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魔法をかけられておっさんになった少年みたいな目つきのおっさんにならないために

 ぼくらのクローゼットさんへの寄稿記事第二弾が公開されましたー。是非ともご笑覧くださいませ。

 このサイト、どういうつもりか知りませんが色んな人が「おじさん」にまつわる話題を繰り広げてて加齢臭がハンパなくて正直左っかわに清潔感溢れるクリーニング屋さんのロゴがあって良かったなって感じなんですけど、そんなサイトに「好きなことを好きに書いてくれたらいいですよ」と調子のいいことを言われて寄稿をすることになった僕も気付けば結局「おじさん」をテーマに一席ぶつ恰好に収まっており、こんな話するつもりは最初なかったはずなのにさすがおじさん老獪だぜって感じで、「好きに書いてくれていいですよ」って最初に依頼された時点できっと僕は既に手のひらの上を転がされてる状態でさながら僕は一番おじさんの臭いが発生すると言われるお釈迦様の耳の裏に辿り着いた孫悟空です。

 ブログを書いたり読んだりする中で、なかなかありがたいのが自分より年輩のおっさんの話を聞けるっていうのがまず一つありまして、そりゃあ普通に生きててもおっさんと喋る機会はざらにあるわけですけどリアルな社会におけるコミュニケーションというのはまず関係性ありきなわけですからある程度お互いに取り繕った感じの、俺はお前をおっさんとして扱うからそっちも若者をうっちゃる感じで来いよみたいな暗黒舞踏的マナーが先立っちゃって「ブッチャケリーノおっさんやっててどうなの?」なんてあけすけな話はなかなか聞けないわけです。その点、リアルの日常生活からは一定の距離がありつつも地続きなインターネットの地平っていうのはもちろん一定の敬意を払い払われやってかなくてはならんのはモチのロンのことにしたって、たまにテレビで見かける定時制高校のドキュメンタリーで年齢相応のそのまんまの高校生に混じっておっさん高校生が一緒に授業を受けたり休み時間に笑い話をしたりソフトボールをしたりとか、あれこの年になって考えるとそのまんまの高校生どももなかなか貴重で良い級友を得ているぞと思うんですけど、アレに近いようなフラットさが成立しうるもんですからそこで聞ける生の声をこりゃラッキーと日々持ち帰ってるわけです。

 そんなおっさんどもを眺めていて思うのは、年齢を重ねるだけなら黙っててもできるがいざいい感じのおっさんになろうと思ったら色々考えなくちゃダメなんだぞって言うことで、逆に言えば何も考えずにいるとイマイチなおっさんには簡単になれちゃうんだぞってことです。掲題の魔法をかけられておっさんになった少年みたいな目つきのおっさんですが、たまに見かけるじゃないですか、「いやいやいや!魔法じゃないから!加齢だから!お前は今後おっさん化が進行する一方で、魔法が解けて少年に戻る日なんて絶対一生来ないんだけどそこらへんお前はほんとにちゃんとわかってるの!?」って言いたくなるそんな目つきのおっさん。誤解して欲しくないのは「今でも少年のように目を輝かせられるおっさん」と「魔法をかけられておっさんになった少年みたいな目つきのおっさん」は似てるようで全く違うおっさんだということです。前者はおっさんであること、ひいては人生に前向きなおっさんですが、後者はどっちかっていうと現実から目を逸らしてる節があるおっさんです。そういう後者のおっさんが昔からいるのか、最近になって増えてきたのかは僕には与り知らぬところではございますが、どうも後者のおっさんの生き方をやろうと思えばやってしまえる世の中感は昔より強くなってきてるなという趣がどうにもあるようで、僕もそういうおっさんに足首掴まれてるんだぞ、そういうおっさんの手を振り払って走らなあかん夜明けまで。主演、萩原聖人。あ、萩原聖人はどっちのおっさんに向かってるかマジで全然よくわかりませんね。芸能人はそういう意味で化け物なのであまり参考になりませんね。あと、今回おじさんの記事を書くにあたって「志村けんは若い時から変なおじさんやってイメトレ積んでただけあって、おじさんをやるのが上手い」みたいなことを書こうとして調べたんですが、変なおじさん始めたのたぶん三十代後半なんだよね。そういえば遅咲きなんだよね、志村けん。だからやっぱ志村けんも「たまにババアの演技をしたりもするけど俺はなんだかんだ若い」と思ってたけど「あ、俺ももうおじさんなんだな」って気付いておじさん始めたんじゃねえかな。いや、これ全部一から十まで想像で喋ってるけどね。知らねえけど。

 寄稿記事でも触れている通りですが、ロールモデルを探せばもう世の中右もおっさん左もおっさんでおっさんには事欠かない、枚挙に暇がないおっさん日和の毎日ですから、もちろんそういったおっさん過剰の世の中だからこそ「赤信号、みんなで渡れば怖くない」感覚でそそり立つおじさんの壁を乗り越えることを早々に放棄して魔法をかけられておっさんになった少年みたいな目つきになってるおっさんがたくさんいるんだみたいな側面もあるとは思うんですけれど、青になるのを待ってみんなで手を挙げて渡るのが一番かっこいいに決まってるしおっさんがそうしないと子供はもっと信号守らないようになってしまいますから、繰り返しになりますが幸いなことに最近はブログだとかこの「ぼくらのクローゼット」というサイトだとかで同じように考えて先行しておじさんの壁にがっぷり四つで挑んでる生のおっさんを見物できる機会も絶えませんから、実験モルモット感覚でおっさんを見守りながら自分もえっちらおっちらやっていこうかなと考えております。どうせ逃げられっこないんだし、みんなも加齢について考えましょうよ。うへへへへ。以上です。

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