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「言ってることはわかるが言い方が気に食わない」を言い換えよう

一般論です。

「言ってることはわかるが言い方が気に食わない」と思う時はまぁそりゃあ生きててある。僕だってある。この言い回しをもっと丁寧に言おうとするなら、僕であれば大体以下のような感じになるだろうか。

 

私はあなたの主張する内容そのものには賛同する。

しかしもしここで私がそのようなつもりで賛同の意を示したならば、あなたはそれを自身の言い方も含め賛同されたものと解釈するのではないかと私は危惧している。

そしてあなたは今後も同じ言い方を繰り返していくのだろうとも私は考えている。

私はそれを良しとしない。

よって私はあなたに賛同しない。

 

たぶん僕が「言ってることはわかるが言い方が気に食わない」と思った時に考えているのはこんなところ。掲題の件については以上で、以下は余談です。

 

ただね、これだけを言うのではケースによっちゃ「お利口にお願いできたなら話を聞いてやらんでもないでちゅよ~?」と同じだったりするので難しい。

たぶんもっとも望ましいのは賛同したい本来の内容の部分だけを自分なりの好ましい「言い方」で言い直したうえで、最後に上に書いた内容をエクスキューズ的に付記して「あなたに賛同したわけじゃないから勘違いしないでよね、いやツンデレとかじゃなくてマジで。マジでマジで。むしろ嫌いじゃボケ。むしろじゃないわ。順当に嫌いじゃ」と伝えることだろう。

一から十まで頭から尻までそのすべてにまるっと賛同することは出来ないなんてことは世の中ザラで、というかほとんどそればっかりで、しかしそれを理由に蔑ろにしてはいけない何かが一から十までの間のどこかの隙間に紛れ込んでいたりするのもまた世の常だ。

ならばその部分のみを抽出してやればいい。

確かにその通りだしそうあるべきだと思う部分があるならばそれは一部を引用するとかいうことではなくて―その要素だけを抜き出してやればいいのであって(或いはその作業は「脱臭する」とか言う方がしっくりくるかもしれない)、つまり駄目出しなんかしてないで粛々と自分にとって好ましい「言い方」を示すより仕方ないのだろう。

なんだか映画やアニメや小説でありがちな「文句があるならお前が作れ」みたいな話に見えるかもしれないが、「作りたいやつが勝手に作ればいい」ではなくて「作れるやつでなんとか作らなきゃダメですよね」っていうふうに考えなくちゃならん領域はみなさんご存知のとおり確かに存在するのだろう。もちろんそうじゃない領域も存在する。その領域の境目は人それぞれだったり人それぞれで済ましちゃダメだったりもする。

 

ただ、これは理想論であって、これを実践するのってすごいめんどくさいよね。めんどくさい気持ちもわかるわー。だからやっぱりやれる奴がやるしかないってことなんだろうけどね。と言ってしまうこの態度も場合によっては当事者意識に欠けるとか無関心だとか非難される種類のものであるのかもしれない。

逆に言えば色んな問題が前進しないのはみんながいちいち自分なりの「言い方」を探してはいられないリソースとか余裕とかの圧倒的な足りなさにそもそもの原因があるとも言えるのかもしれない。しかしそういったリソースや余裕がないという事情があるのは重々承知のうえでもなお、自分なりの言い方を示さずにただ「言ってることはわかるが言い方が気に食わない」とだけ言うのは「そんなに手間暇かけてまで賛同しなくてはならないことだとは私は考えない」と言っているも同じだったりするわけで、それが誰にどう解釈されるかはもうサイコロを振ってみないことにはわからないので万人は常に試され続けているとも言える。

また、このような問題は言い方を換えれば「順当に嫌いじゃ。ただ純粋にそういう言い方しかできないお前の性格が嫌いじゃ」というたったそれだけのことを伝えたい僕の前に立ちはだかる障壁だとも言えるわけで、それはもちろん場合によっては「順当にただあなたのことが好きなんだ」ということを伝えられない障壁にもなりうるということを意味する。

人間なんて好き嫌いがあって当たり前。好き合うも嫌い合うも気兼ねなくやりたい。「僕はあなたが嫌いだ」も「僕はあなたが好きなんだ」も、それ以上でもそれ以下でもなくそのままの意味でただそのままにそれだけを伝えたい。だから、僕とあなたの間に横たわる何かがそこにあるならば、僕はできる限りそれをひとつひとつ丁寧に取り除いていきたいなと思っていて、この文章だってきっとそういうことを言いたかった僕がどうにかそれだけを言おうと四苦八苦した言い方の一つです。タモリは赤塚先生の数多くの作品の一つです。タモリのサングラスはタモリの一部です。タモさんという言葉が出てこなくてタモリのことをサングラさんと呼んでいた田淵くんは私の中学校の同級生です。以上です。

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