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魔人探偵脳噛ネウロ読み直したけど糞面白かった

コンプレックスという名の木製バットを並べるだけ並べてローキックで折ってくギネスにチャレンジしていた角田信朗ばりに恥ずかしい記事が延々トップに出ているのもなんだか恥ずかしいなと思ったのでまだ書くこと決めてないけどとりあえず書き始めました。あれ結局ギネス達成したのかな。忘れた。普通に脚から血がボタボタ落ちてて本人は満足気なんだけどこっちとしては普通に「いや、何やってんの?お前?」みたいな。すげー笑いましたけど。

あー、松井優征先生の『魔人探偵脳噛ネウロ』を読み直しました。なんか今年くらいに出始めた文庫版を、嫁が先日買い漁り始めまして。本棚ないのにしょっちゅう買ってきやがるんで参ります。仕方ないので僕がですね、甲賀流の免許皆伝してる僕が、甲賀流免許(眼鏡等)保有者の僕がですね、一冊一冊に忍者のイロハを叩き込んで天井に保管しております。我が家の天井には漫画本がびっしり貼り付いております。ジンギスカン鍋を家でやる時はバサバサーってみんな羽ばたいて寝室に逃げ込んでいくのがかわいい。あと「しょっちゅう」って漢字ないのが俺のここ数年気に食わないことランキングの割と上位です。

で、ネウロなんですけど、アレ超面白いですね。読み直したんですけど、もうかなり問答無用で面白い。手放しで褒めたくなる本当に面白い漫画でした。とりあえずこれから読む人向けに語られる際にはぶっとんだ設定や描写が取り上げることが多い本作ですが、扱ってるテーマの多さとそのそれぞれの親和性とかシンクロ率なんかが実にハンパねぇなというのが僕の印象です。あ、マジメに思ってること書くんでここから数行超つまんないかもあとネタバレ容赦ないんで。読みたくない奴は帰れ。「謎」を食料とするネウロと「大食いキャラ」のヤコ、二人にはまずこれ「食欲」という共通点があり、食欲を筆頭とする人間の根源的な欲求とはつまり「好奇心」とか「探究心」とか「向上心」の原動力であり、それらは裏返ると「悪意」と呼ばれる。悪意をもって目標を達成しようと人間が企んだ時、そこに「謎」が生まれるわけでそれを主食とするネウロにとって人間は有用な存在であるわけで。人間はそれだけの存在でネウロからすると取るに足らない虫みたいな存在なわけですが、「謎を生み出す可能性」は「成長する可能性」とイコールになるわけで、やがてはネウロも人間に対して肯定的になっていく、と。まぁここらへんがそもそもの根っこで、ここからネウロがまなざす「成長」を掘り下げていこうとするとまた全く別フィールドの大テーマがばかすかばかすか発生するわけで、いや本当これは、頑張って書こうと思えば全容書けるかもしれないけど書いたところでそれがどうしたそれが一本槍の物語になっていなけりゃ何の腹の足しにもならねぇぞって話で、それをやろうと思ったら漫画じゃないとできるわけがない、すごいなマジでこの漫画は、と僕は思ったのです。

好き嫌いがあまりなくて面白いものはおもろい、面白くないものはくたばれ、てな調子で近年思い入れがあるものがどんどん減っていってそろそろ世界一感動する話は『ひとつ屋根の下』とか言い出しかねない僕なんですがそういう時の方便として積極的にネウロを挙げてってもいいかもなぁとか思いました。そういう時にとりあえず出しとけ系漫画の定番として寄生獣とかありますけど、ネウロってジャンプ版寄生獣だよね、とか。あとは近年のジャンプの正攻法であるチート系主人公の料理の仕方としても一つの正解ですし、チートが成長をまなざす物語というところで古き良き漫画の流れも確実に汲んでるなとか思いますし、いやー本当ベタ褒めですね。

腐すところなさすぎてあんま筆が走らんなーと思ったんで別の話題飛ぼうかなとも思ったんですが、まーネウロすごいよ、読めよ、ってところでとりあえず結ぶことにします。超面白かった。読め。どうでもええけど野島伸司の携帯で「れ」って打ったらやっぱ予測変換「レイプ」出るんかなー。以上です。