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せかいはノイズでできている。或いは補助線

『共感を求める妻、問題解決したがる夫』ばかりとは限らない -夫婦喧嘩の傾向と対策を4象限で整理してみる

http://935.hatenadiary.jp/entry/2013/12/06/234941

これ読んで、これ別に夫婦喧嘩に限らず人間関係すべてそうだと言えるんだけどこの人は夫婦喧嘩のことを考えた時にこの考え方に辿り着いたんだなと思うと考えるとなんだか感慨深くなって掲題のようなことを思った俺こと僕なのであった。性差すらノイズであり、引用記事のネタ元のように男女を変に割り切って荒唐無稽なことをのさばる人もいれば、性差ある夫婦という関係を補助線にして共同作業を行ううえで発生するディスコミュニケーション全般をわかりやすいように解釈する人もいる。おもろい。

以下は僕の日課の良い汗をかくシャドーボクシングでございます。この文字をまさに今この文字というこの文字を書いている今まさにこの瞬間以下は空白なわけで今まさにファイティングポーズをとって今から書く僕ですが気になる気になる名前も知らないファイティングポーズですから見たこともないシャドーボクシングになるでしょう。その日をその日をみんなで待ちましょう。あ、ごめんね私ったら興奮しちゃって。書く準備するね。すぐに読むでしょ?

基本的に何事においても一般化だとか分類だとかっていうのはそりゃあ生きてて俺もするけどそれは面白いからしてるのであってあんま信じてない。例えば血液型性格診断みたいな与太話も入り方によっては実のところ嫌いじゃない、でもそれは信じてるわけじゃなくてみんなで共有できるから面白く料理できるから楽しいだけで別に信じてない。みんなで共有できて共感できるからって正しいとは限らない只そのことすら面白い。あと文脈によっちゃそれをあるていで扱うことで俺がトータル得することがある。それだけだ。そしてこいつの根が深いのはなんだかんだ人の本質に影響を与えることもあるということで。血液型性格診断は当てにならないとしてもAB型の人間はAB型の人間として扱われる機会がある。その結果AB型の人間は自分がAB型であることを良しとするか嫌悪するかあるいは血液型性格診断そのものを嫌悪するかのいずれかを選択する必要がある。血液型性格診断の正否はさておいてそういう概念が存在する環境に在る時点で選択しないという選択肢はない。そういう意味で血液型性格診断は侮れないという側面はあるが、それは血液型性格診断が正しいということにはならない。それを正しいということは「俺が黒い絵の具で塗るのだからりんごは黒い」と言い切るような愚行である。

僕らはあらゆる物事にそれがある以上見解を持たなくてはならない。それはどんな文脈のどんな物質にも温度や質量が存在することと同じ仕組みである。本当に興味がないどうでもいいことであろうとも誰かに何かに問われた時点で何らかの見解と立場は絶対に表明されてしまうのだ。「興味ない」すら見解で、その立場をとり続けるためにはパワーが必要である。世界はあらゆるシーンで僕たちに見解を求め続ける完全無敵の先制攻撃の集合体であり、僕や貴方は不躾な先制攻撃に対するアンサーの集合体として僕や貴方を構成する。本来的には考える必要もない問題に対してアンサーを引きずり出された結果それに引きづられて生活をこじらせる人がいる。いや、すべての人はこじらせている。正道はたぶんあるのだろうがその道を歩むうえで不要な価値観に対する回答を求められるシーンが多すぎる。それをイヤだという人もいるようだが僕はもうイヤでも何でもない。「そういうふうにできている」の主語は僕や貴方ではなくきっとこの世界だ。そういうふうにできている遊び場ならそういうふうに遊べばいい。将棋なんかメじゃないくらい複雑すぎて面白すぎて仕方ない。死んでなお勝ち負けがないという点だけゲームとして終わってるけど。

考える必要もないノイズな概念をどう補助線にして面白い方向に進めていくかが目下僕と貴方の課題であってしかし性差ってその究極系だよなぁ。もし神様がいるとするならば彼にありがとうを言う用件もぶん殴りたい用件も「なぜ男女を作りたもうたかねしかし」であるように思う。性差だってノイズだ。十人十色でいいはずだ。それなのに男はこういう考え方で女はこういう考え方でなんて物言いが生まれるんだから笑えてしまう。男はこう、女はこう、ってのが変な話だっていうのは確実に自分より頭が悪いと思える同性を10名挙げよと問われれば誰でも10秒で挙げつらねることができる時点で明らかだ。なのに男はこう、女はこう、は何故こうもなくならないのか。この世界における最強ノイズの一つであることは間違いないなと思ってる。次点、美醜。何せ神様はカチッというまで押して回して填め込んで私たち男に突起物を与えたもうました。しかもこの突起物を穴にズボズボすると気持ちが良いしオス的に優秀な錯覚を味わえる。女性のほうは、どうなのかな、知らん。おれ女じゃないから。そんなこんなで我々男は穴をズボズボしたい一心で人類誕生から700万年もの間一秒たりともブームが廃れてない穴つき女子にいつだって執心でご乱心です。それゆえ男は女を、女は男を、違う生き物と捉え互いに傾向を掴もうとして的外れなことを言うしおまけにズボズボで終わればまだ気が楽なものの未来を育てるためには一心同体にすらなる必要があるとのことで、それをつつがなくやるためにまた傾向を一般化しようとするんでしょ? やだー。僕と貴方がわかりあううえで性差なんて全く必要なく僕は貴方のことを知ろうとすればいいだけなのに、こうも横たわる性差というものが愛しくて愛しくて溜まらない。神は神で自分で決めたルールの癖に欠品を寄越しやがって同性愛者もいたりして神様一つもお前完璧じゃないじゃねぇかと思うんですが、これは神様の精度が悪いよという話であって同性愛者が悪いという話ではなく僕は人間は人間を愛するだけなんですがそこにもノイズとして補助線として性差が横たわる。神様が隣人を愛せよと言って男と女を作ったからそれを真に受けて愛そうとしてたら同性愛者とかいう引っ掛け問題を用意する。じゃあやっぱ愛と男女って何の関係もないやんけ。どうすべて愛してやろうか。面白すぎる。

結局自分はあんまり何につけても興味がない。あらゆる諸問題はそれ自体何の意味もないノイズにしかすぎなくて、しかしそれらノイズを僕や貴方が解釈することによって僕や貴方は幸福に近づいたり破滅に片足を突っ込んだりする。それは綱引きだ。真空には何も生まれないけれど真空に発生した何もかもは価値があるから発生したわけではない。ただ、それらがなんとなく組み合わさって、たまたま、こんな60億人の人間様を筆頭とするとんでもない地球になったにすぎないのだろう。ミクロな僕らの生活の中で行われる綱引きもそれと全く同じで、全く必要のない雑多な価値観がたまたまあるからそれを足がかりに藁にも縋るように僕と貴方は巡り合う。面白すぎる。

全然関係ない話なんだけど、美輪明宏ヨイトマケの唄Youtubeで見てて思ったんだけど綱は天から引くのね。僕と貴方の綱引きも、引き合うんじゃなくて二人で天から綱を引くんでしょう。以上です。