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投票権は大したもんじゃない

Twitterでは書ききれないのでブログに書くかーレベルの日記です。

テレビの昼のバラエティ報道ショーみたいなので「与党が過半数取れてないってことは今後どうなるんですかね?」みたいな話をみんな眉間にシワを寄せて語ってるのにまず笑ってしまう。たぶん小学校か中学校の教科書に、民主主義の理念として政策ごとに話し合ってうんたらみたいなのは書いてた気がするんだが、そんなことみんな覚えてないのかもしれない。まぁ実際のところ民主党政権時代も含め一党独裁の状況が38歳の俺が生まれてから記憶にあるぶんでいうとずっと続いてたんだから仕方ないのかもなーとは思う。インフレとかデフレとかスタグフレも学校で習った気がするけど、教科書どおりの動き方ってしてない気がするんだよな。

一党独裁がとりあえず面白くなくてアメリカの二党制を羨ましく思う時期もあったけれど、今となっては分断を強固にするのに一番効率的なやり方が二党制なのでアレはアレでどうしたもんなんかなと思う。あと、僕が大阪府民なので、日本のなかで一番二党制に近い分断を迫られる政治行動を迫られてることもあり余計にそう思う(51対49とかで決着がつく都構想の投票とかギスり方やっぱやばいのよ、他府県のみなさんにはピンとこないだろうけど)。互いに敵対視する政治の究極系が二党制だろうからあれはあれで褒められたもんではないというか、政治家は勝ったらやりたいことを推し進めるだけでいいんだろうけど、投票者はその後も敵対勢力と顔を突き合せて生活していくわけだから、あんまりうまいやり方じゃないんだろうなと最近は考えている。

政治について大した興味はなく、「世の中がどうなっても頑張って生き抜くぞ」くらいにしか思ってないので個人の感覚として自助で生きていくぞなのだが当然だからといって自民支持になるというわけでもない。あいつら、俺がやったーありがとー!って思うことやってくれなさそうだしな。俺のしょぼすぎる一票をどこにくれてやるかはまぁ常々考えながらやっていくより仕方なく、そうするより仕方ないのであれば二党制よりかは今の日本の衆議院の状況のほうがまだ好ましいかなと思う。選ぶ先はたくさんあったほうが面白い。

世の中に対して変だなぁと思うのは、アメリカ二党制へのあこがれがあるのかなんなのかは知らないが、どうしてもネットでの言説などを見るに支持政党を自分のアイデンティティにしてる人しか可視化されないのが不思議だなと思う。単に勝ち馬に乗ったり、今このタイミングではこいつが強く出てほしいとかそういうことを考えずに、一蓮托生のテンションでしか投票権を使えない人が世の中そんなに多いの?というのは不思議に思う。みんな、いじめられっこを助けなかったりとか、いじめられっこを助けようとしたやつの肩を持ったりとか、これから人気者になりそうなやつの親友に真っ先になろうとしたりとか、そういう利害関係で生きているはずなのに、いざ政治の話になるとそれとはちょっと違う、全ツッパみたいな信仰みたいなムーヴをする人がどうしても視界の中で目立って、それは変なのと思う。

選挙はなるべくみんな行ったほうがいいだろうと思うので、たまに世間話で選挙行かないっすみたいな若いやつに行ったほうがいいよみたいな話をする機会もある。その時に俺が言うのは「賭けないより賭けたほうが面白いよ」という文句で、シンプルに投票行かないより行ったほうが選挙速報とかちょっとおもしろいのである。それだけだ。逆にいうと投票権というのは非常に尊い権利なのかもしれないが、「使わないともったいないはした金程度の賭け金」だとも思ってる。しょせん1億分の1でしかない自分の投票権なので、自分の投票行動を自分のアイデンティティにしたいとも思わない。

だいたい500円玉くらいの価値かな。500円、失っても別に全然致命傷ではないけど、落としたら拾う程度には大事でしょ。その程度にみんな大事にすればいいと思うんだけど、500円ほどの価値がないと言う人もいるし、お金に換算できないめちゃめちゃ大切な価値がある(その権利をこの政党に使わないのは馬鹿だまである)と言う人もいるし、なかなか難しいもんだなと思う。

ただ、来年の参院選が楽しみなので、来年の選挙楽しみなの人生初かもなので、まぁ500円分くらいは楽しんでいる。未来に期待はしていない。

 

以上です。