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親指シフト訓練してたら逆にローマ字入力の合理性に気付いてビビった

 親指シフトの習得を決意してから十日あまりが経ちまして今でだいたい分速80~100打鍵、親指シフトは1打鍵で1文字入力できますのでそのまま分速80文字~100文字くらいのペースで文字を打てるようになりました。これを遅いとするか速いとするかは人それぞれとは思いますが僕は一般的なローマ字タイピングで分速240~270打鍵、毎分120~150文字くらい打つのでせいぜい普段の三分の二くらいのスピードしか出てない勘定になりますのでどうしようもなくただただかったりいなアクビが出るぜと思いながら仕方なくペチペチとキーボードを叩いています。

 それで、親指シフトで分速80~100打鍵というと少なくとも1秒に1打鍵以上はできてるかなくらいのスピード感なわけですけど、程度でいうとこれはキーの配置つまりどこのキーを打ったらどの文字がディスプレイに新たに表示されるかくらいはなんとなく頭に入ってるのかなくらいなんですけど、じゃあここから1秒間に打てる打鍵数をどう伸ばしていけばいいかと考えた時に大事なのは指同士の連携とでも言いますか、「Aのキーを押して次にBのキーを押す」そして「A'のキー(さっき打ったBのキー)を押して次にB'のキーを押す」という一塊の動作を如何に間断なく繰り返すことができるかが焦点になってくるわけであります。もちろんその間隔というのは一定ではなくAのキーとBのキーが何であるかによってばらつきがあり例えば親指シフトわからん人は「そうなんだ」くらいの感じで流してもらっていいんですけど「カタカタ」という文字列なら親指シフトでコンマ5秒くらいで打てそうですが「レーレー」と打つには1秒以上かかりそうです。他にも使用頻度が低いキーだとそもそも「どこにあったっけあのキー」と一瞬フリーズしたり、僕は「ょ」と「ゅ」の位置がまだ一瞬ごっちゃになりそうな癖があるのでまたそこで一瞬固まる時があったりとかまぁそういうのひっくるめて平均すると1秒間に1.3~1.7打鍵は打ててんじゃねえのという認識になります。

 ローマ字入力だと毎秒4~4.5打鍵くらい打ってるわけなのでまだまだ先は長い気もしてますが、親指シフトは1打鍵1文字なわけですから2打鍵毎秒でローマ字打ちと遜色ない120文字毎分、これは全然想像できるレベルです。そしてローマ字打ちでできてるんだからできないはずはない3打鍵毎秒を達成すると既にローマ字入力では俺には絶対に出せない180文字毎分、4打鍵で240文字毎分、そして何より僕のローマ字打ちは完全我流のホームポジションガン無視・左手は人差し指一本で右手は人差し指と中指の合計3本しか使っていませんでしたので4.5打鍵毎秒はかなり極限の数字これ以上はどうしたって出るわけねえという限界なわけですけど親指シフト入力は完全ホームポジション(というかホームポジションじゃないと無理)なので打鍵数的にも全俺未踏の5打鍵毎秒で一般的な人間の喋る速度と同じ300文字毎分となるわけでここらへんで俗に言われている「親指シフトはキーボードが消えて指が勝手に喋り出して思考が勝手に文字として出力される」とかいうヤバイ草でも吸ってんのかとしか思えない状態に突入するのかなと睨んでいて、まぁどうせ覚えるならそれくらいは目指したいよねと思っています。

 で、ここからが本題というか俺の中で大ニュース!大ニュース!ってなってみんなに教えなきゃってなった話なんですけど、このように現状の熟練具合についての理解と今後の課題と以降の習練を進めるにあたって意識しなくてはいけないこととかを整理してて気付いたのがローマ字入力の習得の簡易さは異常ってことです。

 先述したとおり僕はタイピングという作業を「Aのキーを押して次にBのキーを押す」そして「A'のキー(さっき打ったBのキー)を押して次にB'のキーを押す」という動作の繰り返しでありこの一連の動作一回一回にかける時間を如何に短くしていくかが問題であると考えたわけですけどそうなると次に問題になってくるのはAとBの組み合わせの数になってくるわけですね。まずは親指シフト含むかな入力について考えてみると親指シフトは1打鍵1文字ですので細かいことは抜きにざっくり考えて濁音半濁音拗音も合わせてひらがなの文字数は大体80種類前後、そのいずれかがAとBに入るわけですから覚えなくてはならない指の動きの数は単純計算で80*80の6400通り。もちろん使用頻度のばらつきは激しいしそんな並び日本語で出現することあるんかいなみたいなのもあると思うんで実際にはもっと少ないんでしょうけどまぁ6400がどこまで減るか、半分で考えても3200、ちょっとここの部分の数字はどれくらいに見積もるのが固いのかなんか国語学の人とかいたら教えてください。で、それに対してローマ字での日本語入力を考えるとこの指使いのパターン数が恐ろしく少ないということに気づきます。ローマ字は子音+母音あるいは母音単独で表されますので使用すくキーの数は母音のaiueo5種と子音KSTNHMYRWGZDBPの14種でぜんぶあわせてもわずか19種のみ、本当は拗音や促音などの一部の例外を除き子音が連続することはないんですけどめんどくさいのでざっくり19*19で計算しても、たった361パターン!どうですか、この圧倒的な差は!

 かな入力で3200通りの指使いをすべて2秒でこなせるようになった時に発揮される入力スピードを、ローマ字入力であれば361通りの指使いを1秒で打てるようになればそれだけで同じスピードに達することができるわけです。もちろん同じ速度で打てるようになった時は1打鍵1文字のかな入力のほうが速いに決まってるわけですけど、それを習得するための難易度の高さは数字を見たまんまの通りです。いや、今練習してて思うけど、こんな特殊技能身に付けるのは一部の変わり者だけでいいよ、ローマ字入力で全く問題ないし、何よりかな入力に比べてこんなに覚えることが少ないローマ字入力すげえよ、これがなかったらパソコン普及するの絶対もっと時間かかってたって。みたいなことを思ってて、これはすごい発見をしてしまった!!と思ってブログ書き始めたんですけど、書き進めれば書き進めるほどに「うわ、俺なんかめっちゃ普通のこと書いてる」と思って落ち込んできたのが今です。

 もうひとつ言うと、それでいうと日本語はローマ字打ちで結構打てるけど英文打つってなるとからっきしダメって人たくさんいますけど、俺ですけど、それも当たり前の話で、アルファベット26種をフルに活用する英語では覚えるべきパターンは26*26で676通り、そのうちローマ字入力覚える過程で指が覚えてるのはたった361通り(実際はもっと少ない)なんだから、うまく指が動かないのは当たり前なんだよね。

 そういうわけで、今後ローマ字入力でもかな入力でもなんでもいいですけどタイピングの速度を鍛えたいなぁと思う人は、指の連携とかパターンの2打鍵の時間間隔を意識するといいんじゃないですかね。では今日のところはこのへんで、最後はタイピング・オブ・ザ・デッドあるあるでお別れしましょう。ズイショさんが爆速変態タイパーになれる日をみなさんどうぞお楽しみに。「q」の斧が撃ち落とせない。以上です。