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こんなに眩しい東京初めて見た。『君の名は。』感想文

♪ I have a 前前~~~~~~~ I have a  前世~~~~ Ah!  前前前世!!

どうも~~~~~~、野田洋次郎で~~~~~~~~~~~~す!!!!!

あの、あともう一つ出だしの候補として前前前政権ってのがあったんですけど、数えたら前前前政権は菅内閣だったんで、それはちょっと危ねえなと思って。あんま軽い気持ちでいじっちゃいけないやつが菅内閣の時代にあったから、急遽登場しました、ヒョウ柄の、野田洋次郎で~~~~~~~~~~~す!!!!!トゥース!!!!

そういうわけで今日も野田と若林、二人で楽しく漫才やっていこうと思うんですけどね。杏の旦那役って思ってる人と弟だと思ってる人の比率知りたいな思ってるんですけど、これ伏線でも何でもなく、ただ思いついたこと書いてるだけだから戻りますけども。

いや、そういうわけで見ましたよ、地上波初登場、『君の名は。』!!

このブログもね、なんやかんや四年とか五年とかやって定期的に多くの人に読まれる文章が書けて怒られたり共感されたりしてますけど、何を隠そう初めてのホットエントリーは『君の名は。』と同じく新海誠監督の『秒速5センチメートル』が超つまんねえ、超気持ち悪りっ、って書いた文章で、すげえたくさんの人に怒られてたんですけど、別にリンク貼ってもいいけどそれも露悪的すぎかなと思うので*1興味ある人はまぁググってって感じなんですけど、そういう経緯があった手前ね、俺自身としては「見て、感想書いて、気が済んでおしまい」が健全だと思うんですけど、初めての怒られバズだったもんでね、思い入れではないんですけど、やっぱ同じ新海誠監督が当てに当てた本作を見ておいてブログに書かずスルーするとズルいんじゃないかなみたいなのもあって、まぁ一応感想なんかは書きまさぁわな。だから、この文章はどっちかというと書いているというより書かされているんでさぁな。

とりあえず、面白いか面白くないかでいうとめちゃめちゃ面白かったですよね。ケチをつけるところがほぼほぼなかった。特に家で映画を見てるとね、定期的に「今の再生時間」を見ちゃう悪い癖があるんですけど、そこのところから言ってもペース配分からして完璧だった。このペース配分の下りを踏まえての完璧っていうのは、ディズニーとかピクサーがそこらへんのペース配分が完璧なのと同様に完璧だった、ってことですね。正直なにせこんだけ売れてるもんですから「めっちゃおもろいやん」か「逆張りって思われるのダルいから売れんとってほしかった。全然おもんない」のどっちかになるかなと見る前から思ってたんですけど、結論から言うとめちゃめちゃ良く出来てて面白かった。

ただ、めちゃめちゃ面白かったんですけど、この映画がぶち立てた業績がすごすぎるので、そこを鑑みると「そこまで面白かったか?」と思う部分もないわけではなく、ちょっと悩ましいんですが、そこはよくよく考えると俺のなかで早々に結論が出ていて、この映画がなぜこんなに爆発したのかというと、自分の浅学を承知で言うに「こんなに美しい東京は見たことがなかった」ってことなのかなと思ったんですよね。

ここまでさんざ自分語りしておいて突然普通に作品のネタバレを始めますけど、三葉が初めて瀧くんの身体に入って一日を始めるシーンあったじゃないですか。あそこがめちゃめちゃ眩しかった。あんなに眩しい東京を、俺は初めて見たよ。

日本国民みんなテレビ見てますけど、テレビの舞台になるのって大体が東京じゃないですか。田舎者なら誰しもが憧れる、あの東京なんですよ。けど、そこに映されるのは東京に住んでる人らが撮った、東京に住んでる人らが案内する「当たり前の東京」で「憧れの眩しい東京」ではないんですよね。例えば東京をぶらぶら芸能人が歩くしょーもないロケ番組を地方の人間が見たとして、それを見て感じるのは「憧れの東京」ではなくって、「憧れの東京を日常として歩く東京人」だったりすると思うんです。それはそれで見てると「いいなー」と思うと思うんですけど、それとは別に、田舎者がすごく大事にしている「憧れのキラッキラしている、ピッカピカの東京」ってのが田舎者の胸の内にあるんじゃないなと僕は思うんですよ。そして、『君の名は。』にはそれがあった。完璧にあったよ。「東京の眩しさ」を嫌味なく最大限に描くためのシチュエーションとして、「東京の高校生の身体に入ってしまう田舎の女の子」というのは100点だったと思う。俺は、あんなに東京を眩しく思わせる映像を本当に見たことがなかった。なんか、結果として、日本のアニメ映画で一番売れたんでしょ?すごいよねそれ。日本で一番売れたってことは、東京の人口ってせいぜい日本の人口の一割と聞いているので、それ以外の9割の人たちがすげえたくさん見たんだなって思って、そういう全国のワーナー・マイカル・シネマズで東京に憧れを抱く人たちがこれを見たんだなって考えたら俺はすげえ納得がいったんですよ。この映画は売れるべくして売れたんだな、って。田舎(地元)と東京(憧れの場所)を、全く平等に美しく描いてくれる映像。って寡聞にしてあんま知らねえんだから、そう考えたらこれはそりゃあ国民的だなと見ていて思った。

いや、でも本当、そんくらいですね。他にもあざといというか、311以降に隕石を落とす時点でそれはもうあざといと言ったって怒られやしないと思うんですが、そういうあざとさは他にもいっぱいいっぱいありましたけど、それが悪いとも思わないし。そういう時代性も伴って本当に面白い仕上がりだった。これがどれくらい新海誠という人の思想を素直に反映してるのか、捻くれて写象してるのかはわからいけどね。だって、あのラストの下りね、あれはセルフパロディだと思うんですよ。「俺の作品は会いたくて会えないラストだって知ってるだろ?知ってるだろ?引っ張るよ、引っ張るよ」って意思も感じるものね。そう考えると、この監督がどれくらいマジで作って、どれくらい「これくらいが俺には求められてるんでしょ?」って作ってるのか全然わかんないんだよね。俺はがっつり後者であって欲しいなと思うタイプで、これで売れたのを足がかりにどんどん勘違いしてまたもっとちゃんとキモいもん作ってくれよって思うんですよね。

今回のだって本当にそうで、巷の評判を見ると「いつも最後出会えない新海誠作品でついに最後出会った」とか言われてますけど、「ここまで、隕石持ち出して半タイムリープ持ち出して、人格入れ替わり持ち出して、ここまでやらないとお前は『もう一度出会う運命』を認められないのかよ、みんな何の伏線もなく自カプくっつけてるのにお前は」と考えると、本当に新海誠って気持ち悪い人だなとも思うんです。出会える運命、出会える必然を突き詰めた結果、死ぬほど美しいロマンチックな物語にたどり着き、全国の運命や必然を死ぬほど手放しに信じるみんなに支持されてなんかものすごく偉くなってしまった新海誠監督まじで面白いし、俺の中ではこの『君の名は。』が、三谷幸喜でいう『有頂天ホテル』くらいのあたりで、そうなると俺は新海誠監督なりの『ギャラクシー街道』を期待してしまうわけで、

そんな感じでもう向こう数十年、新海誠の新作を死んだ魚の目に楽しみにするのでしょう、俺は。今回のはめっち面白かった~~~!!でもそれはお前のごくごく一面が奇跡的プリズムのちからもあっていい感じに映っただけで、本来のお前は、もっともっとアレな、アレなはずだろうがよ~~~、見たいんだよ頼むよ、早く次を見せてくれ。できることならやらかしてくれ。あるいは、「形式」になってくれ。どう転んでも俺は、喋りたいことが増えてハッピーハッピー。以上です。

*1:やっぱり今読むと書き方などに「もっとこう書いときゃよかったなー」みたいな反省もないこたないので開き直って「今でも悪いと思ってないですけどね」と言わんばかりにリンクを貼る気は起きない

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