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死ぬほど雑なオイディプス王あらすじ

100分で名著でオイディプス王をやっていて、100分で名著っていうのはNHKEテレでやってる伊集院光とアナウンサーなのかな?なんか知的なおばさんが二人で一か月かけて偉そうな大学のセンセイなり小説家なりのレクチャーを受けながら名著を読み解くっていう番組なんだけど、読む小説は月変わりなんだけど今月はオイディプス王をやっていてオイディプス王というのはザックリ言えばこれネタバレになりますけど、どこだかの国で王子が生まれまして予言が来るんですねたしか四人の魔女が予言すんのかな、忘れたけど、四人いるのでたぶん白虎っぽいババアと玄武っぽいババアと朱雀っぽいババアと青龍っぽいババアが予言をするんですね。「この王子は将来的に親父を殺して母親を抱きますよ」って予言が出たもんで、そりゃやべえって従者に殺させようとするんですね、でも従者が殺すのはあんまりだーつってアンバサダーつって別の国の王様王妃夫婦に里子にやっちゃうの。アンバサダーって完全に今語感で言ったけどそもそもアンバサダーってなに?と思ってググってみたんだけど、「親善大使」って意味だって、いいセンいってね?A国のガキをB国に譲るのって親善大使っぽくね?偶然すげーって思ったんだけど、このB国にも優秀な預言者がいて「このガキ、あれですよ、親父を殺して母親を抱きますよ。で、最終的に地下室で麻薬やります」つって三田佳子の次男混ざりましたけどそういう予言が出まして、じゃあもうその予言を受けたオイディプスもそこそこの年齢ですからお父さん殺すわけにはいかねえなつって御法川の次男みたいに親父に迷惑かけるわけにはいかないからなつって、親に迷惑かけるのは長男と次男だとどっちが多いのかな、なんとも言えないですけどね、長男を締め付けすぎてってパターンもあるだろうし長男は気を張ってたけど何とかなりそうだったから次男がダルダルになってもうて次男蔑ろみたいなパターンもあるだろうし、まぁそれぞれだよねちなみに僕は長男で基本的にモルモット的なポジションで僕を育てるうえでの失敗は妹弟の方針にめちゃめちゃ反映されています具体的に言うと僕の字が下手だから妹と弟は習字教室に行きました、それでオイディプスは放浪の旅に出るわけですね、両親に災いを為すって予言が出ちゃった以上できる限り親から離れようっていうめちゃめちゃ潔い手段に出てね、この予言に対する極端な対応みたいなの昔話でよくあるけど面白いですよね、眠り姫は糸車の針でやられて眠るみたいな予言が出て国中から糸車を撤去したんでしたっけあんま自信ないけど、万が一を取り除く精神ですよねそういうノリを是とする人に車に轢かれますよみたいな神託を授けたいですよね、逆にもうちょっと浮くんじゃないのって思うんですけど、それである日道を歩いてたオイディプス、向こう側から歩いてくる御一行と喧嘩になって殺しちゃうんだよね言わずもがなこれが実の親父さん、本人は里子に出されたことも気づかずにいるから知る由もないのだけど結局予言どおり実の親父さんを殺しちゃったわけですそこから更にテクテク歩いてるとスフィンクスっていう化け物に出くわして、これがなぞなぞを出すわけですよ、朝は足4本昼2本夜3本これな~んだつって正解は晩年片腕を切り落とされてもなお床にこぼれたオリーブオイルを舐めようと這い蹲る速水もこみちなんですけど、この謎を見事解き明かしてスフィンクスをやっつけたオイディプス王はその近隣の王が不在である国に迎え入れられ未亡人の妃を娶るのでした。っておーい!それ完全におかんやないかーい!おーい!一緒に番組を観ていた嫁は、それは映画『そして父になる』を観ていた時にもまったく同じことを言っていたのだけれど「いや、普通顔で気づくでしょ」みたいなことを言っていて、親子だとか本当は親子じゃないだとか、顔見りゃわかりそうなもんだけど、というそれはリアリティの強度への言及なのかな、でも俺は結構そうか~?と思うほうで僕は脳が私を支配する派志向の人間ですから遺伝子や血よりも脳の方が強えと思ってるので、どんだけ遺伝子や血が共鳴してようが脳がそう思い込んじゃったらそっちの方が先立つから、自分の子だと頭で思っちゃえば他人の子も気づかずに育てるだろうし赤の他人だと脳が信じ込めば実のお母さんを娶っちゃったりするんじゃねえのと思うんだけど、俺がそういう話をするとウケられるくらい俺は親父と顔が似ているので全然説得力がない。それでももう一つ思うのは、あの世の中って夫婦で顔が似ている人たちって枚挙に暇がないじゃないですかアレなんなのと思うんですけど、僕はそれで言えば遺伝子遠い同士が惹き合うみたいなん割りとあるのかなと思うし僕もそう思って相手を選んだつもりなんですけど不思議なもんで長いこと一緒にいるとなんか似てくるなぁと思って今思い出した全然関係ない話なんですけど小学校3年生の時にクラスに蟹田くんっていう男の子がおってそいつがなんか消しゴムを噛む癖があったんですけど席替えでたまたま横になった塩田さんっていう女の子がそれまでそんなことなかったのにその癖が感染って消しゴム噛んでたん糞面白かったの思い出しました、そういうことが世の中あるわけですから例えそれが実のお母さんであったとしてもそれを知らなければ「なにこいつめちゃめちゃ俺に似てる!夫婦になったら似てくる過程すっ飛ばして既に似てる、好き!」ってなる可能性もあるかもなぁという気もする。そういうわけでオイディプスはついに王となるわけですけども、ここまでが大前提の大序盤ですよってのが戯曲オイディプス王らしくて、魔女かな?あの例の4人の魔女かな知らねえけど玄武っぽいババアは普通に町歩いてて見かけますよね、岩?みたいな感じの、ついで見かけるのが朱雀っぽいババアですね。意外と見かけますよね、威嚇してる感じがすごいビビットな色使いのババア、ついで白虎っぽいエレガントで攻撃性が高いババアが散見されて一番見かけないのは青龍っぽいババアなわけですけどこのババアの話まったく関係ない話ですけど、4人の魔女怒っちゃったのかなぁ、「言うたやん!」って感じで国を疫病が襲うんですね。そりゃね、さんざん警告したわけですよ、このままじゃえらいことなりまっせって言ったはずなのにこのザマですから、そりゃ三田佳子の涙も白々しく見えますよ、どう落とし前つけるんだって話でまた神託が下ります。前の王を殺した犯人をどうにかせんことにはこの災厄は終わりませんよ、と。それを聞いたオイディプス王は何も知らないわけですから合点承知の輔なわけですよ、変な輔が出ましたけど、なんでかわからんけど助けるじゃなくて志の輔師匠の輔が出ましたから動揺してますけどこのままいきますけども、何としても犯人を見つけてやるぞ王の誇りにかけてとか言っちゃうわけです。お前や~って話なんですけど、コロコロコミックだったら完全に全員頭からズコーってコケるところですけど、そこから物語は始まりまして、犯人を捜し奔走するオイディプス王、いやお前や~~~!って感じの本編なんですけど、まぁそこは実際に読んでもらうとして、番組の中で結局この話なんなのよというあたりで「自分探しなんてしない方がいい、失敗した方がいい、本当のことを知ってどうするんだ」ということが主題なんだよみたいな話になっていて、俺はわかったようなわからないような気になった。八方塞がりになる真実をわざわざ知ってどうするんだという話らしく、それに対して何でも知りたがりの自分の中での白黒がつかないとどうにも納得がいかない性格の伊集院も「あーなるほど」なんて言ってたわけだけど、最終的にオイディプスは真実が明らかになった後にお母さんに自殺されてしまい自分の目を潰し再度「LOVE LOVEあいしてる」に出演します(この下りは、いしだ壱成が「LOVE LOVEあいしてる」に出演してたような気がして書いたけどググったら全くそんなことなかった。本当はもう一回放浪の旅に出ます)。でも大事なのはオイディプスが最後そうしていなければ災厄は止まらなかったってことでしょ、と僕は思っていて、結局これは落とし前の話ということではないのだろうかと思った。

ちなみに番組を「へ~」と眺めていただけで、一応読んだような聞きかじったようなすげえ曖昧な記憶のまま喋ってるので色々間違ってる可能性があるしそのうちちゃんと読もうかなとも思っています。コロコロコミックで連載している大人気4コマギャグ漫画「オイディプスおう君!」は実は自分が原因である揉め事に血気盛んに首を突っ込んだオイティプスおう君が4コマ目で自分の目を突く。以上です。