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れんこんさん(@renkon6666)と飲んだので何か書く

れんこんさんというナンパ師の方がいるんですけどなんか18時に紀伊国屋の前で黒いショルダーバッグを左肩にかけてますみたいなことをDMで言ってきたので、18時に紀伊国屋の前にいてたら携帯を片手にキョロキョロしてる黒いショルダーバッグ引っ掛けた超絶男前の兄ちゃんがいたので「れんこんさんですか?」と尋ねると「いや、違いますけど」と言われました。その後、さっきの超絶男前に負けてる青年が「ズイショさんですか?」と僕に話しかけてきて、その人がれんこんさんでした。あの時、超絶男前がユーモアまで兼ね備えていて「いえ、私はごぼうさんです」とか返してきたらたぶんれんこんさんはまた今度でいっかってなって「やっと会えましたね、私はしいたけさんです」とか言ってそのままごぼうさんと二人で飲みに行ってたかもしれないなと考えると本当に危ないところでした。

正直、全然つまらなくてほんまにおもんなかったからブログにも書けないみたいになるパターンも覚悟して出向いたんですが、普通に超面白かったのでラッキーでした。まぁネガティブな想定からスタートするのは僕のいつものことなんですが、初めましてしてとりあえず店探しましょうかとなって二人で歩き出すわけですが、れんこんさんが客引きや居酒屋の店員に普通にタメ口を使うタイプで「あ、失敗したかもな」と割と本気で思ったのを覚えてます。「店員にタメ口」は単体では特に悪やマイナスにはならないんでしょうけど僕は絶対しないのでちょっと身構える的な。別にいいんですけど「なんか長い得物振り回してんな」くらいの印象は抱くんすよね。本人にとって一番扱いやすい刃渡りは人それぞれなので別にいいんですけど。これは思うこと溜まったら別エントリで書けばいいか。

戻しまして繰り返すと超面白かったのでラッキーでした。れんこんさんはqqilleさん高石さんに続いて3人目に接触してみたナンパ師になるわけですが、前者2人はやっぱ異質なわけで、その界隈では「カリスマ」みたいな認識なんでしょうけど、何が異質で何がカリスマなのかっつーと結局あの人らって波動砲はキンキンキンキンドゥイーンピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロドーン!て感じなわけですけど彼らにとってのナンパはキンキンキンキンドゥイーンピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロという溜めの部分であってドーン!の部分はドーン!の部分でちゃんとやっててそのドーン!の部分がちゃんと評価されてるよね、ってとこが分かりやすくステキに見えるってのがまず一つありますよね。れんこんさんはそんな感じではなく本当に「ナンパしてる人」くらいしか表立っては観測できないんで会ってみて喋ることあるかなだいじょぶかな、ってのはやっぱあったんですけど、糞インターネットではそんなことうだうだ言わないだけですごいしっかり色々考えてるステキな方でした。

とっても興味深かったのは、ナンパをするってことが自分を見つめる行為になりうるってのはすごい分かるんですけど、「自分を客観的に見る」ってやつはイコール「相対的に自分を捉える」ってことになりがちというか、やっぱ僕も自分を見るにしても他人を見るにしても相対的に見る向きが強いですし、「見つめる」と「相対的」はニコイチって前提があったような気がするんですけど、れんこんさんはすごく「絶対的」というか「自分本位」を大事にして、その結果ナンパをしてる人なんだなぁ、ってのが興味深かったです。なんかその興味深かった感じをうまく差し支えなく言いまわすことはすごい難しいんですけど、ポイントをどう溜めるかとか、パラメーターをどう伸ばすのか、とかそういう100点満点とかの世界を僕は生きているんですが、れんこんさんはゼロを1にしようとしてやってるんだなぁ、と思いました。自分がどうゼロかを話せて、どこにいければ1かも話せて*1、そういうロックマンのパスワード的なあるいはピクロス的な、○×形式で自分の好きじゃないところを潰していって理想の自分の一枚絵を目指すみたいな動き方をしている方なので個人的な好き嫌い・良い悪いについてもすごく明快で、まぁなんというか清清しい人でした。ナンパ師コミュニティ界隈で嫌いな人の話になった時の明快さは最高でした。ホワイトボードを真ん中で二分してお互いに書き連ねる形式だったんですけど、まぁ僕のスペースがすぐ全部埋まっちゃったんでれんこんさんの下半分も僕スペースにしてくれたりとか、すごく優しい人でした。

嫁がいる僕は番ゲも即も準即も希望しないわけで、動機がないのでナンパ声掛けなんてしないんですけど、「ナンパ師といる」は唯一動機になりうるので二軒ほど回った後テキトーにそれぞれ勝手に声掛けしてたられんこんさんは何かうまいこと引っ掛けてどっか行ったので僕もテキトーに帰りました。まぁトータルすると面白かったです。以上です。

*1:れんこんさんはゼロじゃないですし、本人もゼロとは全く思ってないでしょうが流れ上こういう言い方になりました