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人見知りの彼が珍しくラーメン屋で店主に話しかけた話

友人が一人でラーメン食った話の伝聞なんですけど。

近所でそういえばこんなところにラーメン屋あったけど入ったことなかったなーと思ってぶらっと入って夕方のちょうど半端な時間帯でお客さんはなんか小綺麗なババアが一人だけでまぁそれが何だということもないのでテキトーに席座って味噌ラーメン頼んで味噌ラーメン来たから食ってたんだけど小綺麗なババアが当然自分より先に食い終わってお会計に進むんだけどぐちゃぐちゃいかにも小綺麗なババアらしく一人でやってるっぽい店主に言うんだって「味落ちたんじゃないの?」「昔の方が味がよかったわよ」とか言うんだってそういえばこれ舞台は北海道は札幌の郊外なんだけどこれは俺の偏見もあるけど何だかしっくりくるよね結局は田舎者なんだからゆったりしときゃいいのに変にシティーガールぶるのかねババアも舌が肥えてるアピールしたいみたいな気持ちもあるのかもしれないそんなアピールが通用するのは中途半端に栄えてようとやっぱり札幌の郊外なんて場所だからってのもあるんじゃねぇのかなとか俺は邪推しちゃうんだけどまぁ全国どこに行ってもそういう人って見かける時は見かけたりするじゃないですかそんなババアがぐちぐち垂れるアッパーなご高説を店主は「はぁ、すいません」「ありがとうございます、参考になります」とか言いながら聞いてるわけですよそいつも何せ初めて行ったお店なんで何でそんなマジメに聴くかねと思いつつも分からないよね流石に店主は二代目でババア死んだ親父の頃から店に通ってるとかもないとは思うけどないとは言い切れないよね一番現実的なラインで考えるとオープンの時に低く入りすぎたのかもね初めての自分の店で頑張りますみたいなそういうノリで入っちゃうとババアは付け上がるからねそういうとこあるんだババアは理由はまぁいいけど兎に角なんかラーメン食ってる横でそんなやりとりを彼は見かけたそうだ元来彼はひどく人見知りな男でそういう飲食店ではほとんど口を利かない男で注文すらそれで事足りるようであればメニューを指でさして済ませてしまうような男であるのだがババアもようやく溜飲を下げて店を後にしてしばらくラーメンを食べ終えた彼はやがて立ち上がるとレジ前へと進みぶっきらぼうに千円札を出してお釣りを受け取ると「あのー、いや、あのー、全然、まじで、普通に、まじでおいしかったですよ、はい、ごちそうさまです」と言って店を後にしたとのことでそれを聞いた僕はそいつが色々考えてるやつなのに普段飲食店に出向いた時どれだけ借りてきた猫みたいな消費者なのかを知ってるだけに大いにげらげら笑ったんですけれども今日は飲食店での挨拶についての話題が何だか盛り上がってたようで何となくそんな五年近く前の話を思い出したので書きました。以上です。