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僕の「知り合いの誰かと誰かが実は付き合っていたと知らされる」観

これ読んでなんか「この人、海外から帰ってきたと思ったらまたなんか早速ウジウジ言ってるよ」と思ってめちゃ笑ったんですけど(大事なく帰国されたようで何よりです)、僕も「知り合いの誰かと誰かが実は付き合っていたと知らされること」についてなんか喋りたくなった。

いや、お二人さん、めでたいね。色々いじったようなギャグを言うこともできるけど、それはもうツイッターでみんながさんざんやってるだろうし、まぁいいや。

「実は俺たち付き合ってるんだ」って言われて「裏切られた」って思ってしまう感覚、そりゃ僕も昔はあった。それはもうお前なんなんだよって話で、僕は僕で彼女がいる時でも「裏切られた」って感覚になったりするんだから、メロンパン口いっぱいに頬張りながら「クロワッサン勝手に食べるなよ!」ってモゴモゴ言ってるみたいな、お前口にメロンパン入ってるんだから関係ないだろ、みたいなね。昔はそういう感覚あったけど、いつからだろうなそういうのなくなったのはって考えたら、結局隣の芝は青いって感覚が抜けた頃なんだろうなって思った。別にそれまでだって「俺だって今の彼女じゃなくて、お前の方の彼女とほんとは付き合いたかった!」って具体的に思ってたわけじゃないよ、なんつうのかな、いわゆる、本当はこの世のどこにもない僕の頭の中にしかないすごいラブラブなカップルっていうイメージがあるわけじゃないですか。それが幻想で、どこにもないんだ、僕の頭のなかにしかないんだってわかった時に僕はすごいラクになったというか、誰かと誰かが付き合ってるってことを素直に祝福できるようになったのかなぁ。

そりゃ今回の件も、僕が大学生だったら、めちゃめちゃ「裏切られた」って感じたと思うんだよね。それで、その「裏切られた!」って思った時に僕の脳裏に浮かんでるのは、ロングコートのポケットに手を突っ込んでる有吉のそのポケットに夏目三久も手を突っ込んでポケットの中で手をつないで二人で歩いてるイメージ映像なんだよね、なんだったらマフラーも二人で一つを巻いて寄り添って歩いてるのね、そういうのを想像して「お前らそういう仲だったのか、裏切りやがって!!」って大学生の俺はモヤモヤしてるんだけど、たぶん付き合ってるのは本当だとしても、俺の想像してるような「そういう仲」では絶対ないじゃん。あの二人がそんなことするわけないじゃん。ツリーを彩るイルミネーション見てさ、「来年も一緒に見ようね」って言ってるわけないじゃん、あの二人が。でも俺は勝手に「付き合ってる」って言われたら「そういうことやってんのか!」って決めつけて、その部分だけ想像して「裏切られた!」って思うんだ。でも、こう、何人かの女性と付き合ってみてさ、結婚までしてみてわかるのはさ、恋人と付き合うって全然そういうことじゃないじゃん。いや、そういうの全くないとは言わないけどさ、そればっかりじゃないというか、あったとしてもそういうのはオマケみたいなもんじゃん。めんどくせえことの方がたくさんあるし、っていうかメインはそっちのめんどくさい方じゃん。って考えたら誰かと誰かが付き合ってるって聞いた時になんかそういうの想像して、「裏切られた!」って思っても仕方ないのかなって。

だから、友達同士が実は付き合ってるなんて話を聞くのも、いつからか「ちゃっかりやってやがったか!」っていうよりは「よくやるよ」って気持ちの方が大きくなってきたな、僕は。その二人のことを知っていれば知っているほど余計だよね。だから、有吉さんと夏目さんが実は付き合っててって聞いても「うわ、めんどくさそうな二人~~」って先に思って、まぁ言ってもあんなもんテレビだからさ、これはこれで俺が、人が僕に見せてくれる一面は本当なんだって鵜呑みにする馬鹿正直な馬鹿だって話なのかもしれないけど、結局誰かと誰かとの関係性って恋人になったらはいリセットして恋人らしくお付き合いしましょってなるとはどうしても僕には思えなくて、それは僕の過去の恋愛がそうだったからって根拠しかないんだけど、結局は恋人になろうが結婚しようがそこにある二人の関係性ってそうなる以前の関係性の延長上にしかないと僕は思ってて、それ考えると怒り新党のやりとりを生半可見てる僕は「うわ、めちゃめちゃめんどくさそう~~」って思うわけです。じゃあカメラ回ってなかったら有吉は夏目三久の言うことに折れてなんでもかんでも頷いて「うんうんそうだよね」って素直に話聞いてるとは全然思えないなって話で。

だからそれで、「よくやるよ」って思うし「それでもよくやってるんだから仲いいんだね」とは思う。

もしかしたらなんかテキトーにラブラブな二人を想像してよかったねって言ってるよりも、「この二人が付き合って同棲してるんならたぶんこういうことで喧嘩とかしてそうだよな」とか想像してる僕の方がよっぽど下世話ではた迷惑な奴なのかもしれないけどね。でもなんかそこらへんまで勝手に想像することで僕は「よかったじゃん」って素直に思えるし、「大変なこともあるだろうけどいつまでも仲良くね」って思えるし、なんか悩みがあるなら力になってあげたいなって思えるし、もし二人が一緒にいれなくなった時も双方に対して「まぁまぁ、人生色々だわな」と言ってそれぞれと変わらず友達でいれたらいいなって思うし、まぁでも別れたって聞いた時はもしかしたら俺は最初ちょっと笑っちゃうかもしれないけど、それは変に理想のカップル像を押し付けて勝手に期待して勝手にガッカリしちゃわないためにどうしてもそういう副作用が出ちゃうみたいなもんだから、勘弁してくれな、みたいな。

まぁ、サークル内恋愛の抜け駆け感にフォーカスすればもうちょっと思うところは色々あるんですけど(むしろ冒頭であげた記事はそっちを中心に置いて話してるのわかってるんだけど)、それは今回は全力で置いといて、とりあえず知り合い同士が付き合ってるって知った時に僕が考えるのは、なんか、そんなところです。

いや、建前だけどね。知り合いの魅力的な女の子が実はあいつと付き合っていたとか、実は彼氏いるんですとか知ったらやっぱわけもなくチキショーって思うことあるよ。その人にはめったに人には見せないもっと素敵な表情があって、それを誰かが実は知っていて、俺は見れないんだって考えたらチキショーってなることそりゃあるけどね。だってまだ見たことない素敵なもんは見れるだけ見たいじゃん、そこらへん人間欲張りじゃん。でもそういう表情を人から引き出すのにどれだけの努力が必要か、その表情を見せてくれる関係を維持するのにどれだけの苦労が必要か、逆に僕が自然に人の隣にいてられるようになるまでに相手からどれだけのものを手渡されてきたか、そういうのなまじっか知っちゃってるからさ、やっぱ「よくやるよ」って思うしかないし、「幸せにな」って思うし、まぁ恋人じゃなくたって良い表情見せてもらえる時ってあったりするしさ、ここらへんの話になってくるとそれは男女限らず。そっちでこれからもよろしくね、って思うしかないよね。読んでるか有吉!夏目ちゃんをよろしくな!! 以上です。