←ズイショ→

ズイショさんのブログはズイショさんの人生のズイショで更新されます!

愛する人と長く付き合うための努力としての一事例

今回流石にあんま長くならない気がする。

あなたが恋人と長続きしない理由とヒントを書きます

http://am-our.com/love/166/7685/

読みましたー。

さて、何の因果かと言いますかあるいは人は独りでは生きられないのが一般論なのであればそれは必然なのかもしれません、僕が日々鼻歌まじりにインターネッツをスキップで見物して回っていると恋愛にまつわるお話に触れることというのはまったくもって少なくありません。その都度何か思いついたら思いついたままに気の利いた二言三言をツイッターやら何やらで書き残すことはあるにしたって僕がそこらへんの具体的な話についてブログになんやかやと書き殴るのってたぶん体感としてはほとんどやってないような気がする。毎度読んでくれてる人からするといやお前がっつり喋ってるやんってなるかもしれないのはもう知らんとして自覚としてはあんまりない。これはまぁ一重にこの記事のまさにすぐ右にいる白いお犬さんがどや顔で公言しているとおり僕が妻帯者であることに起因するわけですけれども。結局そこらへんの恋愛論みたいなところに首を突っ込んでしまうとそこで俺が語る「女性とのうまいお付き合いの仕方は~」ってのはそれ全部女性というか今の嫁さんとどうしてますよって話にしかなりえないわけで、そのうえスタンスとしては「こうするのが仲良くやつコツ!」とか「こういう振る舞いはNGよ!」とかそんなものにしかならないわけで、そんなん何言うたってブーメラン投げてる以外の何物でもないですからね。何やったらこのブログは嫁も普通に見れるしね見てるか知らんけど。恋愛という観点から言えば考え方いろいろかもしれませんが結婚なんてひとまずアガリを迎えてしまってるみたいなもんで後はもう毎ターンルーレットを回すしかないわけで、そこが開拓地か億万長者の土地かどっちなんだみたいな話は絶対しないけどね。どっちに偏った話をしても怒られる可能性があるしどのみちブーメランだからね。それなりに古い社会規範を軽んじていない僕からするとこの先僕の恋愛にあるのは死ぬまで仲良しか離婚かの二択しかないわけで、そんな立場の俺がどんだけ経験の中で得たコツだの心得だのを説いたところでじゃあお前それ明日もやるのな死ぬまでやるのな頑張れよって話にしかならず全部跳ね返ってくるわけですよ。書いていいことなんてひとつもない、言葉を吐いたら吐いただけやがて返ってくるブーメランを死ぬまで避け続けるだけですからそんなこと好き好んでやるのは世界広しと言えどもジャッキーチェンくらいのもんですよ。本当にそんなワンシーンがあるのかは知らないですけどたまたま手の届くところにあった草刈鎌を敵に投げたら避けられて戻ってきたのを身を仰け反って避けながら敵に回し蹴り浴びせるジャッキーのクオリアが僕と貴方の頭の中にきっとほら確かにあるじゃない。まーそういう感じで恋愛うんたらの話あんま書かないんですけど気が向いたのでちょっと書きます。書きにくいので冒頭たぶん短いって書いた割りに事前のいいわけだけで1000字以上書いてるけど。

 そういうわけで妻帯者の僕は嫁との話しかできないわけで、そうなると惚気じゃなくて何なんだ馬鹿野郎って話なんですけどご容赦ください。

今回この話を書こうと思ったのはもう本当シンプルに、冒頭リンク貼ったファーレンハイトさんの記事が言ってるようなところは僕も本当にそうだよねと思うわけで、僕は僕にしか語れないし僕にはそれしか語れない体験事例を書きとどめておこうかなくらいのもんです。僕がそうだよねを感じた部分を端的に申し上げるとファーレンさんの記事から抜粋するに下記のところにつきます。

個人的にヒントは「感情のしこり」を残していかないことだと思う。

 浮世のまどろっこしい人間関係においてはそんなのいちいちやってられないですけど、共に生きていく相手とのことに関してはもう本当にこれがほとんどすべてと言っていいんじゃないかと思います。要するに納得してないのに納得したふりをしない、ていうのをいかに徹底していくか、「思ったことは言う」という言うに容易すぎるこれに尽きます。何せ言ってくれなきゃわからないわけでわからないということは勝手に解釈してしまうということで、「ああ分かってくれたんだな」と解釈されればまだかわいいもんで「なるほどやはりこれはこいつにとっても自明の理なのだな、まぁ当たり前か」と解釈されても異議を表明していない以上文句は言えないわけです。それでも当人としては実は納得していないわけでそんなもんはいつかは爆発してしまうのに決まってるのですが、それはもうタイミングが遅すぎます。ある日突然今までは了承してくれてたものに異議を申し立てられれば「話が違うじゃねぇかこの野郎」と思ってしまうのはもうこれは人情で、二人の考え方の摺り合わせを始めるにしてはそれはあまりにもあんまりなスタートラインだなということは誰でもちょっと考えればわかることなのです。そんな赤坂5丁目ミニマラソンのシモンみたいなハンディを抱えるべき必然性なんてどこにもないわけで、どうせいつかは多少の嫌な思いをしてでも話し合わなくてはならないのであれば出来るだけ良いスタートを切るべきでじゃあいつ喧嘩するの、今でしょ!というのが僕の経験からオススメする最短ルートです(あれ今この人今でしょって言った……?)。

ここからはグッと僕の個別事例に寄ってしまうのですが僕と今の嫁さんが付き合い始めたのは今から実に8年前とか?当時二人は常に口半開きの大学生でした。付き合い始めの二人はそれまで生きてきた土地も違えば環境も違うし考え方もまるで違う、共通点を探す方が難しいような二人でした。であれば当然意見の対立が起こることもしょっちゅうです。僕はそんな時どうしたか。納得するまでむしゃくしゃし続けましたし納得するまで話し合おうとするし納得するまで寝ませんでした。別に自分の意見をゴリ押しして正しいと認めさせたいわけではないのですが、こっちに折れるにしても納得しないことには折れることはできない。そして折れるでも折るでもないまま床につくなんてできるはずもない。私は何としてでも二人が納得できる結論に必ず辿り着いてみせる。そのためであれば私に1時限目があろうとお前に1時限目があろうと知ったことではない、なめるんじゃねぇぞ倍返しだ!(この人今絶対倍返しって言ったよね……?)

まぁ、なんというか付き合って最初の一年二年はずっとそんな感じでした。どうにかお互いが納得する着地点を見つけ出すまで絶対に放り出さない。僕の場合はそれが極端で本当にもう朝までくらいの勢いで些細な考え方の違いに粘着し続けました。それを繰り返すうちにやっぱこっちも疲れてくるし、人間の考え方のパターンなんてそんなバリエーション豊富でもないもんですよ。延々やってるとまた意見が分かれたのでこんにゃろめと思った時点で「ああ、この意見の分かれ方のパターンは前にやったアレと同じだな。じゃあたぶん大体ここらへんに着地するな」みたいなのがお互いに分かってくるんでお互いそれなりの申し開きをした後は宴もたけなわということでスムーズな着地を決めて安眠したりする今日この頃です。ただしここで誤解してはいけないのは僕はこんな性格の人間ですけれども嫁は別にまったく好戦的な性格ではございませんのでということです。嫁はめんどくさいからそんなんええからもう寝たいけど俺が結論を求めて執拗なアリ・ステップを繰り返すので仕方なくそれに付き合って付き合っての現在です。繰り返すに僕はこんな性格なのでもう息をするように粘着する人間なので大変残念なのですがそんな僕にとことん最後まで付き合ってくれたのが今の嫁さんだったというわけで、言うなれば僕の嫁さんはズイショヨットスクールを首席で卒業したみたいな本当に懐の深い女性なのだということを僕は言いたいわけですね(手はあげてないだろ)。

なんでしょう、「逐一話し合うのは大事だよ」みたいなことを言えればそれで良かったはずなんですけど僕の話し合いの席への上がらせ方があまりにあんまりなのでどうしても嫁さんが偉いみたいな話になりがちなんですけど、現に偉いんですけど。そういうすごい具体的な事案についての話し合いを延々繰り返していくうちに当人すらも気づいていないその人が本当に大事にしている価値観みたいなんが何となくお互いに察していける感じというのは意外と悪くないですよ、ということはこれはもう声を大にしてかつ胸を張って言いたいなとも思います。自分をどう見せたいかなんて話が恋愛論のくだりで登場するのは珍しくないことですが、自分で自分を把握してそれをコントロールしてコントロールが決まってる理想の状態だけを相手に見せてやろうなんて本当におこがましいことなのだと思います。こんなマジな空気全然ない日ごろの寝る前トークで最近面白かったのでいうと、嫁さんが僕に「お前は私のこんなこともわからないのか。私検定一級目指してもっと頑張れよ」みたいな言い回しをかましてきまして「お前は自分検定何級なんだ?」と聞いてみたところ嫁さんは「準二級くらいかな」とおっしゃっておりました。まーそんなもんでいいんだろうなと思います。自分のことはよくわからんけど、相手のことをちゃんとわかろうとしとけば、相手も勝手に自分のことわかってくれるだろうみたいな。

まー言うてこの考え方に乗っかりすぎるのも危なっかしいので本当に人生は油断ならないんですけれども。理解してくれるだろうという期待のうえに胡坐をかいてたらそのうちブーメランがもろに突き刺さった顔面を引っさげて「離婚したくない貴方にささげる7億の後悔」みたいな。「あ、7億もないけどもうここで死のうと決めたから途中でアップしたんだ」みたいな記事をアップするハメにもなりかねませんので、頑張っていかなくてはいかんなと思います。頑張っていったところで序盤で派手に話し合ってたところで作った貯金は絶対でかいんだろうなと思うわけで、晩年まで付き合ってもやっぱ付き合い始めの頃にこの馬鹿な男にさんざ付き合ってやった嫁が偉いみたいな感じに落ち着くんでしょうけど。まぁそれでいいんでそこまでイケればいいなと考えております。

そんな感じでもう言えることは特にないっすね。僕にはもうないっすけど、よく考えたらこういう話って俺がどうこう言うよりも嫁さん引きずり出した方がよっぽど恋愛に悩む女性のためになることたくさん言ってくれそうだよね。何せあの人はめんどくさい人取り扱い検定一級なんだから。じぇじぇじぇ入れるところありませんでした。それではみなさん良い恋愛を。以上です。

 

10/4 23:20 追記

実はファーレンさんの記事からの引用部分がアップした当初は引用の括りではなく太文字表記になっておりました。理由は偏に「なんか四角で括るとか美しくない」というものです。その後昼過ぎくらいに「おー伸びてる伸びてる」と思っててコメントとか眺めてるとなんか引用である旨が伝わってるか不安になったのでとりあえず四角で括るのに直しました。そこんとこ追記にてお知らせしておきます。「んもー直前に抜粋するにって書いてるのにー」と思わんでもないけどこんだけ全体通して読みにくいと意味ないですな。今後気をつけます。あの" "で括るみたいな引用表記どうすりゃいいんだろ。はてなブログの見たままモード使ってるんですけどどうにかすりゃできるのかな。誰か親切な人教えて。もしそれができないのであれば四角で括るの美しくないのでもう二度と引用なんてしません。何はともあれファーレンハイトさん申し訳ありませんでした。