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もう「グラフでわかりやすく表現」は資格にしません?騙しに使う馬鹿が多すぎ

こういう昨今なので、腹立つ話が本当に多い毎日ですけど、俺こういうの腹立つんだよなー、ほんと一番嫌いかも知れん。

あんまわかってない人を騙すのって、本当にすごく簡単なんですよ。別にグラフに限らずですけど、別に僕だってあんまわかってない人を騙すことなんてやろうと思えばそれなりできるだろうなと思いますよ。でもそれはやっちゃダメだよねーの精神で多くの人は生きてるわけじゃないですか。できるけどやらない。

そんな中で、できちゃうからやっちゃう奴にのさばられると本当にどうしようもないんですよ。だって、できちゃうんだから。あんまわかってない人は馬鹿ほどたくさんいて、騙眩かそうと思ったらなんぼでも騙眩かせる人なんてゴマンといるわけですから。こっちは矜恃でやらないってしてるのに、それを好き勝手騙眩かそうって矜恃も何もない馬鹿にやられちゃったらマトモな側はどうしたって勝ち目ないんですよ。

矜恃もない馬鹿があんまわかってない人を騙眩かそうとインパクトのあるグラフを使ったら、それに対しては正攻法ではどうしたって勝てないんですって。だってインパクトの多い方にみんな飛びついちゃうんだから。本当に勝ち目がないんです。耳目を引く、派手でインパクトのある嘘グラフを訂正しようとしたところで、そっちはそんなに拡散されないんですから、なぜなら地味だから。

これいい加減なんとかしません?「これじゃあダメだろ」って思ってる人自体は一定数いるはずなんですけど、あんまわかってない人の数の方が遥かに多いから、逐一訂正っていうやり方では絶対に無理なんですって。一定いるあんまわかってない人が、自分の信じたいものに飛びついてしまう。これを止めることは「正しいグラフの見方」「ダメなグラフの見極め方」を啓蒙するやり方ではもう絶対どうしたって無理なんだから。「そんなことはない」なんて反論はやれるもんならやってみろってレベルで無理。

じゃあどうするんだって考えたら、とりあえずもうこれ、資格にしません?

業務独占の資格じゃなくていいから、名称独占の資格にしません?

業務独占ってのはたとえば医者とかの、「その資格持ってないやつがその業務やったら即シバきまわしますよ」みたいな資格ね。

対して、名称独占ってのは行政書士とか美容師とかまー世の中にたくさんあるんですけど、誰が実際の業務をやって対価もらっても別にいいんだけど「私資格持ってるんでちゃんとしてるんで、って勝手に名乗ったらシバき回しますよ」みたいなそういう資格。

さすがにグラフ作るのを業務独占の資格にしてしまったら、みんな一般人はグラフを作ってはいけなくなってしまうわけですから、なんだっけ、あの、エクセルとかパワーポイントを作ってる会社の人!なんだっけ!あのメガネの!ここまで出てるけど名前を思い出せない!思い出した!カーネルサンダースカーネルサンダースさんが黙っちゃいないから。資格がないと誰もグラフを作っちゃいけないとなるとさすがに世の中は回らなくなるし、カーネルサンダースの収入が無くなって個人で趣味として飼ってる2億羽のニワトリが飢え死にしてしまいますから。カーネルサンダースはエクセルとパワーポイントを売って得た副収入で2億羽のニワトリを趣味で飼育していますのでね、さすがに業務独占資格にするのはダメだなと思うんですけど。

せめて名称独占みたいな感じにしちゃってですね、なんか世の中の人々の行動をうわっと変えてしまうようなセンセーショナルなグラフが出てきた時にね、これを作った奴は誰なんだ、信用できる奴なのかみたいな、そういうのが一目でわかるような資格を作っちゃってさ、「あーちゃんと資格を持ってる人のグラフならこのインパクトはそのまま真に受けていいんだ」とか「これは資格のない人が作ったグラフだから当てにしちゃいけないなー」とか、それくらいはあんまわかってない多くの人々にも「名乗ってるか名乗ってないか」くらいはわかると思うんで。 まずはそこらへんからやっていきませんか?とマジで思ったんだよねぇ。

インターネットの極端な議論だと「インターネットにアクセスできるのを免許制にしよう」みたいなのもたまに見かけたりするけどさ、もうそれは無理があるから、インターネットってうんこくらい誰でもしてるから。うんこくらい誰にとっても身近だから。インターネットを免許制(免許取ったやつにしかアクセスできない)にするのは流石に無理があるからさー。

じゃあその手前のところで、水際作戦考えようよって本当に思うし、グラフに限らずだけど信憑性のひとつの目安として「資格にしちゃう」っていうのは、与太話じゃなくて本当にみんな考えようよと思う。何十年何百年かかってもいいから。ホモサピエンスが何千年何万年、火との付き合い方を考えてるように、情報発信との付き合い方をみんなで本気で考えていこうよ、と本当に俺は思っているのであった。

メリークリスマス、竹内まりや

以上です。