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二番の歌詞がしっくり来ない現象

このエントリは、俺が独力でネタにすることは無理だ無理じゃないにしてもものっそ時間かかるので諦めた、投げた、ただ俺がそういうのあったらめちゃめちゃ面白く読むので誰か書けるやついたら書いてくれみたいな、すんごい雑なやつです。

主にアニソン周りが多いような或いは90年代に顕著な現象で最近はそうでもないのかもしれないんだけれど二番の歌詞がしっくり来ない現象というものが昔はよくあった。今でもあるのかな。ごめん知らん。

例えば分かりやすいところで言えば、アニメ主題歌で必殺技を叫ぶようなパターンがあるとするじゃないですか、二番で叫ぶ技の方がショボいんですね、トーンダウンしてるんですよね。一番で既に全力の本気の必殺技を叫んじゃってるんで、まだ叫んでないショボい技がどうしても二番三番に固まってしまう。いやそこは一番と同じ最も強い技でいけよ、それが敵に対する敬意だろ、なにを下位互換の技で対処しようとしてるんだよ燃費気にしてるんじゃないよウサギを狩るにも全力の獅子な感じをもっと出していこうよっ。

あとやっぱ一番と二番である程度同じキーワードを含んだり、意味的に対比になるワードを持ってきたり、韻だけ揃えるようにしたりとかしなくちゃならんわけですけど、一番がうまいこと言えすぎてたせいで二番がめちゃめちゃ滑ってるように見えたりとかあるじゃないですか。あと、二番でもちゃんとうまいこと言わなくちゃならんのを優先しすぎたあまり二番もたしかに内容的にはちゃんとうまいこと言えてるんだけど一番から見るとちょっと思想スタンスそのものがブレちゃってるけどそれは大丈夫なの?みたいなことになってたりとか。一番の歌詞と対比になるワードを盛り込んでとりあえずそれっぽい二番の歌詞を拵えてみたものの二番でそういう対比を見せるってなると一番の歌詞の解釈もちょっと変わってきちゃってない?みたいなのとか。あと単純に一番では明るい歌詞内容だったメロのところで二番では若干悲しいことを言ってる時の違和感とか、そういうのを蒐集して調べていくと面白いんじゃないかなと思ったんです。

もちろん、これ脳にこびりついた懐かしみだけで考えている段階なので、昔なんかは特にテレビタイアップが最高に盛り上がってる時代で「一番だけ聴いているけど二番はほとんどまったく聴いたことがない」というのがザラだったので単純にそこからくる違和感に過ぎない可能性もあるので、ちゃんと面白がろうとしたらもう一度今になってフラットな気持ちで歌詞を確認して聴き直さなくちゃならないんだけれども。でもやっぱテレビタイアップを前提に歌を作ろうとしたらどうしても短い尺でも完結してるように見えるように作る必要があって、そうなってくるとやっぱ一番だけで自己紹介をすべて終わらせる(この自己紹介という言い方は、別にアニメやドラマの内容そのままの歌に限らず、その歌の世界観的な?そういう意味での自己紹介)のが一番手っ取り早いやり方で、じゃあ二番三番どうするのってなってグチャグチャなるみたいなそういうあるあるが当時あったような気がする。たぶん俺が今ぼんやりとイメージして「気がする」と言ってるのは90年代のJ-POPとかアニメ主題歌なんですけど、それより更に遡った年代の曲だと一番から二番三番とストーリー仕立てになっていたり、明らかに物語的な時系列がなかったとしても二番三番の歌詞で補完してやる必要があるように思われる一番の歌詞というのがもっとポピュラーだったような気がするんだよなぁ。

何にせよ、「気にする」「気にする」を連呼している通り、これ完全に今のところ与太話で、俺もともと音楽疎いし詳しくないし脳の記憶の引出から色々サッと引き出すことができないってのも自覚してるのでじゃあ具体的にどんな面白事例があるのかどういう違和感のパターンに分類することが可能なのかみたいなそういうレベルで微笑ましい面白まで持ってこうとするとすげえ大変なのね。できるとしてもだいぶ先の話になっちゃうのね。だからとりあえず「感覚の話で悪いんだけど、絶対にそういういじり甲斐のある違和感がある種の歌には存在しているように思うんだよね」ということを先んじて述べちゃいまして、これで誰かが「ああ、それならこういう面白い歌があるよ」とか「言われてみればあの歌詞の二番、変」みたいな話を出してくれたら俺はそれすげえ面白がるので誰かやってくれねえかなってのがこのエントリの主旨なわけです。

感覚の話で悪いんだけど、それでも気のせいじゃなくてとりあえず絶対にそういうのあることはあるんだよ、と言い切れるのはその違和感に目をつけて狙ってそれを作りにいったのが『「エキセントリック少年ボウイ」のテーマ』だったわけです。あの歌がウケてたってことはやっぱそういう歌詞の当て方の歪さみたいなものは当時の誰もが心のどこかで感じていたってことなんだろうと思うんですよね。

あとは、そうですね、言い残したことと言えば、『LEVEL4』の「ちょっとやそっとじゃ」が「夢に遜色」に変換されるの、意味がわからなくてすごい。以上です。