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ポケモンSV藍の円盤、いつもの旅パのノリでプレイしたらキツすぎ楽しい

掲題が全てです。

たぶん既にクリアした人が読んだらニヤニヤするんだろうなの精神でありのままを記述します。

 

プレイヤー、俺。ズイショ。

1986年生まれ。

小学生の時に初代緑をプレイしたのがポケモンとの出会い。小学生らしく微笑ましい行き当たりばったりの旅パで本編をクリア。学校の友達との対戦においてはゲンガーとスリーパーのさいみんじゅつを軸にして嫌われまくる。

その後、金もプレイ。微笑ましい行き当たりばったりの旅パで本編をクリア。ブラッキーとツボツボのどくどくかげぶんしん戦法を主軸に家からチャリで1時間かかるゲームショップに野良対戦に出向く性格の悪いガキだった。

その後、サファイアもプレイ。それなりにタイプバランスなども考えたバランスの良い旅パで本編をクリア。さすがに対人戦頑張るのもアホらしくなったのでそこそこに遊んでそれっきり。

ここから大きなブランクを経て息子がポケモンポケモンうるさくなってきたのでSVで約20年ぶりにポケモンをプレイ。ネット対戦での環境の熾烈さやシステムの細かい変化などはなんとなく知ってたけど「今こんなんなってんのかー」と楽しみつつネット攻略サイト禁止ルールで構築した微笑ましい旅パで本編クリア。今後の追加コンテンツに備える意味と一通り今のポケモンを楽しみたい意図で、ネット通信にも課金してさすがにそこはネットの情報も探りつつネット対戦も最初の2ヶ月くらいは嗜む。参加したのはシングルバトルのみ、チオンジェンとドヒドイデがレギュラーで20年前から何一つ成長していない。すぐに「大人はこんなことに時間を使っていちゃいけない」と見切りをつける。

その後、翠の仮面が配信開始。本編で使ってた旅パはすべてリタイアしてキタカミで捕まえたポケモンやさいきょうレイドで手に入れたいろんな御三家の卵を孵化させたりしたやつの新規の旅パをテキトーに飴でレベルを相手のレベル➕5くらいに調整してサクッと本編クリア。

 

そして、藍の円盤。他に色々忙しかったり息子の興味関心がポケモン以外に向いてたりなどあって長らく放置してたのを最近やっとプレイし始めた。し始めたんだが、翠の仮面と同じゆるいノリで始めてみたらこれちょっときつくね?となってる現状。なお、当然攻略サイトは禁止ルールで追加コンテンツも楽しむ方針で現状やってる。

 

まずはテキトーにフィールド散策して懐かしいポケモン新しいポケモンを捕まえて今回の旅パをテキトーに作ることにした。色々あって何も考えずに(具体的にはダブルバトルのことを何も調べないまま)構成した今の俺のパーティーが以下の通り。

 

1.アローラベトベトン

初代の旅パでベトベトン無印を使ってたので懐かしくなって入れた。決定力に欠けるが耐久の高さと状態異常どくとちいさくなるのいやらしさ、で地面とエスパーが猛威を振るうなか意地でも最後まで使っていた。きっと今回も頑張ってくれるだろう。

 

2.ジュゴン

これも初代の旅パで使ってたので懐かしくて採用した。初代ってわざマシンも使い切りで大変ななか秘伝なみのりでお手軽にメインウェポンを搭載できるみずタイプは頼もしかったよね、パルシェンも当時好きだったけど耐久力より火力でしょ!ということで迷ったけどジュゴンを採用。

 

3.エビワラー

初代で「三色パンチで誰が相手でも弱点取れるとか何それすげえかっこいいじゃん」と痺れたが当時はこうげきとくこうどちらに依存するかがタイプによって決定されてたので悲しいほど弱かった。わざごとにこうげきとくこう依存が決まる今なら戦えるはずだ!旅パくらいでならちゃんと輝いて活躍できるお前を俺は見たいんだ!!

 

4.バサギリ

初代ストライクは子供ながらにかっこよかったが紙装甲すぎて悲しいくらいに弱かった。その後ハッサムに進化できるようになって最初はテンションぶち上がったが、当時は初代で猛威を振るったエスパーにいまひとつ取れるということで数少ないはがねポケモンはそれだけでめちゃめちゃ優遇されていて(どくどく戦法をシャットアウトできるのも強い)厨ポケっぽくて好きになれなかった。そのストライクがむし・いわタイプにも進化するようになったの!?いぶし銀じゃねえか!!俺とお前の本当の冒険が今始まる!!

 

5.ブーバーン

初代で好きだったエレブー、ブーバー、ルージュラバリヤード、味があってかっこよかったけど覚えられるわざ少ないしたぶん種族値も微妙だった。特にブーバーは誰でも覚えられるなみのりと絶対相手パーティーの誰かは持ってるじしんに良いように狩られるカモだった。カモネギ以上にカモだった。カモネギはまずバトルで見かけねえし。そんなお前も、今は進化できるようになったんか!?俺たちの冒険はこれから始まる!!

 

6.フライゴン

あんま思い入れないけど、ドラゴンだしたぶんそこそこやるやつなんでしょ?じめんタイプいないしドラゴンタイプいないし、パーティーに欠けてる属性を補ってくれそうだからこれからよろしく頼むわな!!

 

それで始めたブルベリーグ、現状はアカマツを1回負けた後に勝利。その後ネリネに挑んで3回負け越して今このブログ書いてます。

とりあえず現状でのパーティーへの評価は以下の通りです。

 

1.アローラベトベトン

いぶし銀な頑張りは一応してくれてはいる。あくタイプが追加されてることによってエスパーわざが効かないのは初代を共にした身としては胸をすく思いだ。耐久力はそこそこでたべのこし持たせてるとそこそこには居座ってくれる。ちいさくなるを積んで運ゲー度をあげながら相手のHPをちまちま削る、俺の人生のような戦い方でゲームメイクとまで言うほどでもないバトルの流れを作ってくれる。

 

2.ジュゴン

みず・こおりって今こんな弱いんだ!!何も考えずに組んだこのパーティーではダブルバトルでのなみのり使いずらすぎる!あと全然関係ないタイプの連中がスナック感覚でいわ技はがね技をぶっ込んできて面白いように落とされる。正直、一番最初に戦力外通告を出すならこいつかもなと思っている。とりあえずかいがらのすずを持たせてなみのりで味方のHP削ってでも自身の生存を確保する方向で運用できないか色々試してるけど、とにかく面白いようにばつぐんを取られる。ドリルライナーがただでさえ全然当たらないし特性ふゆうのポケモンをエンジョイ勢のためそもそも把握してないので面白いようにこうかがないようだ。

 

3.エビワラー

火力不足がお前、あの頃のまんまじゃないか!あの頃のお前から変わらないでいてくれて、俺は少し嬉しいよ。いや、嬉しくないか?まあそりゃそうか、パンチ系の火力がそもそもお察しだもんな。絶望的な低火力ってわけではないんだが、装甲が分厚いわけではないので倒される前に2回こうげき当てられたらラッキーくらい。つまりそれは全然ダメ。お前は20年間何をしていたんだ、何のためにブルーベリーアカデミーに来たんだ。カウンターを一発当てて一人落とすか、きあいのタスキとかがんじょうで耐えたやつをマッハパンチバレットパンチで落とすか、せめて誰か一人とちゃんと刺し違えろみたいな運用しか思いつかない。その時点で三色パンチで色鮮やかに相手を沈めていく俺の夢に見たエビワラーからはだいぶ遠のいてるんだよ。

 

4.バサギリ

いわなだれダブルバトルだと割とよくやってくれるので頑張ってくれてる感はまだある。でも、やっぱいわってはがねに比べて柔らかいね。ストライクの紙装甲の頃、そのままだね。一応ダメージソースにはなってくれるけど、所詮君たちはどう生きるか、そしてどう死ぬかくらいの感じ。つるぎのまいを積んでる暇なんか全然ない。自分が殺されるまでに何回相手を斬りつけられるか、攘夷派なのか?新撰組の下っ端なのかお前は?

 

5.ブーバーン

遅い!遅いよ〜!火力はまあそこそこにある。しかし遅いので先に喰らう。弱点は多い。お前と出会ったときはサイコキネシス使えるじゃんとテンション上がったものだけど、よく考えたら無印の時も「なんでお前なんかに貴重なサイコキネシスわざマシン使わなくちゃならねーんだよ」ってだけでもともと覚えることはできたんだよな。そして今回は自力でサイコキネシス覚えられるからすげえ俺はテンション上がったんだけど、エスパータイプも本当に弱体化してるんだな。タイプ一致じゃないサイコキネシスなんて打つ暇ねえよ。ついついサイコキネシス打つよりあやしいひかりを選択して運ゲーを狙う機会ばっかりだよ。俺が悪いんだけど、俺がお前を輝かせてやれなくて、ごめんな。

 

6.フライゴン

ダブルバトルというものの存在は知ってたけど、それ以上のことなんも知らなくて、お前がじしんをぶちかましてくれたらそれなりどうにかなると思ってたんだけど、味方にも喰らうのな。じゃあダメじゃん、俺がだいたいのノリで作ったパーティー、じめんに弱いやつ多すぎるんだよ。あと宙に浮いてるやつもお前しかいない。シングルバトルの感覚で、じめんタイプが出てきたらそもそもふゆう持ちで多彩なわざタイプを持つお前がなんとかしてくれるだろうと皮算用してた俺が悪い。謝るよ。その結果、お前はじしんを封印してせっかく翼を持って空飛んでるのにせっせとあなをほるをしている。ネリネアローラダグトリオのじしんに怯えて効果今ひとつのドラゴンクローをかましてジリジリ削っている。じしんを喰らわない時点で対ネリネ戦の先発エースはどうしてもお前になってしまうんだ。まあでも3回負け越したからマジごめん。全部俺が悪い。

 

 

散々!マジで散々!ネリネとの相性が悪いだけなのかな?3回負け越しは面白くて笑ってしまった。ここまでを読んでもらってもわかる通り、俺は何もゲームをわかってないわけではない。改善点とかはいくらでも見つかるし、真に勝つためのパーティー編成は今から組み直そうと思えばたぶんいくらでもできるのだ(わざマシンも使わずほとんどおもいだすだけでわざ構成している)。あと「お父さんのゲームを見るのは土日だけ、1日1時間」という息子ルールのもとでプレイしている(息子が見ていない時に勝手にプレイして進めない)。攻略サイトを見れば簡単だし、見るまでもなく勝てるパーティーを再構築することも簡単だし、正直舐めプでやってたのでみんなこうげき技しか持ってなくてコンボとか何も狙わない旅パ感覚の編成なので、追加コンテンツがこんな難易度になってるのは予想外だ。

しかし、俺はどうせ始めたのならもうこのメンバーを交代なしで最後までやり遂げたい。ネリネにこんな苦戦してて恐らくラスボスであるスグリに勝てる気が全然しない。それでもやり遂げたい、今はフルアタッカーのわざ設定しかしていないこのメンツで、ブルーベリーアカデミーのダブルバトル環境を制覇したい。わざ構成をわざマシンアリで調整して戦っていきたい。いや、ズルはする、せいかく変えるアイテムもぎんの王冠も山ほど持ってるし、そこらへんはやりたい。

けど、俺が一緒に旅をしたいから選んだポケモンたちだけでそこから1匹もスタメン落ちすることなく、このメンツで最後まで戦い抜きたいんだ。そしてこういうプレイスタイルを自分に課することによって、25年前?初めてポケモンを遊んだ感覚に今近づいている。ありがとうポケモン、難易度としては絶対おかしいってとエンジョイ勢としては思うけど、俺はお前と最初に出会った時の気持ちに、今、立ち返っている。

 

以上です。

小学1年生、息子がかわいい

俺は、自分の第一子が生まれて以降、別にかわいくもなんともないとずっと言っていて、そこに大きな嘘は未だない。そこらへんに転がってるガキと変わらず、ただそこにいる同居人だった。

俺は、はっきりと子供がかわいいと思う感覚を良くないもんだと思っている。

自分の子供ばっかりかわいがってよそのお子様を蔑ろにするのもよくないし、うちのお子様を贔屓してくれない幼稚園の先生方に何か難癖をつける気も起きない。

俺は、なんとなく授かった我が子をそのままに受け取り、なんか同じ家にいる年の離れた同居人くらいに受け取りながら生きている。

俺は彼を愛しているだろうか、たぶんそんなに愛していないと思う。俺の責任の所在であるだけだ。

彼は俺を愛しているだろうか、たぶんそんなに愛していないだろうと思う。彼はこれからたくさんの人と出会う。誰を愛するかは彼がこれから選べばいいと思うし、俺はその一番最初にただ居ただけの一番つまらない選択肢だ。

人間という生き方を考えると、何も選べないし、何でも選べると思う。これは祈りとか理想とかそういう感じなんだけど。

息子が小学一年生になった。

息子は外の世界に向かって行って、息子にとってなんとなく我が家が居場所ではなくて帰る場所になってる気がする。

俺が居るその場所は、彼にとっては居場所ではなくてセーブポイントになってる予感を感じている。

俺はそれが途轍もなく嬉しい。

俺が通過地点に過ぎないことが嬉しい。

お前がどこかに行ってしまうことが嬉しい。

お前が親なんざより面白いものを見つけようとしているのが嬉しい。

少し親にがっかりすることも嬉しい。

思い通りを許さない親の忠告に腹を立てるお前が嬉しい。

全部全部嬉しい。

 

俺は子供を育てるということをわからなかったが、なんか飛行機に乗るやつの話は読んでいて、薔薇をどう愛せばいいかは知っている。

だから、俺は恥ずかしげもなく言える。

俺はお前に足が生えたって、どこまででも逃げようとして、どうしたって一人になろうとしたって、俺はお前を愛してる。お前の幸せを願ってるやつが絶滅するかどうかなんて、そんなことはお前は考える必要がない。

オタクは推しを「産んでる」のかもしれん

某お笑い芸人に一目惚れして推しになった人が色々やりすぎて推しに嫌われてしまったみたいな話が話題になってたので読んだ。

被害者側(の相方)の対応も含めてすべてが感情がゴリゴリに前のめりに先走ってる話なのでここの部分がおかしいとかここの部分は同情できるとかここでこうしてたらもう少し違ったんじゃないのかみたいな話をしたって仕方ないのでまるっと割愛するが、これだけは思ったこと書き残しておこうと筆を取ったのが掲題の感覚だった。

 

こういうファンばっかりだとは思わないが、まあこれに近い感覚で推しを推すファンって一定数いるんだろうとは認識している。俺にはそういう感覚がビタイチわからないので「そういう人もいるんだな」くらいに考えていたのだが、今回のnoteで言語化されてる当人の思考を見て、この人たちもしかして「産んでる」んじゃないのかなと思ったのである。これはもちろん比喩で「産んだ気になってる」とかの方が割と正確なのだが、あえて「産んでる」と呼ぶ。

ここまでどっぷりいってるファンの話はしばしば見かけるが、だいたい一目ぼれの瞬間はその当人が人生の中でものすごく苦しい時期にやってくる。自分がものすごく苦しい時にその推しに出会って、パァッと自分の人生から見える景色が色彩を帯びて多幸感に包まれてる。それってなんかもう、自分の人生の苦しみを産みの苦しみと誤認して、推しを産んだ気になっていないか?

我が子はかわいい、大変な思いをして授かった我が子、そりゃかわいいだろう。幸せになってほしいだろう。そして推しが幸せになるために売れるために有名になるためにもっと多くの人に好きになってもらえるために足りないものがあったらそりゃあ気になるだろう。推しの幸せや大成を願えばこそ一言忠告せずにはいられないだろう。心情としてはわかる、俺にはビタイチ持ち合わせていない考え方だが心情としてはわかる。なぜなら、そういう風に愛してるからこそ子どもをコントロールしようとする親を過去に見かけた経験を数えれば枚挙にいとまがないからだ。

つまり彼らは人生の苦しい瞬間に推しと出会った一目惚れを通して、ほとんど「産んでる」のだ。

子は選ばれて親の元にやってくるわけではない。しかし、それでも唯一無二の我が子だ。愛おしくて愛おしくて仕方がない。幸せになってほしい。幸せになってもらうためには幸せになって然るべきルートを歩んでもらわなくてはならない。成功する見込みがあるからと吟味したわけではなくほとんど産んだみたいな一目惚れであればこそ、推しの大成を願ってあーだこーだ言いたくなるのかもしれない。

そういう親、めっちゃおる。

その推しが才能を見込んで見染めた生身の人間であれば本人の置かれている環境たとえば事務所や芸能界のありかたに文句を言えるだろう、その推しがソシャゲのキャラであればそのキャラを冷遇して解釈違いの使い方をする運営に文句を言えるだろう、その推しが漫画のキャラであれば作者に文句を言えるであろう、しかしその推しが特に才能にほだされたでもないほとんど産んだみたいな一目惚れであれば文句を言う先はどこに向かうであろうか、そりゃ本人に行くのだろう。だってもう感覚的には親なのだから。我が子が幸せになることを誰よりも願い、そのためになら誰よりも厳しく律する、世界の誰もが見放しても自分だけは見放すことなく、その子が世界に受け入れられるように徹底的に心配して指導して面倒を見て、何より推しの行動のひとつひとつに誰よりも深く一喜一憂する。そういう親、なんぼでもおる。

 

なので、そういうふうに考えて解釈してみたら「なるほどそういうことなのか」と思った。

 

これを書いている俺も一児の親をやってるんだが、じゃあ親だからその感覚がわかるんかお前の中にあるんかと言われたらまったくわからん、まったくない。推しだろうが我が子だろうが所詮は他人だ、俺にどうこうできることはないし、なるようにしかならん、育つようにしか育たん。だからどのみちわからんのだが俺にとってのそういう当たり前が全く通用しない、愛ゆえに我が子をなんとかしてあげたくて仕方ない親、我が子のあるべき姿を調停してあげなくてはならんと考える親、そういうやつは割と普遍的に見かける機会があって、ネットでたまに見かける推しを推しすぎてしまうやつよりは見かける機会があって、でも本質は同じなんかなと思ったら俺の中で腑に落ちた。腑に落ちただけでそれ以上は何もない。

 

他人は思い通りにならない、孤独を愛して、隣の孤独を何も言わずに愛したい。

 

以上です。