自分もいつまでもかわいくありたいって主張する系の女なのでそこらへん十分に差っ引いて考える必要はあるだろうなとは思うんだけど、なるほどそれはそれで何か一理あるような気がするって俺は思うわけ。直感的に。あと嫁なので甘い。考えるにそれはいわゆる俺ら気難しくてモテない男子の思考をトレースすることで、モテを稼ごうとしてるんじゃないのみたいな考え方はできるわけです。先述しましたが、女性はやっぱ男性に比べて相対的に身だしなみを整えるのに金も時間がかかるだろうなってのは想像も及ぶわけです、残念ながらと言うのも白々しいけれどもそういうのを普通に社会に求められる立場の女性もいるんじゃねえかなと思うわけです、そう考えた時に「電車の中で化粧する女」ってのはまあ行儀は悪いですけどそういう時もあるんじゃねえかなって気はしてくるわけです。俺だって、ちゃんとせなあかん日に寝坊してしまって駅のトイレでペペペッてヘアワックスつけてうんたらみたいなことはあるわけじゃないですか、男ならペペペッで済むけどそれが化粧となるとペペペッじゃどうにもならんので電車の中でやっちゃうってのは褒められた行為ではないけれども致し方ないという見方は確かにあるかもしれないよね。いつだって化粧バッチリでそのために寝坊もしない女が「電車の中で化粧するとか」って言うのは良いかもしれないけれど、例えば普段から化粧をあまりしない女性が「電車の中で化粧するとか」とペロッと言ってしまうとなると、それは化粧を求められない男が想像力を使わずに(女は化粧をして当たり前としたうえで早起きしろよとほとんど言い切ってしまってるノリで)「電車の中で化粧する女はイヤだ」と言ってるのと大差ないという捉え方はそりゃああるかもしれませんよね。電車で化粧するのはそりゃあ行儀が悪いかもしれないけれども、やらないに越したことはないかもしれないけれども、それを以って人間性を批難するというのは少々乱暴に思える程度に、世間は女性に化粧を求めているかもしれないね。「ラテアートを写真に撮りたがる女はありえないと主張する女」に関してでいうと嫁は「小藪かバカリズムがたしかテレビで言ってるのを観た」と言っていました。嫁はミソジニーを芸風に組み込む芸人が嫌いなようです。小藪、バカリズムキムキム兄やんあそこらへん。まぁわかる。

あーつまりは、なるほどそういうことか、「女を捨ててるフリをして男性の価値観に寄り添う主張でモテを稼ごうとする女性」みたいなものが嫌いって話なのかなと思って。彼女はそういう類の女性を「サバサバ系」と言っておりました。言われてみりゃいるような気はしますよね、いわゆるアレでしょ「あたし中身おっさんだから」みたいなこと言う女でしょ。そのくせ全然何かから降りる気は感じられないタイプでしょ。いや別に「おっさんと名乗ったからには降りろや、恋愛諦めろや」とは言わないんですけど、なんかそういうのいるのは分かる。中身おっさんと女の両立ナメんなよみたいな人は、これたぶん話題のタネのキャラクターとかじゃなくて割りとマジでいるよね。どうも嫁さんはそういうタイプの女性が好きじゃないようで、そういう例えば「あたし中身おっさんだから」という女性に対して何を言ってやればギャフンと言わせてやれるのかみたいな話になりまして、さんざん喩えボケで人を馬鹿にしてるズイショさんなんか言えよって話になりまして、僕は考えたんですけどこれ意外と浮かばないんですよねー。隙が無い。何を言っても回収される。「あっはっは、あたしおっさんだから」に回収されるので直接攻撃しようとしてもあんまり決定打にならないんですよ。

で、決定打思いつかないなーってしばらく考えたんですけど、そうなんです、決定打なんて無いんですよ。結局相手をしたら負けなんです。そこで僕は彼女がサバサバ系を嫌いであるのと同様に俺は俺で嫌いな同性がいるなってことに気付いたんですね。それはサバサバ系を皮切りにする系男子ですよ。これサバサバ系の一般的な定義からズレるかもしれない俺のイメージを加味した話になるのでそこは加味して欲しいなと思うんですけど、複数複数で男と女が対峙した時に、男子側の思惑で言うと「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」っていう格言がこれ絶対あるわけだと思うんですよ。まず馬なんですよ、この馬は何の比喩でもいいですよ、ブスでもいいし一番勝気な奴でもいいですしサバサバでもいいですけど、そいつが「帰ろっか」って言い出した時にみんな帰りだしそうな馬的ポジションのやつってのが絶対いるわけじゃないですか。まずそいつを打たなくてはならないし、そいつを打てばなんとなくなんとかなるみたいなのもあるわけです。今思い出しておえっってなってるんですけど、それはサバサバ系みたいな女を捨ててる系の奴の時もあれば逆に女を全開にしてOKオーケーよみたいな奴の時もありましたけど、そいつらが馬としてパカランパカランしてる瞬間ってのがこれまで生きてきてあったよね。やっぱり射なばみたいなそういう奴がシャシャってる瞬間があって。そういう時に撃つ馬鹿がいるのよ。それは将を得たくて撃ってるのかもしれないし、単純に馬とヤりたかっただけなのかもしれないし、それはケースバイケースなんだけれど、たぶん僕の嫁がそういう馬みたいな女に嫌悪感を示していたのと同様に、俺もそういう馬に何の躊躇もなく突撃するタイプの男が大嫌いだったんだよね。一番イヤだったのが、そういう馬ってシモネタオーケーなわけですよ、全然ノるわけ。自称中身おっさんならおっさんなりに「全然そういうの平気だから」みたいな感じで食いつくし、女全開系の奴も当然食いつくし、そうなるとその他の女の子にもそういうノリでいってもOKみたいな感じになりかねないのがもう嫌で嫌で仕方なくて、俺はそういう馬をまず銛でバーン!って奴らをとぼしにかかるところからやってたことを今思い出してきた。「うん、お前ほんとすぐそっち行くよな」みたいなそういうことすげえ言ってたわ。帰りたかった。ほんで、そっち行っちゃう馬に銛突き立て男子はしょせん一の矢は馬だから、将に行くのな次は。「馬銛ちゃんはこう言ってるけど、将子ちゃんはどうなの?」みたいな感じで行くのが嫌で嫌で、いやだって将子ちゃんはそういうのOKって言ってないじゃんみたいな、そこ行くなよお前はどんなちんこの形してるか知らないけど黙れよと思って、そういう時俺は、「いやそういうの聞いていいのは馬銛ちゃんだけでしょ、将子ちゃん困ってるじゃん」みたいな、そういうことをずっと言ってたよね。将子ちゃんも銛の話もっとしたかったのかもしれないけどね、俺は嫌だったから。将子ちゃんには銛の話して欲しくないなって童貞根性の肝がボルトみたいに頑丈な俺はそう思ってたからね。ほら用意してて良かったじゃん、絶対いつか出番くると思ってたもんね。言っとくけどこれ全部俺の心の旅だから、現実に基づいてないから俺全然ダメージ受けてないしね、ただ俺にこういう2014年心の旅をさせてくれたのは嫁にほかならないわけだから、俺はそんな嫁をポケットに詰め込んでそのまま連れ去りたいよね。以上です。