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親は選べない、パートナーは選べる、選んだものは大事にする

掲題のようなことを思ってこの一言でほとんど僕のなかでは完結してるんですが、補足をちゃちゃっと書きます。

 

まず僕の感覚では親とか兄弟とかの家族とかって、下手したらそこらへんの他人よりよっぽど他人なんですよね。だって僕の意思で選んでないので。俺、親に頼んだ覚えないですもん、あんたの息子にしてくれとか。妹とか弟に俺の兄弟になってくれって頼んだことないですもん。そのくせ、望む望まないに限らず家族である以上は長い付き合いにはなるんですけど、だからこそ他人行儀でいたいですね。自分で望んで選んだ家族ではないので「家族とはこういうものなんだ」「俺はこの家族の価値観を内面化しながら生きていくんだ」なんて納得する必要はない、親に対して兄弟に対して「この他人はこういう考え方の人間なんだな」と思う以上のことは必要ないなと思う。

もちろん、こういう考え方ができてる時点で親と適切に仲良くやれてるからそんなこと言えるんだって思う人もいるだろうし、あるいは家族という鎖を全力でぶった切って縁切りして初めてそう思えるもんだろと考える人もいるだろう。

それでも理想論として、心構えとして、自分の中くらいではそう思ってた方がいいだろ。お前が消えて喜ぶものにお前のオールを任せるなと言いますが、お前が消えてもらっては私が困るなんてやつにもお前のオールを任せる必要はないってだけの話で。

 

一方で、タイトルにはパートナーとだけ書きましたが、友達や人間関係含め、そこらへんは自分の意思で選べます。家族は選べない割にずっと家族をやらなくちゃなりませんが、そうじゃないものは選べます。こいつムカつくなとかこいつおもんないなと思うやつとは友達にならなきゃいいんです。職場の上司は選べないとかそういうのは全然違う話なんで置いていきますよ、誰に自分を開陳するか誰を信頼するか誰を大事にしたいかという内心の自由の話をしている。

自分の好きな映画、好きな絵画、好きな景色、こいつになら話したいと思えるやつ以外にはわざわざ話してやる必要がない。

学生時代、教室で休み時間に小説かなんかを読んでるとクラスメイトの誰かが「何読んでるのそれ?」と聞いてきて、僕は本のタイトルとその著者の名前を答える。「へぇ、そうなん?それおもろいん?」と更に聞いてくる。僕はざっと話のあらすじを熱もなく語る。彼の答えは「そうなんや、俺あんま小説とか文字いっぱいで読まれへんからなぁ」だった。はい、これで終わりです。彼はもしかしたら僕と友達になりたかったのかもしれないけれど、僕はこの一連の流れでこいつと友達になりたいと思うところが一つもなかった。彼を馬鹿にするとかではなく、だって彼と僕のあいだに共通の話題が見つからなかったんだもの。

甲本ヒロトが学校について語っていた話で「教室なんか座っときゃいいんだよ、みんなと仲良くなんかならなくていいんだよ、山手線に乗り合わせて同じ車両の人たちみんなと仲良くしましょうね、なんてならないでしょ」みたいなんがあって、これは本当にそうだなと思う。話してて楽しいやつとだけ仲良く友達になればいいでしょ、と思う。

 

で、もっと言うとここまで話したふたつの話、「家族なんて他人じゃん」と「友達になりたくないやつとは友達にならなくていい」の両方をあんまわかってない人結構いて。

縛られてるという含みもあるので本人が全部悪いわけではないんだけど、家族を他人と思えずにある種の運命共同体みたいに考えてるタイプの人ほど「じゃあもう関係切ればいいじゃん」としか言いようがない「わがままな友達に振り回されてうんざり」とか「今いる友だちグループが人間関係めちゃめちゃでストレスでしかない」みたいな愚痴が多い気がする(これは偏見でいいです)。そして、そんな人間関係を切らないってことは維持することを自分の意思で選択してるわけなんですけど、維持するためにはガス抜きの愚痴を言う相手がどうしても必要で、そのおもんない愚痴を聞かされる役に選ばれて白羽の矢が頭に突き刺さってる俺はその人間関係より軽んじられているんだな、じゃあ俺もこの人を軽んじるしかないなとなるわけです。というかこの人は俺にとって愚痴しか言わなくて話しててワクワクしない人なのだからこの人と過ごす時間は無駄だから疎遠になろう、と僕は思う。つまり彼は、僕を遠ざけることを望まずとも選んだのだなという結論になる。

 

anond.hatelabo.jp

翻ってこのエントリを書き始めたきっかけがこの増田だったんですが、まぁ僕の考え方でいうとこの旦那さんは自分の意思で選べる自分の意思で選んだパートナーを自分で選んだでもないたまたまの偶然の自分の母親より軽んじてるんだな、むしろ選んだ理由は「僕の言うこともお母様の言うことも受け入れてくれそう」だったんだろうなーと僕の考え方では解釈されます。つまり息子として「家族という運命共同体」みたいなものを受け入れてる人で、自分のパートナーというのはその家族というユニットの外付けパーツみたいな感じなのかな、みたいな。別にそういうご家庭って世の中にたくさんあるらしいので、殊更に非難する気も起きないけれど自分とはちょっとパートナーについての考え方が違うんだなーと思います。

一方でそのパートナーである増田の方なんですが「ちゃんと自己主張してないのが悪い」という手厳しい意見も多いけれど旦那実家のユニットに組み込まれるような形で招かれた(明らかに向こうはそう思ってる)っていう状況下でそんな自己主張できるかっていうと結構それも大変なんじゃない、彼らの価値観では余所者として受け入れられてるんだろうし。と同情的に思う一方で先述したとおり「なんでそんなクソみたいな人間関係やってんの?」っていうことを続けるために他の人を愚痴のはけ口にする人というのも世の中たくさんいるので手放しに「あなたは全然悪くないよ」と言えるかは微妙。でも基本的には旦那が中立を装って母に寄り添うよりかは増田にもっと寄り添うのが筋じゃないの、とは思う。これは「自分の女を守る男たれ」とかではなく男女逆転してもそれが筋だろって話ですね。

 

僕はパートナーを持つ際に「俺はあなたと自分の意思で結婚するのであなたのことは好きだが、お義父さんお義母さんはその人柄に惹かれて家族になるわけじゃなくて勝手についてくるだけだから全く好きじゃないし嫌なところもたくさん出てくるし鬱陶しかったら鬱陶しいと言うと思うよ、そしてうちの家族に対してあなたも同じ感じでいいよ」という話はしていて、概ねこの考えを前提に互いの家族を含めた親戚付き合いをしている。

 

以上です。

はてな民WEB広告嫌いすぎで笑った

本件、Xの方でもそれなり反響をもらってるんですが、Xでのリアクションとブコメ見比べるとはてな民はまー手厳しいご意見が多かったですね。たぶんこう言われると「そりゃそうだ我々はX民と比べてネットリテラシーが高いんだ!」ってみなさんは言いそうですけど。

で、はてなブログ書いて怒られるなんて慣れっこなんで別に全然いいんですけど、今回は話題が話題なのでせっかくだし各種ブコメにレスするに近いかたちでもう一本書こうかなーと思いました。ま、一回くらいやっとくかーくらいですね。

 

では始めますね。

 

●改めてこれ書いてる人はどういうやつか

「ガワの人」って濁し方をしたのは良くなかったですけど、ただの真っ当な商売の広告を配信してるだけの人ですよ。で、効率的に広告費を使うためにWEB広告の仕組みに他の人よりちょっと詳しいだけです。メキシコにちょっと詳しいのでメキシコ歩く時はこういうところ気を付けた方がいいよ、くらいの話しかしてないんですがまるで僕がメキシコマフィアみたいな言われようで怖くて泣いちゃいました。

インターネットをメキシコに喩える程度に現状のWEB広告を特に肯定はしてなくて、法整備も含め両輪でやるしかないので今できる各自の自衛方法をちょっと話しただけです。

なので以下のあたりのブコメに関しては「知らんがな」になります。

> 詭弁
> Web広告屋の言うことは全部嘘だと思え
> 詭弁。そんな話を聞けたのは甘く見積もっても10年前までだ。

>pukka3 「自衛しないお前らが悪い」という論調ならWeb広告が一向にマトモにならないのも納得ですね。

なんかこういうの。ユーザーに今できる自衛の話をしてるだけで別にどうにか騙そうとWEB広告はすんばらしーものですよみたいな話はしてないので。知らんす。

今回の「買う気がなくても、自分の属性に近い興味ある広告はクリックした方がいいよ」という僕の話はむしろ同業者からすると「購買に直結しないクリックが増えるからそんなネタバラシするな」と嫌がられる内容だと思います。「今後親和性が高いユーザーとの接触回数増えるならいいや」って考え方の人ももちろんいると思います。

 

●アドブロック勢

まずインターネットを徘徊する行為自体がタダでティッシュをもらいに行くようなもんですよと説明して、お金を払ってくれる広告主がいないとそのティッシュ配ってくれる人も生活が成り立たないんですよってことまで含めて説明できてたつもりだったんですけど、僕の力不足で伝わらない人たちも多くいらっしゃったようです。

>circled 広告ブロッカー使うよね

>dtldtl 業界の人すぎてユーザーの感覚忘れてるんじゃない? 両親それぞれのパソコンにはadguard入れた

>lessninn 自衛を求めるんなら広告ブロックが結論ですけどね。

僕自身は広告ブロック自体はまったく否定しません。むしろ広告出す側の自分からすると、購買につながらないユーザーがはなから広告を拒否してくれるのは好都合なので。さすがに同業者のマーケターが広告ブロック使ってたら、トレンドとか最近のアルゴリズムをちゃんとユーザー体験として知るためにそこは鬱陶しくても我慢して広告表示くらいした方がいいんじゃないくらいは思いますけどめんどくさいので本人には伝えません。

一方でWEBメディア界隈がどういうお金の巡り方で成り立ってて自分が無料でコンテンツを享受できてるかってのを知らないはずないのに、そんな自信満々に「広告ブロッカー使うよね」って言わんでも、くらいは思いますよね。使うなとはまったく思わないんですけどそれを公言するのは「違法サイトでエロ漫画見てます」くらい恥ずかしいことなんじゃないの?とは思いますね。こっそりやるのは好きにすりゃいいけどそんな自信満々に言うことじゃなくない?わざわざ学校でタバコ吸う中学生じゃないんだから。河原で吸えばいいのに。あと、そんな「アドブロック一択でしょー」みたいな人がわんさ出てくるはてなが気の毒になった。「はてブなんとかしろ」とか「増田なんとかしろ」とか言われても、こんなカネにならんやつしかいない限界集落でなんとかする気そりゃ起きないだろ。

 

●ひどい広告が多い勢

まずはポジティブに受け取れる意見の方。

>riko いいアドネットワーク使ってるとこは良い広告出るから踏めるけど、配信される広告が全部ひどいと踏める広告自体がない(そこまで悪質なメディアではなくともゲーム攻略サイトとかすでにダメ)

>kakaku01 はてなの広告はすごく素直な挙動をしているのか直近の検索内容からマトモなものを提示してくる。Xには常にゴミしかない。

そうなんです、「とぅぎゃったん見てるか!?」みたいなボケだけで終わらせましたけど、今回僕が提案した自衛は100%解決は絶対してくれません。メディアの意志次第です。逆に、リクシルとかオレンジページとかはたぶんそこらへんちゃんとやってる方だろうに怒られてるのかわいそうだな、ってので書いてみたっていう動機と経緯が僕のなかにもあった。逆に言うとトゥギャッターはクソだし、ゲーム攻略サイトとかもクソですね。そもそも契約してるアドネットワークはメディアによってそれぞれだし、まともな広告主からは見放されたメディアもあるし、そこらへんの事情も踏まえると完全な自衛はできないですね。仕方ないというか、両輪のもう片方で解決していくしかない問題ですね。

ただ、ひとつ気になるのはここらへんの意見ですね。

>habarhaba この人はただページをスクロールしただけなのにタップ判定されて意図しない広告が開かれる経験ないんだろうか?

>lovely 言いたいことはわかるけど、クリックしたらマルウェアがダウンロードされたとか詐欺サイトに繋がったとかあるんでむやみにクリックするのもなぁ……っていうお気持ち

>NOV1975 エロ広告が積極的に載るようなサイトは誤クリックを誘うデザインになっており、かなりの確率でエロ広告を踏むことになるんだけど、それが結果としてエロ広告の表示頻度に貢献してるとしたらやっぱり広告が悪い

>tomono-blog そもそも、表示画面の2/3を占有したり、間違って押させるというのが、常態化してるのに腹立つ

ゲーム攻略サイトも含めてだけどこっち系の意見は「そんなサイト見るのやめなはれ」としか言いようがないですからね。僕今回自衛の話しかしてないんで。とりあえず抜粋で3つほどピックアップしましたけど、「普段どんなサイト見てんねん」みたいな、それ言ってええんかみたいな気持ちになります。

>sds-page MSNのトップページに出るような広告でもクリックしたら「あなたのPCは乗っ取られました!!」みたいなの出たからアドネットワークの汚染は深刻よ。読売新聞でもそういうのあったよね

一方で、こういう話もあるのは事実だから「好きな広告踏もうね、変なサイト見てないならできるでしょ」ってのがポジショントークって思われるのはある程度仕方ない部分は理解はしている。

けど、なんだろうな、僕はメキシコマフィアじゃないので正直明日からインターネット無くなっても別になんとかやっていくかなくらいのつもりでいるし、だってネット以外で集客すればいいだけだし、ゼロリスク進行はインターネットに限らず嫌いだし、しかしみんな無課金ユーザーのくせに厳しすぎるんちゃうんか?って思うだけなんですよねー。誰が何にカネを払ってカネをもらうために手を動かしてるのかはみなさんご存知の通りです。

 

●子どもに有害、老人に有害

で、次に出てくるのがこの話なんですよね。これについてはですね、僕はただメキシコ歩き慣れてるだけで「メキシコ最高!」とは全然言ってないんですよね、むしろ「メキシコ危ないからね」しか言ってないんですよ。なので、「とは言え自衛ができない子どももいるじゃないですか」みたいな意見もあるんですけど。

>inazuma2073 子供にネットの使い方を教えるとして、広告に関しては触るなって教えると思うんだよね。子供に限らずだけど。

>pikopikopan そうなんだけど、子供にもやれって違うよなあと。逆に小学生がエロ探しして汚染もあるだろうし

>nagapong なぜこちらが努力をしないといけないのか

インターネットは有害なので使わない方がいいですよ、になるんすよね。図書館行きましょう。僕回し者じゃないんで、インターネット嫌ならインターネット使わない方がいいよ、としか言いようがないですね。メキシコ行きたいから安全なメキシコにしてくれって言われても僕はメキシコ大統領じゃないんで困ります。僕も子どもが一人いますが、インターネットの使い方についてはめちゃめちゃ厳しくしています。インターネットが無法地帯のままでいる方が自分にとって都合がいいからポジショントークしてるわけでもないです。ただ、無法地帯を歩いてる一人として「現状こんな感じです、観光の際はご注意を」って言うてるだけなんですよね、どうしても。

 

●ズイショの界隈についての知識に文句を言ってる人たちへ

そもそも知識が古いとかわかってないとか言う人達はXでリプくれたら一応話は聞きます。あ、こいつつまんねえて思ったらたぶん即ブロックすると思います。リタゲと行動ターゲティングをごっちゃにしてるとかは難癖だなーとは思います。

 

●俺のコメントに触れてねえじゃねえか!って人

いたら、なんか声かけてください。

 

ま、でもXでの「なるほど~」って言ってくれる人たちに比べると、20年前くらいからの嫌儲を引きずりすぎじゃないかはてな?とは思いました。世代ってそういうものなのかなと思いますけど。まぁ別にいいですけど。

 

以上です。

 

不快なWEB広告を表示されたくないなら好きな広告を踏めばいいじゃない

togetter.com

どうも、ズイショですー。

なんか先日からアダルト広告が表示されて嫌だ!こんなのおかしい!みたいな話題が賑やかじゃないですか。なのでそこらへんについてTwitterでもわちゃわちゃ書いてたりするんですけど、せっかくなのでブログというちゃんと残る形で、なんか書いとこうかなと思って筆を取りました。

内容としては「誰でも今日から実践できる、100%の解決は到底できないかもしれないけど自分に配信される広告を少しはマシにできるかもしれない方法」みたいな話になります。結論だけ先に書いちゃうと掲題のとおり「興味のある広告を積極的にガンガンクリックしろ」ってだけなんですけど、なぜそうした方がいいのかとかそもそもWEB広告ってなんなのかって話も交えながら「なるほどそう言われたらそうかもな」と多くの人に受け入れてもらえることを目指します。まぁ100%が無理なのは何でも同じで、同じ話をTwitterでしてちょっと拡散された時点で納得いかないとクソリプよこしてくる人もいたので、全員に伝わらないのは仕方ないですね。

ちなみに筆者の立ち位置は身バレ回避も含めて「ガワの人」くらいに留めさせてください。WEBマーケティングそこらへんを生業にしてる人です。本記事のなかでは、悪徳広告業者の回し者でもないし悪徳広告代理店の回し者でもないしなるだけ広告収益をあげたいメディア運営者の回し者でもないし当然ユーザーをなにか騙そうとするつもりもない、そう思っていただければそれで十分です。こんにちのインターネットをなるだけ快適に使う方法をひとつ提案したいだけが本心で、それ以上のカネ絡みの思惑は特にありません。それだけ信じてもらえれば十分ですがそれすらなかなか難しいインターネットの昨今ですね。

それでは話を始めます。

そもそもインターネット広告とはなんなのか、インターネット広告を見ているユーザーはなんなのかという話から始めたいんですが、いきなり嫌な言い方になって大変恐縮なんですがまずインターネットでタダで情報を取りに行ってる我々というのは、ティッシュを自分のカネで買うのが嫌だからティッシュ配りの人に自分からもらいに行ってる人なんですね。

これは日々社会に有益なコンテンツを作ってくれているWEBメディアの方々には大変心苦しい例えになってしまうんですが、WEB広告を説明するうえではニュースもレシピもゲーム攻略情報もYouTubeもあらゆる広告収益型のコンテンツはすべて「ティッシュみたいなもんなんです」になってしまいます、すいません。また、どんだけそのコンテンツにリスペクトを持っていようと無料で広告があるサイトに情報を取りに行っている人たちもまたどこまでいっても「ティッシュを自分からもらいにいく人」でしかありません。これもまたすいません。

そして、ティッシュを街中で配ってるのには理由があります、手にとって広告を見てほしいからですね。WEB広告って基本はそういうもんです。だから、WEB広告に文句を言うのって基本的にはタダだからわざわざもらいに行ったティッシュの広告にわざわざ文句を言ってるのと同じなんですよね。月いくら払ってる新聞の折込チラシに文句言うのとか頼んでもないのに勝手に家のポストに投げ込まれるチラシやDMに文句言うならまだわかりますけど、自分の意思でタダで貰いに行ったティッシュの広告に文句言うお客さんちょっとダルいですよね。なんもカネも払わねえくせに。

だからエロ広告受け入れろという話ではありません。イラッと来た人も頑張って読み進めましょう。

では、ここまでの話を前提にしながら、あなたに「その広告」が今表示されているのはなぜなのか?というところから解説していきます。

WEB広告の論争でよく見受けられる誤解として「エロい広告が表示されるのは普段からエロいコンテンツを見てるからだ、行動ターゲティングっていうやつがあるんだ、エロいと思われてるからエロい広告が表示されるのは自業自得なんだ」みたいなやつがありますね。これは端的に誤りないし嘘の部分が大きいです。それがどういう理屈なのかの解説は結構後ろになるんで頑張って読んでね。

広告収益型のメディアを閲覧した時に何の広告を表示するか、これがどう決定されるかというと本当はオークション方式とか言うんですがめんどくさいので、ここでは「挙手制で決まります」とあえて雑な言い方をします。「はい、今こういう人が来ましたー!誰かこの人に自分の広告を見せたい人〜!?」ってGoogleとかが広告主みんなに毎回毎日聞いてるんです。Googleの広告枠があるサイトを我々が見ようとする度に毎回。それで「はいはいはい!この人にうちの広告見て欲しいでーす!」て手を挙げた会社の広告が表示されるんです。

で、「はいはいはい!」て広告主が手を挙げるのはどんな時でしょうか?自分ところの商品を買ってくれそうな人の時ですよね。僕はアラフォーのおっさんなのですがこんなおっさんにたとえばマニキュアを売ろうとしてくる営業がいたら絶対無能なアホじゃないですか。WEB広告で起こってることもつまりはそういうことなんです。

今回の騒動でよくあった批判として「リクシルとかオレンジページを見に来てるユーザーがエロ広告見たいわけないだろ」というものがありましたが、実はWEB広告では「今どんなサイトを見ているか」はあんまり関係なくて「今までどんな広告に興味を示してきた人なのか」で「はいはいはい!」が決まるんですよね。もちろん出したくない広告を出さないようにする制御を行うことは広告枠を設けているメディア側でも可能なんですが、悪徳業者はそこをすり抜けてできるだけ色んな場所に自分のところの広告を出せるようにハックを試みますしGoogle等の広告プラットフォーマーも自分ところの売上最大化を考えれば際どい広告の審査はガバガバになるし。ハックを試みる広告主や利益優先でガバいプラットフォーマーについては文句言ってもいいと思いますが、リクシルオレンジページが文句言われて広告を配信しないようにする対応は当然やったほうがいいとしてもSNSで謝罪めいた対応をしなくてはならないのは同じ「ガワの人」としては大変だなと思います。

ここまでWEB広告の中の話をしてきましたが、ここからがユーザーである皆様に向けてどう行動するべきかの提案、本題です。

 

あなたはWEB広告に対して「私はこういう属性の、こういう興味関心を持っている人間です」とどれだけちゃんと伝えていますか?

 

クリックするだけでいいんですよ、みなさんこんな経験はありませんか?たとえばネットで加湿器を買った時、コードレスイヤホンを買った時、包丁を買った時、「いやもう買ったからいいって!」てくらいしつこくAmazon楽天やヨドバシに追いかけられたこと。それは「この人は今こういうものに興味があるんだ!」と目をつけられてるってことなんですよね。逆にいうとそういう「この人はこういうものに興味があるんだ!」てのがわからないユーザーに対してはまともなクライアントは誰も手を挙げない。だって広告を出す人たちはすべて自分のところで買い物をしてほしくて広告費を払って広告を出すんだから。どこの馬の骨ともわからない自分とこの商品を買う可能性があるかもわからないやつに広告なんか出したくないわけです。

そして誰も手を挙げなかった時に「はいはいはい!」と騒ぐやつらは誰でしょう。それがみんな大嫌いなエロ広告だったりコンプレックス商材だったりオンラインカジノだったりソシャゲだったりするわけです。あいつらは「とりあえず誰でもいいからとりあえず網を張れるだけ張って重課金ユーザーが捕まえられてそれで採算があえばOK!」て感覚でやってるので。

ここで先述した「エロ広告が出るのはエロコンテンツ見てるから」は嘘であるのはなぜかの回答になるのですが、エロ広告が表示されるのは「広告を積極的にクリックして自分の興味関心を開示しないやつは、まともな広告主に相手にしてもらえず誰でもいい変なやつしか寄ってこないから」です。

補足すると、まともに広告運用してるまともな広告主であれば広告主側にも当然「そもそもこんなサイトにはタダでネットコンテンツを消費して時間を潰して何かにお金を使う気なんか全くないユーザーしかいないから配信する価値なし」とぶった斬る判断をする権利があるので、「はいはいはい!」て手を挙げるやつがいかがわしい業者しかいないメディアってケースもある。見てるか、とぅぎゃったん!?絶対ブコメしてくれよな!!

 

まあそんな感じでね、ざっくり話したいことはそんな感じです。

WEB広告の世界なんてねー、結局みんな営利ですからね。広告主は自分のところの商材買ってくれる人に広告を出したいし、メディアは広告主からカネもらわないと運営できないしね、それでユーザーはタダでコンテンツ享受して広告が邪魔だなんだと騒ぐだけではそいつは要らない世界なんですよ、カネにならないんだから。逆にいうと今すぐ買ってくれなくていいけど、必要になった時にうちの会社のこと思い出してねって気持ちで広告主は広告費を使ってるわけですよ。WEB経由で買い物たくさんしろとまでは言わないですよ、そこまでは言わないけど、エロ広告しか出てこないインターネットより引越し考えてる時は賃貸物件の広告がたくさん出て、引越し先が決まったら家具の広告がたくさん出るほうがいくらかマシでしょ?何よりみなさんがタダで貰ってるティッシュ配ってる人たちはそこでおまんま稼いでるわけなんだから。

悪意ばかり勝手に見出さずに持ちつ持たれつでやっていきましょーよっていう、それだけなんですけどね。みんながみんな物分かり良すぎるのも気持ち悪いけど、隣人に優しく少しくらい向こうの事情にも思いを馳せてやりましょーよって話です。

以上です。

 

追記:

言うてる内容は同じなんですが単価がどうとか少し違う切り口で書いたTwitterに乗っけた版も貼っておきます。