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初めての甲子園感想文

 さてみなさん、お盆ムード甚だしい今日この頃、如何お過ごしでしょうか。僕は盆休みに里帰りしない人のためにイデア界からお母さんを召還した寄稿記事を書きました。こちらもご笑覧いただけましたら幸いです。

 それで本題なんですけど、掲題の通り、行って来ましたよ、甲子園。正確には第97回全国高校野球選手権大会の7日目に行って来ました。そういえば関西に移り住んでかれこれ十年くらいになるんですけど、十年つったら結構なもんですよ、アロワナがそろそろ寿命かなどうかなくらいの期間ですから十年っていうと。最近元気がないから生き餌をあげるんだけどなかなか食べてくれないな大丈夫かなこのアロワナ、っていうのが大体一般的な「十年」の感覚だと思うんですけど異論は認めませんけど、それだけ長い間関西にいるってのに行ったことなかったんですよ甲子園。これは良くないなと今年突然思い立ちまして、やっぱね、人生なんでもやれるうちにやらなきゃにゃらん、生きたコオロギだっていつまで食えるかわかりませんから、いつ息の根止めて出してもらわんとしんどくて喉を通らんってなるかわかりませんから、何でも身体が動くうちにやっておかにゃくてはにゃらんということで歯の間にコオロギの足が挟まったまま甲子園に行って来ましたのでその感想文です。

 何せ僕も野球のルールくらい分かっててテレビ見てて今どういうシーンかはだいたい分かるくらいの知識はあるものの、実際に球場に出向いての観戦となると完全な未体験ゾーンで分からないことばかりですから。マナーとか全然分かりませんから。「一茂はどれだけ野次ってもいい」くらいしか分かってないんで。嫁も同じような調子でというか僕よりよっぽどひどくてルールに関しても「一周したら一点」くらいしか理解してなかったんで、割りとどうしようもない二人、通貨の概念が理解できてないはじめてのおつかいレベルの二人なんですけど、物々交換以外の選択肢を思いつけないので雉の死骸を引きずって商店街をウロウロしてる。それで、まずチケットを取らなあかんというのでネットで調べてみると、「まぁ2回戦くらいまでなら6時に並んでおけば間違いなく席を取れるんじゃない?」みたいなことを書いてあって、そうか6時ならバカ息子って壁に書いてもバレないのかと思って、とりあえず4時に起きて、5時過ぎの電車に乗り込んで最寄り駅を出発しました。ほとんど始発なんてほぼほぼガラガラだったんですけど、途中で東梅田に向かうべく谷町線に乗り換えたところ普通に座れない程度に混んでたんですね。そして、その乗客のほぼ全員がリュックサックを背負ってたんですね。僕も背負ってたんですけど、折りたたんだ雉が二羽入ってたんですけど、これはさては目的地同じかなーと思ってたら東梅田についたんですけど扉が開くやいなやアズスーンアズで駆け出すリュックサックのおっさんが数人おりまして、いや都会の街中でね、人間がうでを振って走ってる場面ってなかなかお目に掛からないじゃないですかビックリしちゃって。あの時もし俺の手にカラーボールが握られてたら咄嗟に投げてぶつけてただろうなくらいの勢いですよ、「俺の雉を返やせ!」って勢いで駆け出すおっさん。これは間違いないなと思って僕らも足早に阪神電車に向かうわけです。甲子園球場阪神梅田から特急で二駅、もう一息というところなわけですが、僕らが改札潜った時にはもうホームに控えた電車はパンパンのパンパンでしたね。いや、大阪に住んでたってね普通にしてりゃあなかなかそんなとんでもない人混みってお目にかかりませんけどアレはマジでパンパンでしたね。バスを囲むゾンビくらいの密度で人が詰まってました。つまり全員チェーンソーで膝下からぶった切ってやりたいくらい混雑していました。普段なら「次の電車待とうか」となるダルがりの僕らですが事情は事情と心得てまして、こいつら全員が甲子園で降りてチケット売り場に行列を作るわけでしょう、それで普通に行列の後ろの方は当日券にありつけなかったりするという話ですから、さすがにここは気張らなあかん、法令順守のもとに気張らなあかんとなりましたので、チェーンソーで全員の脚を切り落としてやることなく、なんとかお尻から身体をねじ込んで乗り付けましたけど、めちゃめちゃ混んで臭くて最悪でしたけどね。完全な偏見ですけど、甲子園に出向くおっさんの喫煙率めちゃめちゃ高そう、そんな車内でしたけれども。マジであんな混雑は久しぶりで、あのー猫じゃらしを絶妙な力加減でギュッと握るとピヨンと抜けて上方に飛ぶわけですけど、誰かがあの理屈でピヨンと飛んで網棚に乗ってもおかしくないくらい混んでましたけど、なんとかかんとか甲子園前に到着して今度は僕も扉が開くや否やアズスーンアズで改札へ向かって駆け出しました(雉が詰まったリュックは嫁に預けました)。

 それで、改札を抜けるとまたすごい人の数で、あれ、『キングダム』?ってくらい人がたくさんいて。誰かに一騎当千されるために死ぬために集合してるのかな?ってくらいたくさんの人がいて、とりあえず僕が一塁側特別自由席の列に並んだのが6時10分くらいだったのかな。最初、中央特別自由席の列に間違って並びそうになった。ややこしいので気をつけましょうというものの、たぶん初回だと気をつけようがないですわアレ。それで、チケットの発売が始まったのが6時40分、僕がチケット買えたのが7時30分頃でしょうか。僕がチケットを買う横で、中央特別自由席は当日券売り切れて並んでたものの買えない人などがいました。その人らが何時頃に並び始めたんかは不明です。それで僕らは、なんとかかんとか一塁側特別自由席を二枚手に入れて、入場して、席を確保しました。再入場は不可とのことで、一度立ち入ると水500mlが200円、ビール650円の世界と同居するはめになるので、食卓を囲むことになるので、そして当たり前のように汗はダラダラと流れ水分は不可欠なので、そこらへんのお金をケチりたい人はがっつり持参する必要がありますね。ちなみに僕は並んでチケット買うまでの間にペットボトル一本飲み切りました。そういうわけで1時間半ほど並んでやっとこさ観戦です。わかります、この段落? がっつりふざけながら書いてたらどんだけかかるねん、2000字書いてやっと電車乗るとかどうする気やねん思ってだいぶ巻きました。

 1塁側特別自由席と3塁側特別自由席と中央特別自由席の三箇所は、屋根があります。よっぽど体力に自信がない場合はここを目指しましょう。アルプス席(安い)と外野席(タダ)は、屋根がなくてマジで今すぐそこでスイカ育てたいくらいに日差しが直撃してたのでオススメできません。あと、知り合いから聞いた話なので知りませんが外野席は上裸のおっさんとかがめっちゃおると聞いたので、「なるほどタダな」となりますね。至るところで上裸のおっさんが日焼け止めのCMの加藤あいみたいなポーズで観戦してるらしいので、それはそれで面白いとしても嫁と一緒に嗜むイベントって感じじゃありません。たぶん一塁側は午前中に日差しを喰らい、三塁側は午後になると日差しを喰らいます。僕らは午前中曇りで、午後から晴れてきた感じだったので、天候には完全に恵まれた感じでした。その分、なのかはわかりませんが試合内容的にはもう一つだったのは残念ではないけどまた出向きたい理由にはなりましたね。テレビで甲子園とかを見ていると、「これがあるから野球は怖い!わからない!」とか「甲子園の魔物!」とかよく言ってますけど、そういう意味では全然野球怖くない感じで終始しました。序盤でリードしたチームがそのまま危なげなく9回まで有利を守りきるみたいなそういう試合ばっかだったのでそれはちょっともったいなかったですね。魔物完全に全牙抜け落ちて角もほぼ球かなってくらい丸まってたし白いワンピースに三つ編みで麦藁帽子でした。次は怖さを観たいですね。というのも、やっぱりアレだけの人数の人間が客席を埋め尽くしていて、赤勝て白勝てと騒ぎまくってるわけですよ。アレだけの人数のおっさんがね、タバコを我慢してるだけですごいことだなと思うわけです(もちろん球場内は禁煙だし、偏見だけどタバコ吸いそうなおっさんで溢れ返ってる)。そんなみんなが固唾を呑んで白球の行く末を見守っていて、金属バットの乾いた音が響くたびにワッと沸く。どっちが勝つかはどっちでもいいけれども、その沸く会場の最高潮を次は観たいなという感じです。前述したとおり土壇場での大逆転もなければ、ホームランも一本も出なかったしね。ピークは、その日の第一試合の東海道相模が僕あんまわかってないんですけど、今大会のナンバーワンピッチャーみたいなのがいてたらしくて、まぁその日はそいつは温存してて二番手ピッチャーが9回までしっかり守り抜いてたんですけど(勘弁してくれよ)9回ワンナウト取ったところで、そのエースが登板してですね、その時の球場全体の盛り上がり方はハンパなかったですね。アレだけであんなに盛り上がるんだったらマウンドを複数のサイが何かの意志を受け止めたかのように守ろうとしてたらどんだけ盛り上がるんだろうとか思うわけです。

 あと、意外で興味深かったのは、「一周したら一点」以外、何をしたらアウトかとかもよくわかってなかった嫁が、意外と理解しましたね。テレビは画面が切り替わるので全体として何をしていたのかよくわからなかったが俯瞰で観るとわかった、とのことで、野球のルールわかんないやつに野球教える難しさと言えばガチなわけですけど、野菜しか食べたことがない人に牛乳の味を説明するくらい難しいわけですけど、そういう人にとってはテレビ中継は難しいっていうのは言われてみればそんな気もするそうで、僕と同様に野球のルール全然知らない人に教えたい人は実際に球場に連れていくというのは意外と有効かもしれませんよと思いました。3試合見て帰ったんですけど(最後まで観たかったけど嫁の体力が尽きた)、それだけの間にずいぶん成長しましたからね。最後の方は、満塁に追い込まれたところから無失点で持ちこたえたピッチャーに「よくぞ苦しいところを守りきった」とか言えてましたから(朝の段階ではそれすら言えなかった)。

 まーそんな感じで、楽しかったです。次は今の時期よりはもうちょっとラクであろう春大会の時にでも足を運ぼうかななどと考えています。次回は三塁側特別席かベンチで監督として観たいです(夢はでっかく)。以上です。

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