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おれっぽい文章を書くコツを一部紹介します

お前どんだけ自分好きなんだよ誰もお前になんか興味ねぇよ犬を看取ってから死ね!(なぜなら犬に罪はないから)の極みみたいな話題ではあるのですが興味あるっぽい人を何人か視認してしまっているのでその人たちに向けて書くていでみんなに向けて書きます。みんなー俺だよーズイショだよー愛されたい系ゆるふわ模範囚のズイショだよー。時間守るよー。シャワーも30秒で済ますよー。すべては刑期を縮めたい一心だよー。

さて、そういうわけで掲題です。すべての人間が大なり小なりそうなんだからお前は別に特別じゃねぇ速やかに雑踏に紛れろ渋谷の雑踏に紛れろと言われればそれまでなんですが僕の文章は人によってさんざに貶されたりたまにすごく褒められたりのムラがどうも激しいようでブクマが50を越えるような記事だと毎回少なくとも一つや二つは「読みにくい。お前頭悪いだろ」みたいな一言をコメント欄に残されるわけで僕はその度に興奮しすぎて耳が後ろに流れた犬みたいな形相でモニターに向かって「お前が死ね!」って言ってるんですけど(死ねとは言われてない)一方では有難いことに特にブクマがなくとも足をお運び頂けるような方々がウン百人はいるようでウン百人いるようならば仕方ないな書いてやろうかという心持で日々駄文を書き連ねては定期的に白目ないのに寄り目みたいに見える犬の顔でモニターに「死ね!」とつぶやく毎日です。なんでもそのウン百人の中には明確なアウトプットをもって俺の書くやつが面白れぇと表明してくれてる人もいたりいなかったりで嬉しい限りなんですけど更にその中には俺の感じをマネて書いてみようだとかそれに類したようなことを言ってる人まで見かける始末で現にそういう文章を見かけたことも何度かあるんだけど、なんか違うな感を本人も感じている様子で読んでる俺もなんか違うなと感じてる全員微妙な霧雨運動会みたいな調子になることがしばしばなのでじゃあどうせなら何を意識するとこのザマになるのか書いてみようというのが本件です。そもそも最近俺も今書いてるこの感じに飽きてきて、別にもうこういう書く調子をまるっきりやめたいわけじゃないんだけどコーンフロスティ食べてたらチョコクリスピー食べたくなるしチョコクリスピー食べてたらコーンフロスティ食べたくなるしみたいなそれくらいのノリで、もうちょっとマトモな読みやすい感じで書けないもんかなと試してるエントリの割合も増えてきてつまんなくて死にたいんですけど手応え伴わず死にたいまま他の書き方チャレンジしてる間にコッチの書き方をやる筋力も衰えてくるのが人間の悲しいところで風来のシレンいい加減飽きたから久々にグラディウス3やったらめちゃめちゃ下手になってるみたいなそういうのあるじゃないですか、そういうの良くないなと思うので俺自身としても何を意識してるのか書いてメモっとくのもいいんじゃないかなというところでウィン・ウィンなわけです。なので書きます。

まず最初に断っておきたいのは僕はこれまったく推奨しません、てことです。これは論理的な文章を書くのが壊滅的に苦手な俺が割と短いスパンで何かを書くうえで必須なので選択した書き方に過ぎずいわゆる石でじょうずに釘を打つライフハックみたいなものなのでもしもまだ貴方の財布に余裕があるのであれば僕は良い金槌を買うことをオススメします。と断ったうえで進めます。

とりあえず一番分かりやすいところで指摘を受けるのは改行が少ないということなんですけれどもじゃあ単純に改行しなけりゃいいのかというとそういうことではなく改行するべきところでは改行するべきです僕も実はそのルールはこれでいて守っているつもりなんです。改行するべきタイミングとはつまり話が切り替わるタイミングですよね単純に僕がこういう風に書いてる時は改行するべきタイミングがない待てど暮らせど話が切り替わらない。要らんこと喋ってるから話が進んでないだけで改行するべきタイミングでサボって改行しないってことは実は僕あんまりないわけです。全然関係ない例え話が突如400字先のゴールを目指してスタートすることもしばしばなわけでそんだけあったら独立したパラグラフにした方がいいんじゃねぇかっていう話もありましょうが何せ本旨に関係ないもんを独立させとくと「あれなんだ?」てなるでしょ。あの段落だけよくわからんかったけど要るのかあれなんだったんだあれ的な、例えばまともな文章の段落と段落の間に何の前置きもなしに本論とも関係ないのに遠くからだとマリリンモンローに見えるけど近くからだとアインシュタインに見える画像がおもむろに挿入されてたとしたら絶対あれなんだったんだってなるでしょ?なので独立させるわけにはいかないんですよ。じゃあ最初から書くなって話なんですけど。あとあれですね、良くないマネ方としては一貫して同じテーマについて喋ってるのに無駄に句点を打たずに接続助詞でつないで一文を長くするっていうのもあんま意味ないので良くないかなと思います。後述もする予感がしますが、僕は体感時間のようなものをすごく大事にしているところがあってまぁ一秒間に人間が読める文章は人それぞれだとは思うんですが僕はそれとは別に人は一文字目から句点まで(つまり一文)をひとまとまりとして「一瞬」として処理するところがあるんじゃねぇかなという仮説は持ってる気がします。例えば今はもう亡くなっちゃいましたけど僕は実家で犬を飼ってたわけですけどサンタクロースは12月にやって来る。と貴方がこの文字列を読んだ時、どちらかというとイメージは聖徳太子モードなわけです。右耳では犬が死んだという話を受けとりながら、左耳ではサンタクロースの出没時期を報告されているようなそういうニュアンスの方が近いと思うんです。間違っても一人目が犬が死んだ話をして去って行ったと思ったらまた別の人間がやってきてサンタクロースが靴下を食べにくる時期を話にやってきたようには受けとれないはずです。これが恐らく文と文を無駄に句点なしにつないだ時に得られる効能であり、であれば一貫した整合性のとれた内容を言う際にはわざわざそんなことする必要はないように思われます。一人目の言ったことと、二人目の言ったことと、どんどん積み重ねていって結論に辿り着けるならその方が遥かにわかりやすい気がします。逆に犬の死とサンタクロースの話題をそれぞれ別の人間にされた場合はどういうわけかわからなくてむかつくのでサンタクロースの話をした奴をとりあえず殴り倒した後、「さっきの犬の話をしてきたやつも殴っておけばよかった」と思う可能性が高いわけです。まぁ大きく分けて二点、話が進まないので段落を分けない、全然関係ない二つの話を同時進行でしたいので句点を打たない、これが僕の文章に改行と句読点が異常に少ない主な理由です。

ここまでを踏まえた時、そもそもお前関係ない話をするなよと言われればそれまでになってしまいますがそれこそが僕の悪癖と言いますか頑固と言いますか論理的な文章を書くのが苦手な所以のところで、僕はいつだって関係ない話をしたいのです。というか関係ないことはない、今思いついたからそんなもの関係あるに決まってるんですだって今思いついたんだから。例えば行儀の良いアカデミックな論調でいうと人の歴史というものはまず何かが興り、その何かが抱える特徴や問題点をまた新たな何かが興り、そしてそれを延々繰り返し今日まで発展した一見理に適ってるような予定調和的な必然的な感じで言われるわけですがそれは果たしてそうなのかって思ってるのは何も俺だけではなくそういう主張をするアカデミーチームの皆さんはいるそうです。つまり歴史は常にイレギュラーを切欠に進展してきたという考え方だそうです。室町時代に信長が生まれたのは必然なのか、偶然生まれた信長が室町時代をぶっ壊したのか、そこのところは意外とよくわからないという話です。いやごめん歴史弱いんで今のは我ながら説得力乏しい。少なくとも僕にとって「いかにも納得がいく話」というのはそれは話の流れに沿わない実際にあったものを勝手な都合で切り捨てて分かりやすくした捏造に過ぎないんじゃねぇかなと思って気に食わなくてそんな汚いマネはまるでしたくないという話。例えば今僕の目の前に原幹恵が寝てるとします、すやすやと寝てるとします、超かわいい。僕基本的に薄幸顔が大好きなようです。好きになる女の子だいたいいまいち幸福感がパンチ効いてない。そんな子が寝てる。超かわいい。僕は彼女の天使のような寝顔をさんざに褒めちぎることができます。可能です。しかし僕がいくら美麗字句を並べ連ねたところで悲しいかな、今も、原、幹恵の、口中では、花王のイメージ映像に換算すると実にとんでもない勢いで雑菌が繁殖しているのです。朝起きたら若干口臭いんです。だって原幹恵もう26だもん。仕方ないよ。一緒に口ゆすごう。ゆすいでからキスしよう。いやそんなわけないじゃないですか、口ゆすがなくてもキスできますよ。それが愛でしょ。愛ってそういうことでしょ?お前もそう思うよな、犬!

犬「わん!」

ちなみに今の口ゆすごうの下りで「YOUみたいに目ぇ見開こう、向かい合って」みたいなやつ入れようと思ったけどあの商品名なんだっけと思ってググったんですけどYOUのwikipediaのCM出演情報が2012年出演のカロリで途絶えてて、YOUには出演作が決まったらすぐにwikiに情報追加してくれるような熱心なファンがいない、という全くどうでもいい情報をゲットしました。ほんとどうでもいい。

そういうわけで僕は、余すことなく言いたいんですね。目の前にあること頭の中にあることすべてを全部言いたい。原幹恵の寝顔の愛らしさと口の臭さとを同時に言ってやってそのどちらをも抱きしめてやりたい。原幹恵を多くの人にかわいいと思ってもらうために寝てる間に口の中に溜まる雑菌をまるでないかのように処理してしまうなんてペテンは断じてやりたくはないわけです。それを目指したことで分かりにくいと言われてもとりあえず今はまだ俺が未熟なので伝わらないんだなってことでいいかなと思っている次第なわけです。どちらも当たり前なことにどうにも伝わらない、読みにくい、何を言っているのかわからない、そういう風に受け取られる可能性を常に内包しているのは何故なのか、それはひとえに我々人間のメインウェポンの中のひとつ、「言葉」という道具の糞性能に起因します。目を瞑り、暗闇の中に一人、超人を立たせましょう。あいつでいいや。室伏。オリンピックベイビー室伏。室伏を立たせましょう。室伏を待たせましょう。タキシードを着せて花束を持たせましょう。はい室伏待ってます。ぱっつんぱっつんのタキシードに身を包んで今日プロポーズをしようと考えてる彼女を待ってます。暗闇の中で。アメリカのエスプリがすごく利いたCMっぽいです。自動車保険かコンドームのCMっぽい。はい、そこで室伏を4方向から襲います。まず真正面からピストルを構えて引き金を引きますそれと同時に右斜め後ろから農民が竹槍で突きます空から腐った鳩が落ちてきますワンテンポ遅れて軽トラが突っ込んできます。当然室伏は避けます。だって超人だもの。若干額に汗は滲ませるものの花束を抱え込んだまますべてを避けきって軽い前転を交えて距離をとった後、膝についた埃を払いながら燃えさかる軽トラを見守りますよだってあのオリンピックベイビー超人だもん。ところがです。ところがこんな窮地を脱した室伏でさえも「正面のピストルは照準を外している気にすることはない問題は右斜め後ろから突っ込んできている竹槍だ俺は動かねばこいつにやられる遠目に軽トラが見えるこっちに来ているその進路を予測するならばあいつを避けるためには俺はこの竹槍を前に動くのではなく後ろに動くことでかわすべきだ鳩臭いこの鳩すごい臭い触れてはいけない予感がプンプンする鳩は都会の害虫キング俺はこれらすべてを避けて君をここで待つ愛してる、俺は君を愛してるぞ!」を一秒で言うことはできないわけです。これが言葉のあからさまな限界です。

たった一本の時間の矢は常に過去から未来へというベクトルで現在を突き進み僕らに出来ることはその時間の矢に跨るばかりです。僕らは一秒間にたった一文字しか喋れないし、一秒間に僕らが思い感じることのすべてを語り終えることは未来永劫 ありえません。それはそういうものだと割り切って要点のみお知らせすることがわかりやすい論理の本質であり、その積み重ねが人類を今日まで発展させてきたことに疑いを挟みこむ余地はありませんがそれでも俺はすべてを語ってみたい。その内容は問わない。でっかいうんこでたよとかでいいんですけど、全部を語ってみたい。もし太陽を一撃で昇らせて沈めることができたなら、西へ西へと伸びた僕の影は瞬く間に収束しながら北側を回り、東の地平の向こうに伸びたと思った時には忽ちに夜となるだろう。その時、貴方の二つの瞳には、僕の足元に出来上がった歪な半円の影が、焦げ付いて残ってるはずだ。僕は、なんか、そんな風な文章を書けやしないかなと思ってるわけです。

あとは、これあんまうまく言えないんですけど、どんな書き方をするにせよ自分をメタに置くカメラって特にブログみたいな媒体で書く時は意識してると思うんですけど、それのズームとアウトをこまめに切り替えるっていうのは有用な手立てかもしれません。僕は伊集院光さんのラジオが大好きでいつも楽しく聴いてるんですけど、あれは「伊集院光が一人で喋ってリスナーを楽しませるという趣旨のラジオなので伊集院光は一定の間隔で面白いことを言わなくてはならない」という設定を見せてしまってリスナーと共有してるのが面白いところなんですね。あの感じをマネてるところは俺すげぇ自覚ある。マジメなことばっか言ってるとつまらないので無理にギャグを入れたり、ギャグが面白くなっちゃってのめり込んじゃってる時にこそ「でもこれ傍から見たらアレだよね」みたいな冷めたまなざしを向けたり第三者地点の突っ込みを入れたりとか、そういうのはしてるかなぁ。

まぁそういう感じで、コツを紹介しますと言った割には後半普通に書いてたような気もするけど、まぁいいや。そんな奴本当にいるのか知らないけど、ズイショさんの感じを真似たい人はここに書いてあるようなことを参考にして頂ければ幸いです。結局、脳のほうのバッハ処理は余裕で追いついてて言いたいこといっぱいあるんだけどそれ全部は絶対言えないから混線起こしちゃってわけわからんこと言うけどよくよく聞くとわけわかる気もする、みたいなのが基本戦略なので、意外とちょっとした体験談とかの方がこういう書き方をやってみるにはとっつきやすいような気もする。極端な例だけど中華料理屋ヒレカツ弁当とかたった数秒のババアと店長のやりとりに受けた俺の衝撃を長々書いてるだけだったりするんで。あえて言ってないこととか、書けるほど自覚してないとことかあるかとは思いますがここらへんで切り上げるとしまして、一言で言い表せない気分を割り切らずに言うやり方の一つと思って参考に頂ければ幸いです。

手の内晒すみたいだけど大丈夫かなとか一瞬思ったけど喧嘩空手の奥義その1「足を前に出して蹴る」くらいのことしか言ってないし、単なる心構えであって別に手の内でもなんでもないし、タネも仕掛けもありませんというかタネも仕掛けも何もないありのままを書きたいし読みたいので、まぁ別にいいか。ここで絡めようと冒頭に模範囚を置きにいってたけどここでそれを踏まえてボケて落とそうとするとたぶんひどい滑り方、ひどい空虚な感じなる。のでこのまま終わります。ご清聴ありがとうございました。以上です。