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童貞根性は前外しのブラの夢を見るか

先日テレビで有吉さんが一分間でどれだけ多くのブラホックを外せるかというギネス記録に挑戦しているのを見かけた時に(何やってんだよ)、嫁がとつぜんこんな思い出話を始めてビビりました。

一年半ほど前に週刊少年ジャンプで『恋染紅葉』というお色気ラブコメ漫画が連載されておりまして毎週毎週「童貞臭い童貞臭い」と楽しく読んでいたんですけれども、ある回にてお約束のポロリ的サービスシーンの中でヒロイン(女子高生)のブラジャーが外れてしまうという描写があったんですけどそのブラが前外しだったことについて嫁が「女子高生が前留めのブラなんか着けてるわけないやん、女とお付き合いしたこともない男はこれだから」と言ったことに対していつもであれば「ほんま童貞臭いよなー」と同調するはずの僕が「お前はそうかもしれないけど前外しのブラをつけてる女子高生だってどこかにいるかもしれないだろうが!!」と烈火の如く怒り出したとのことで嫁が「いや、普通の下着売り場で売ってないんだから普通の女子高生は前留めのブラなんかつけてないよ」と言っても断固として譲らず「前外しのブラしてる女子高生はいるかもしれないだろ!」と僕はプリプリ怒り続けていたとのことです。

僕は言ったことを三歩で忘れる鳥頭どころか空中で言ってたことを着地した頃には忘れてる頭からっぽエアジョーダンレベルになりますのでそんな話言われるまでスッカリ忘れていたのですが、彼女の中では「こいつはそんなに前留めブラに執着があるのだろうか」「前留めブラにはそんなに男の夢が詰まっているのだろうか」という疑問と共に強く印象に残っていたようで、嫁にこういう記憶の固定化をされてしまうと彼女はこのエピソードを突然思い出しては語り始めるというルーチンを二年に一回くらいのサイクルで延々繰り返すタイプの人なのでこのままでは非常にダルいです。よって、俺が何にそんなに怒っていたのかを改めて見つめ直しそれを彼女に理解してもらうことで疑問とともに残った記憶をなるほどと思った記憶で打ち消して、なんとかチャラにできないかなという狙いでもう一度怒り直してみる予行練習がこちらのエントリになります。

というかね、これは前提として得られる情報が男と女で差がありすぎるから仕方がないことなんですよ。「下着売り場に実際になかった」という神の視点の情報を得られるのは女性側の特権でありチートなんですよ、まずここを理解してほしい。僕が言いたいのは「男性が前外しのブラしてる女子高生はいるかもしれないと思うのは仕方のないことだろ」ということなんです。男性が「前外しのブラをしている女子高生なんかいない」という真理に到達するためにはある程度の母数を調査して「たくさん調べたけど前外しのブラをしている女子高生はいなかった」という結果を得る必要があるわけですよ。仮に童貞じゃないとしても一人や二人後ろ外しのブラしてるのを確認したところでそれじゃあ全然足りないんですよ。男性側からするとすべてのカラスが黒いことを確認しない限り白いカラスがいないことは真実たりえないわけです。一介の男にそれをどうして確認できましょうか? こちとらボーイフレンド(仮)じゃねぇんだよ! そんなに言うなら証明してくれよ。日本中のあまねく女子高生からアンケートをとって前外しのブラをしてる奴なんかいないということを証明してくれよ。あるいはすべての前外しのブラを着けている女性は女子高生じゃないことを確認させてくれよ。これはむしろ前外しのブラを着けている女性はすべて青少年保護育成条例に引っかからないということになるので実際に並べて見せてくれよ。俺はいいからせめてこの偉大な論法を考案したヘンペルにだけでも見せてやって欲しい。後生だ。

そういう女性の下着売り場を知らない以上決して真実に到達できない男性を一括りにして「前留めのブラジャーとかww童貞乙ww」というのはあまりにも乱暴なのではないでしょうか。僕が怒っているのはそういうことなのです。男が女性下着売り場に立ち入れない以上、僕たちが前外しのブラへの幻想を捨てるためには実地検証しかないのです。そしてそれは事実上不可能なのです。確かに前外しのブラをしている女子高生なんていないのかもしれません。女性下着売場の話を知ってそれは僕もわかりました。僕はその事実を受け入れます。だけどね! だけど自分が知っているからといって構造上決して知ることができない人々を下に見て乏しめるのは良くないと思います。なので前外しブラの女子高生だっているかもしれないと今も考えてる僕の後輩たちを、かつての僕たちを馬鹿にするのは絶対に許せません。謝ってください。

みんな「謝ってください!!」

とね、僕はそういう思いを真摯に伝えたいだけなんですけれども。ただ、ここまで書いてて気付いたのが、彼女が「前留めのブラ」と言っていたのに対して僕は頑なに「前外しのブラ」と言い続けているあたり、女にとってのブラジャーと男にとってのブラジャーとは全く異なる何かであり、男のブラジャーには何かしらの夢が詰まっているということはそれはそれで真実なのかもしれません。男の子にはそういう羅針盤なんて渋滞の元的なところがあるのです。夢を追い求める生き物なんです。要は「人の夢を笑うな!(ドン!)」ってことなんです。そういうことなんです。熱くなってしまい申し訳ありません。一杯お水を頂けませんか。できれば皆さんの足も洗わせてはくれませんか。それを終えたらもう死ぬんで。以上です。