←ズイショ→

ズイショさんのブログはズイショさんの人生のズイショで更新されます!

20140520

週末に函館を旅行してた気がするんですけど、そういう夢を見る蝶こと俺の可能性を慮るとマジでそういう夢を見てただけの蝶こと俺だった場合すごい恥ずかしいんでテレビの話しますね。だってテレビはリアルタイム検索を見る限り真実であることに間違いないのだから。

ルーズヴェルト・ゲーム』が半沢直樹の二番煎じで滑ってる的な印象あるけどこれ普通に面白いじゃんってのありますよね。そりゃキャラが臭いだとか演出がまどろっこしいだとか色々あるけど、いや普通に面白いんじゃねぇのってのが俺の中でありますよこれ。比べる相手が悪すぎるんですよ、半沢以前にやってたら普通に良かったじゃん感強まるそこそこ面白い出来なんじゃねぇのって思ってるんですけど現に以後なんだからどうしようもねぇわな、って感覚の方が強い。おっさん小説ってジャンルがあると思うんですけど、まぁたぶん社会派サスペンスとかそういう括りになると思うんですけど、あそこらへんのおもろい作品は良い作品ですよ。まず基本として謎そして謎、それを追うのは職業人、これは特殊な知識(?)とか技術(?)とかを有するにせよサラリーマンはサラリーマン、職業人の倫理をもってしてその中でなんやかや頑張るにしても結局は職業人、登場人物全員が生活もあれば家族もあればその隙間隙間のつもりが大部分になっちゃってる仕事にかけるプライドもある、その中であーだこーだやる。そういう小説ジャンルがあるわけです。と煽ったからにはお前ちゃんと読んでんのかって話になるんでしょうけど、僕はとりあえず横山秀夫真保裕一が好き。昔よく読んだなぁってことを覚えてる。で、この手の小説、読んでる間は面白いんだけど読み終えたところで大して何も残らないんだ。職業人の矜持みたいなもんにはグッとくるんだけど、登場人物の彼らから学んだそのノリを現実世界で活かしてもいいことなんかないし、ほんとただのエンタメ小説で、その職業界隈ならではのトリビアがうっすら脳の片隅にこびりつく程度で何の役にも立たないから読むのがめんどくさいんだ。でもテレビドラマでやってくれたら読まずに済むんだから見やすいよね。ルーズヴェルト・ゲームはそんなノリ。小説で読んだら読んだでむしろ小説のほうがもっと面白いんだろうなと思うけどめんどくさいからテレビドラマで十分。そしてそれに俺は何の不満もない。ケチをつけたくなるのは半沢ありきだってのはまぁ分かる。一応向こうだって半沢を踏襲して作る気マンマンなところはあるんだろうけど、もし本当に半沢をトレースして視聴率とかわかんないけどそういうの取りたいんだったら原作なんぞ全無視して社長は気分屋の馬鹿として描いてそいつをうまいことコントロールしようとする役員みたいなのを主役にすればよかったんじゃないのかなぁとは思う。唐沢寿明が主役の社長役でなんだかんだ自分を脅かす敵役っぽい他の会社の社長とかに啖呵切ったりしてるんだけど、それはそれとしながらリストラ敢行で冷徹な一面を見せたりしててで単純にこれに感情移入できる人ってそれこそおっさん小説読める余裕あるサラリーマンだけじゃないのみたいな。半沢にしたってうちの嫁なんか後半は倍返し倍返し言いながらいつ見るの今でしょ言うてましたけども、今でしょまで言うてたらそれただのミーハーじゃんって感じでしたけど、序盤は結構懐疑的というか面白く思ってなかったようで「こんなもんわざわざ休みの日に見たくないよ」って言ってましたけど、これって本当にそうで、利害競争的な喧嘩をわざわざ見せてあの視聴率って何と何がどう噛み合ってああなったんだろうかなってのは今振り返っても普通にすげぇ不思議ですよね。不思議と言いつつやっぱり要素としてでかいのは何処其処で言われてるような時代劇のノリってのがでかくて、人情とか誠の心とかそういうのが軸にある人が巨悪をぶっ倒すみたいなそこらへんが後押しだったと思うんですけどルーズヴェルトゲームには如何せんそれがないので。今後どうなるのかは分からんにせよ、半沢では一先ず悪とされていたような価値観を主人公である社長さんが遺憾なく発揮してたりするんでそりゃあ「半沢人気に乗っかって演出だけ真似た糞ドラマ」に見えるのも仕方ないよなぁとか思ってるんですけど。本来あんなもんですよ。内紛含めて今後よりいっそうドロッドロになるので見にくいんだろうなぁとは思うんですけど、半沢観てて面白かったしそして今後も俺がドラマで観たいのはそこらへんで大丈夫ですよって感覚はあるのでとりあえず俺は楽しく観てます。何につけても白い巨塔の二人が無駄にまた二人で頑張ってるだけでも糞面白いですよね。

あと、『ビターブラッド』が思いのほか面白いんですけどこれみんなどうなの? これシリーズ化しても良くない? 『相棒』とか全く見たことなくてアレなんだけど、アレポジションになってもいいんじゃないレベルで安心して見れるんだけどどうなんだろう。古き良きドフィクション刑事モノというか、シリアス調の刑事モノ映画だったらそれだけでまるまる2時間もつような事件が1話のなかで2コとか3コとか起きるノリなので「そういう刑事モノなのでどうぞ最後まで楽しんで見ていってくださいね」って感じがすごい伝わって大変観やすい。はみだし刑事とかアッチに近いノリじゃないですか。何につけても脚本が楽しませる気マンマンなところがすごい滲み出ててほかにすることがないから観るには最高ですね。とりあえず4話はまで観終えたけど今のところ全部アイロンかけながら見てる気がする。それくらいがちょうどいい。あと忽那汐里がめちゃくそかわいい。最初なんだっけポッキーのCMで観たんだっけ。その後『泣くな、はらちゃん』で糞しょうもないドラマ上必要なキャラクターをやらされててその後振るわなかったのでどうしたもんかなと思ってたけどここでめちゃめちゃかわいい新米刑事役。踊る大捜査線深津絵里よろしくむしろこれが今後足かせになるんじゃないかくらいの勢いで引き続き全力で応援していきたいなと思っています。

花子とアン』もえっちらおっちら見かけてますけど、これは半年とかの長丁場なんで引き続きぬるぬる見守ります。とりあえず最初はアサイチっていう同郷の幼馴染が演技うまいし男前なのでたぶんこいつは最後まで出るで、最後まで出るってことはこいつと結婚するのかなと思ってたんですけど、主役の安東花は村岡花子になるとのことでアサイチじゃない村岡姓を名乗る男が登場したりしたのでネタバレ死ねよと思いながら、どうせ結ばれることもないアサイチをかわいそうだなかわいそうだなと思いながら見守っております。長い尺にかまけて「親の思い」とかをすごい丁寧にやるのでたまに「うっ」となる。

『極悪がんぼ』は、なんか毎週予約の設定が外れてたのでもう観てないんですけど、まぁ毎度それなりにドラマ楽しいのでテレビっ子大変満足です。以上です。